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私の同級生は異世界王国の最強騎士団長   作者: koike


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第32話 騎士団長…関西連続強盗事件


千葉県佐倉市の郊外にある、産業廃棄物の処分会社、その敷地で深夜、一台の小型油圧ショベルがエンジン音をたてて深い穴を掘っていた。


その作業を見守る二人の男‥‥


ここは、暴力団仁龍会のフロント企業、帝都クリーン工業その経営には仁龍会本部長の鮫島幸一が関わっていた。


そこへ一台の黒塗りの大型ワンボックスが近くによってきて止まると、スライドドアが開き両手を結紮バンドで拘束されて怯えて震える一人の女性を、その筋の強面で屈強な男二人に両腕を掴まれて降ろすと、穴掘り作業の近くにいた二人の男‥‥仁龍会若頭である後藤遥斗と本部長の鮫島幸一の前に連れていった。


銀座のクラブ「月の光」のホステス中江友里恵は、夜の仕事を終えてお店をでて、表通りにタクシーをつかまえに行こうとしたところを拉致されそのままここに連れてこられた。


ドレスの上にコートを羽織り仕事の為に仕上げた髪は乱れて、店にくる男達の為に美しく装ったその化粧は涙で汚れていた。


「な、なんで、なんで、こんな事するのよ~、あんた達なにものなの‥‥」


「わ、わたしが、何をしたって言うのよ~」


「いったい、どうするつもりなの~」とまくし立てて質問する友里恵‥‥


「あんた、「月の光」のホステス中江友里恵さんで間違いね~よな~」


そう言いながら後方の車のライトの明かりで持っていた写真と友里恵の顔と見比べる後藤遥斗


「わるいな~、、あんたには何の恨みもないが‥‥あんたも悪い奴の愛人になってしまったな~」


「恨むんなら、八神博隆を恨んでくれよ、俺達は頼まれただけだからな~」


「エッ!?‥‥」


”命を狙われている!”と青年から言われたこと思い出した友里恵‥‥‥


「あ、あれは、、博隆さんが捕まったことで、終わったんじゃないの、なんで、なんで今さら口封じのようなことするの~」


「あんたが、警察に行ってベラベラ喋ってしまい、丸く収まる話がダメになって怒っている御仁からの依頼だよ~」


事件を解決するために玲亜が思いついた、うその作り話しではあったが、想像以上に八神辰巳は恐ろしい奴、自分に歯向かう奴は誰であっても許さなかった。


「え~、な、なんでそうなるのよ~、自首すれば、命が助かるって、話が違うじゃないの~、」


「ヒィ~~た、助けてください、なんでもします、助けて下さい」泣きながら命乞いをする友里恵


いつの間にか彼女の後ろに立っていた側近の鮫島幸一、若頭である後藤遥斗が顎を上げ合図を送ると背中の腰ベルトに止めていたホルダーからロシア製のマカロフPM拳銃を取り出しスライド後部のレバーを下げて彼女の頭に向けてその引き金を引いた。


深夜の産業廃棄物の処分会社の敷地に響く2発の銃音、周りには畑しかない誰もその音には気がつくことはなかった。


~~~~~


新潟へと向かう関越自動車道、そこを初夏の風を受けてアメリカンクルーザーで、空冷V型ツインエンジンを搭載ロー&ロングのスタイルが特徴のヤ〇ハのドラッ〇スター400‥艶のある黒いバイクが風を受けながら腹に響く鼓動感をさせながら走っていた。


”うひょ~、やっとこのバイクに乗る事が出来たぜ~”


”ご主人様~ご苦労様でした、夜のトレーニングも行かずに自動車学校へと通い、2週間もかかりましたけど無事に中型免許が取れましたね。”


”ああ~あの中古バイク屋で、このバイクを見たら一目ぼれだったぜ~”


”この低く構えたフレームに、この力がありそうなV型ツインエンジンなにかも最高だ~”


茶色の革製のライダージャットとフルフェイスのヘルメットそれにジーンズと革製のライダーブーツを履いた団長は新潟競馬場で開催のJRA日本中央競馬会のレースにでる『アルフレート』の応援で向かっていた。


祖母にはバイクの事がバレないように、買ったお店の親しくなった社長さんに店のガレージの片隅を月額1万5千円で借りていた。


すでに団長のアイテムボックスには毎週通って競馬で稼いだ資金がすでに500万を越しており、そこからエーアイから言われて銀行口座をつくり300万を貯金した。


窓口のお姉さんが高校生が大金をもってきて驚いていたが、どこかのお金持ちのお坊ちゃんと思われ丁寧な扱いで、取り立てのバイクの免許証を見せたら問題はなかった。


後は、エーアイがネットで証券会社にもぐりこみ、この銀行口座をひもづけて運用資産として俺の名前で登録をかけて売買ができるようにしてくれていた。俺のスマホにはその証券会社のアプリがすでに入っていて


金の出入りが分かり資産運用の儲けがわかるようになっていた。


”ご主人様、後の運用はお任せください、ネットの世界はもう私にとって庭のようなもの上場企業の公表されていない企業の合併・買収、業績予想の大幅な修正、新株発行、上場廃止などで、投資判断に影響を与える情報なんかはすぐにわかります。”


”すぐに、ご主人様をお金持ちにして差し上げますよ。‥‥フフフフ”


”まあ~急がなくてもいいよ、あのばあさんがこの先、楽に暮らせる位は稼いでくれ~”


”わかりました~、お任せください~”


こうして、ポンコツエーアイは、投資先の株価を上げる為に小さな偽情報や夢のような発明品のウワサ話をちょっとづつネットに流しながら熱心な投資家達の金儲けの為のドロドロした欲望を刺激して、株価のコントロールを目立たないように始めたのである。


新潟の高速道路のインターチェンジにつくとそのままETCの出口に向かう、そのゲートはエーアイが操作して「ピピッ!」と音をたてて開いた。


そこを通り抜け新潟の街を横に見ながらバイパスを走り郊外にある新潟競馬場へと向かった


新潟競馬場、日本海側唯一のJRA(日本中央競馬会)の競馬場で新潟の芝1000mは日本で唯一の直線コースで他に日本最長の芝コースがあり


最後の直線距離は芝・外回りで659mあった、中央競馬を開催する競馬場としては最も長い競馬場だった。


東京からバイクを飛ばして3時間以上かけて団長はお気に入りの『アルフレート』の応援でやってきたのである。


