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私の同級生は異世界王国の最強騎士団長   作者: koike


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第27話 騎士団長…ひき逃げ事件‥その4


コスプレショップで買った建設作業員のような作業着に着替えた団長は病院近くのファミリーレストランに座って、ランチで冷たい生ビールを飲みながらサーロインステーキを上手に切り分けて食べていた。


”いや~久しぶりの、うめ~肉だ”


”この生ビールもすげ~うまいぜ!”


”平民がいつでも、こんな肉が食えるなんてとんでもなくすげ~国だぜ”


”それに、この恰好なら誰も高校生なんて思うまい、フフフフ‥‥”


”ゴホン、ご主人様あまり、飲みすぎに気をつけて下さいね。”


”ああ、大丈夫だ、こっちのビールはそんなにアルコールが強くないからな~”


”これから、コスプレをしていればいくらでも年をごまかせそうだ。”


”まあ、、実際に中身は35歳の大人だからな~”


”それよりか、あれから他に何かわかったか~”


”あの事故を起こした八神博隆の父親はこの国の中枢にいる、有力な人物です”


”そんな、高貴な貴族なのか~”


”そうですね~、ご主人様の感覚では国王の次の宰相様くらいの地位にいるようなお方です~”


”この国の政治家で自由民政党の幹事長の八神辰巳、ムムム~非常に権力をもっております。”


”ああ~ネットの中では凄い、黒いウワサばかりですよ。”


”長男で八神博隆もとんでもね~ゲスヤロウですよ、ネットの情報では中学ではイジメで同級生が自殺未遂に、高校、大学では婦女暴行をなんども繰り返し、その度に金で示談をしていたようです。”


”あの自首した運転手さんもかわいそうですね~あんなゲス野郎の身代わりなんて、なんか弱みでもあるのでしょうか、”


”えっ!‥‥それだ、エーアイその運転手の情報を集められるか、なんで身代わりになったかわかればいいんだが‥‥”


”了解しました。確か運転手の名前は佐山信二様ですね、すぐに携帯の情報等調べてみます。”


~~~~~


東京地検の品川分室

久我鷹司検事のデスクの前には、身柄が「送致」された佐山信二が大人しく座っていた。


脇のデスクには検察事務官、尻沢悦子がノートPCを前に会話記録を残す為に座って様子をみていた。


「え~と、あなたが目黒でおきた女子高校生のひき逃げ事件の容疑者、佐山信二さん67歳で間違いないですね。」といつものように身分を確認する検事


「はい、そうです。」と検事のとんでもない服装と髪型に驚きながら、力なく答える佐山


「いいですか~佐山さん、ここでは逮捕された被疑者を取り調べ、起訴をするかしないかの判断を行い、裁判所で被告人への処罰を求めることです。」


「それで、佐山さんへの取り調べや目撃者への聞き込み、証拠品などの確認などをおこない、事件を起訴するかしないかを決定します。」


「佐山さんが起こした事件の真実を追求することが私の仕事です。」


「佐山さん、わかりましたか~」


「はい……」


「あなたは、ほんとうにひき逃げ事件を起こしたのですか?‥‥」


ちょっと沈黙したあと「はい、私がひき逃げしました。」と答える佐山信二


「フ~ン‥‥そうなんですね、この目黒署の送検書にはあなたの証言だけで被疑者として上げてきましたが、肝心の事故の目撃者の証言や聞き込みに、事故を起こしたドライブカメラの映像もないし、あなたが運転して逃げ去る車の監視カメラ映像もなんにもないんですよね~」


「なんか、目黒署の交通課の人達は仕事をしているんでしょうかね~?」


「あなたは事故のあと目黒の街をどのルートで逃げ去ったんですか?」


「えっ!?………」と驚く佐山氏、弁護士の影山氏から聞いていた話では”事故を起こしたのは自分だ!”と答えれば先生が手をまわして目黒署の取り調べや東京地検もその自供だけですんなり通ると言っていた。


”確かに自首した目黒署での交通課の取り調べでは博隆坊ちゃんから聞いた事故の状況を説明しただけで済んだのに、、この検事さんは目黒署から連絡を聞いてないのか‥‥”


「す、すみません、事故で動揺して覚えていません‥‥」


「つまりですね~、あなたが本当に事故を起こしたという事実を証明する証拠がないのですよ、」


「いつもは、こんな事はないんですけどね~」


「佐山さんも、なんか変だと思いませんか~」


「もう一度言いますね、検事の仕事は事件の真実を追求する事です、あなた本当にひき逃げ事故を起こしたのですか?‥‥」


そう言うとニコ~と魅力的な八重歯をだして笑みを浮かべる久我鷹司検事だった。


~~~~~


”わかりました!‥ご主人様‥‥”


”携帯を調べたら娘さんにラインで送っておりました。”


”佐山様の孫の結衣ちゃんの心臓病を治療してくれる関西の小児心臓外科の腕のいいお医者様を紹介して面倒を見る事で身代わりになったようです。”


”やっぱりそうか~、そんな汚いやりかたで息子のやらかしたことをもみ消そうとしていたのか‥‥”


”また、ポーションの出番だぜ、今はその孫の結衣ちゃんはどこにいるんだよ”


”ハイ、さっきまでご主人様がいらしゃった関東旭大学医学部附属病院の4階小児科の病棟です。”


”エ~またあの病院かよ…”


”まだ、佐山様との約束を果たしていないようです、今は小康状態なので少し元気なようですが、あのブラックな代議士は本当に紹介するつもりがあるのでしょうかね~”


”フン!‥‥どっちでもかまわね~どうせ俺達がこれからポーションで治してやればいいのさ!”


またまた、はやりの白衣に首から聴診器を下げて、黒縁のメガネをかけてどう見ても医学部の学生かインターンに化けた団長は、再び病院に潜り込むと4階の小児科病棟へ向かうとキッズルームでは付き添いするお母さんや、子どもが点滴台につながれていても遊んでいたりしていた。


騒がしい小児病棟の廊下の脇に置いてあった処置用のワゴンを見つけると今日二度目の診察医に化けていた団長はエーアイが調べた小児の4人部屋の病室に向かった。


窓際の小さな柵付小児ベットには小さな腕に点滴を受けている結衣ちゃんが眠っていた。


付き添いのお母さんは看護で疲れているのか脇の付き添いベットで眠っていた


”ラッキ~”と思いながら団長はまたシリンジにポーションを吸わせて、点滴のラインについている三方活栓からポーションを静かに注入をした。


すると、結衣ちゃんの胸元がほんわりと光り出してゆっくりと消えていった。


”これで、間違いなく治ったぜ!”確信した団長は素早く部屋からでて処置用ワゴンを戻すとまた出口へと急ぐのであった。


二人のひき逃げ事件の関係者の治療を済ませて本当の犯人をどうやって罪を負わせるか、渋谷の駅へと向かう途中考えていた団長


”お~と‥ご主人様~玲亜様から着信です~”といきなりエーアイが叫ぶと携帯の着信音が鳴り響いた。


「はい、永瀬です。」


『私、玲亜よ、あんた!、今日ずる休みでしょ、フン!、いったい隠れてコソコソなにをしているのよ~』


『今、どこにいるのよ~』


いきなり玲亜から「あんた!」呼ばわれされる団長だった。






つづく、、、













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