~~~~~


兵庫県芦屋市、日本一の高級住宅地と称される芦屋。豪邸が並ぶ山手の六麓荘町と、クルーザーがひしめくマリーナや船を係留できる邸宅地などがある潮芦屋地区高級住宅街として知られ、西の芦屋、東の田園調布と日本のビバリーヒルズとして富裕層が多く住む街、電柱や信号がない独自のルールを持つ高級住宅地で豪邸が立ち並んでいた。


そこの一軒の豪邸に宅配屋をよそおい、「高額バイト」で雇われた連中が対応の為に玄関を開けた瞬間に年老いた夫人の口を押えながら、物陰に隠れていた二人の仲間と共に家に押し込んでいった。


これが関西地方で始まった連続強盗傷害事件のはじまりだった。


被害は広がり、次は宝塚市たからづかしの高齢者の邸宅、大阪府の箕面市みのおしの会社役員の邸宅に京都府左京区の下鴨しもがもの高級住宅などどれもが、富裕層の邸宅で高齢者だけで住んでいて、家の金庫には大金や高価な貴金属が保管されていた。


今回も犯人グループは、兵庫県警、京都府警、大阪府警などの警察に成りすまして連絡を入れて強盗への注意をうながしながら自宅に置いている資産状況を確認していたのである。


連続して起きた富裕層の高齢者を狙った強盗傷害、すぐに兵庫県警、京都府警、の管轄所の刑事達があつまり、大阪府警察本部に合同捜査本部が立ち上がった。


その捜査の指揮を任されたのが警察庁近畿管区警察局の一人の女性‥ 水島香織警視(32歳)を管理官で送り込んだ。


ショートボブの背が高く、学生時代は女三四郎と呼ばれるほどの柔道の有段者で、国体では何度も優勝経験がある真の強い女性だった。


大阪府警察本部の上級管理職も東京の警視庁と同じく二大派閥がお互いに権力とメンツと出世しか考えていない、こんな面倒な事件にはいつも、やれ”セクハラだ~”とか”パワハラだ~”とか言って上司にたてついて騒いでいる外様の彼女が選ばれた。


うまく解決できなければ上層部はうるさい彼女に責任を取らせて地方の警察署に飛ばすつもりだった。


最初の合同捜査会議で、上品な濃紺のレディーススーツとパンツを着こなし彼女がこの捜査の責任者として挨拶しても集まってきた関西のガラの悪いオッサン刑事達は冷めたい目でみていたのである。


その場を仕切るのは捜査の副官で水島警視よりも一回りも年上の大阪府警のベテラン捜査一課長、野原一夫警部だったのである。


「水島警視殿、あとは我々、大阪府警の捜査一課のベテラン刑事達が手分けして兵庫県警と京都府警の担当者を使って聞き込みや防犯カメラ映像の解析をさせますよ。」


「こんな強盗は同一犯に決まっている、すぐに捕まえてみせますから警視殿はこちらでど~んと構えていてください、」


”ふん~どうせ、腰かけキャリアのくせに、女だてらにベテランの我々を顎で使うなよ~あとは俺たちにまかせとけ~”はっきりとわかるようないやみな言い方に‥‥‥


”キィ~悔しい~、また、女だと思って‥馬鹿にして~”と野原一夫警部を睨みつける水島香織警視


”確か、これと同じような事件が東京でもあったわ、こちらに何も情報がこなかったけど”とその時、TVで見た東京の事件の事を思い出していた。


”この事件は東京の犯罪と何かつながっているんじゃないかしら、、こんな同じ手口で高齢者だけそれも確実に自宅には大金が置いてあることを知っていて関東と関西でも続くなんて‥‥”


”あの時の事件を解決した管理官は~、そうだ同じ大学の伊達直樹先輩だわ”、


”先輩に連絡をとってなにか分かればいいんだけど‥‥”


そう思いながら、携帯を出して連絡をはじめる水島香織警視だった。






つづく、、、



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