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私の同級生は異世界王国の最強騎士団長   作者: koike


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第2話 騎士団長…退院する。


朝早く目覚めた俺は、周りをみると左腕に点滴の針が刺さっており、胸には心電図計の電極が貼られてコードが器械に繋がれていた。


左右はカーテンで囲まれていたが周りにも似たような患者が横たわっているのが気配で気が付いた。


”エーアイさん、ここはどこですか?”と念ずると


”は~い、ここは長野県の事故現場に近い救急病院で~す。”


”御主人様は現在、病院のICUと言う重症患者を観察するお部屋におります。あと30分もすると看護師さんが点滴と容態の確認にきますよ~”


”それとこいつのば~ちゃんはどうしているの~”


”ネットで調べると近くのホテルに宿泊しており、長野県の葬儀屋の記録では昨日には御両親の御遺体を火葬しております‥病院の記録では昼間には毎日面会に来ていま~す。”


”そうか~こいつのば~ちゃんもすげ~心配しているんだろうな~”と思い体を動かそうと思ったら脇腹と右足の激痛に顔をゆがめた。


頭の傷もまだ痛むし、こいつの体はどうなっているんだと思い、ステータスオープンと念じた。


目の前には自分のステータス表がでてきた。


名前 永瀬優紀 

年齢 17歳

職業 学生 高校三年生

能力レベル

体力 0.5

筋力 0.5

俊足 0.5

剣技 1

防御 1


スキル…アイテムボックス 鑑定眼スキル 語学スキル 電脳スキル電脳AI

加福の力(バフ効果30%UP)


”ギャ~なんだ~これ、体力、筋力0.5だって~今にも死にそうじゃねいかよ”


”魔王と戦うだけでもレベル50以上はいかないと無理だろうよ、剣技もなんにもね~じゃないか”


”どんだけ鍛えないといけないんだよ~”


”まずは、ここから出ないといけねな~、え~とこいつの知識ではまずは元気になって、それでこの病院を退院するのかフ~ム”


そいえば、女神カタリーナが言っていたな~アイテムボックスにケガを治すポーションがある事を思い出して、動く右手でアイテムボックスを念じてポーションを取り出した。


小さなガラスの容器に入った薄いグリーン色のにがい液体を全部飲み干すと‥骨折した胸部や右足の脛骨、それに手術をした腹部に頭部がうっすらと光り出した。


朝の早い時間で当直の看護師さんにも気づかれずにその現象は静かに続いていたが5~6分もするとその光は静かに消え去った。


骨折した右足や胸部を動かしても痛みは無くなり、骨は元通りに治った、それに臓器の損傷も治り頭の傷の痛みもなくなった。


血行も良くなり、顔色もよくなったライアン団長である。


”なんだ~これは~いつも訓練での打ち身に使っている痛み止めのポーションより効いているんじゃね~か!‥さすが女神が用意してくれたポーションだぜ~”


”しかし、腹減ったな~こいつの体は怪我で4日も何も食べてないんだからな~早く看護師さんこないかな~”


この時、現実世界にまだ馴染んでない彼は”やっちまった”事にまだ気が付いていなかった。


ケガをしたら『ポーション』それは前の世界では当たり前のことだが、この現実世界では”神の奇跡”と呼ばれる行為であった。



ICU病室

永瀬優紀のベットに処置用ワゴンを押しながら、近づく夜勤看護師の佐藤明美


”さ~て、あと少しで日勤看護師と交代の時間だわ…朝の検温と傷口の消毒をしなくちゃ”


”事故で運ばれてきた、永瀬優紀君か~四日も昏睡状態だわ、かわいそうに‥‥両親は運ばれて来た時はすでに心肺停止状態だったとか‥”


”彼も肋骨と脛骨骨折と臓器損傷の手術を受けて重症…頭も強く打っていて脳にダメージを与えて昏睡状態…”


”脳外科の医師は「もうダメかもしれない、しばらくは経過を見る事しかできない」といって見放しちゃったし‥‥かわいそうに~‥”


私は彼のベットの足元のカーテンを開けて中に入ろうしたら……


「看護師さ~ん…おはようございま~す。 朝ごはんまだですか~」


元気に挨拶する永瀬優紀くん


「えっ!?……」


「看護師さ~ん…おはようございま~す。 朝ごはんまだですか~」


また、つぶらな瞳で見つめて元気に挨拶する永瀬優紀くん


「えええっ!?……」とまた返した夜勤当直看護師の佐藤明美


「ど、、どおしたの~よ~…あなた昏睡状態だったわよね~…目が覚めて気がついたの…」


「はい!‥お陰ですっかり良くなりました。 ありがとうございます。」


ベットで上半身起こしながら笑顔でこちらを見ている少年…それは昨日の深夜に見た時の死にそうな顔と違い血色もよく、とても四日間昏睡状態だったとは思えない健康な顔をしていた。


”エ~~どうっなってのよ~ びっくりした~あんだけ脳のダメージでダメそうなことを言ってたのに~あの脳外科のやぶ医者め~適当な事を言いやがって~くそ~”


「そ…そう…よかったわ~それじゃ傷口の抗菌パットを張り替えるから、お腹の傷を見せてちょうだいね。」


そう思いながら、優紀の患者衣を開けて腹部の手術の傷口の抗菌パットを気を付けて剥がす看護師の佐藤明美…剥がした傷口を見ると…


「えっ!?……」


「えっ~~え~~!?……」と二度見した看護師の佐藤明美


そこには傷ひとつない17歳の少年の肌がそこにあった‥‥


「手…手術の傷がない…なんで~???」


「永瀬くん…ここ…手術したよね~…」


「手術のことはわかりませんが‥女神のポーションで治しましたよ~ やっぱり女神だけあってこんなに効くんですね~」


「あと、頭の傷と足の骨折も治っているとおもいま~す。」


こっちの現実世界を知らないライアン団長、馬鹿正直に事情を看護師に説明すると…優秀な電脳エーアイが…


”やばい、やばいですよ~ご主人様~こっちの世界ではこんな万能な治療用ポーションなんてありませんよ~、”


”外科の処置と薬による自然治癒で~す、こんなふうにすぐに治るのことはぜったいありませ~ん”


”なんでもいいのでボケ!かまして下さ~いポーションの存在は禁句で~す。”


“ギャーまじか~…ど、どうしよう!!”


「め…女神の…ぽ~しょん…あの~永瀬くん…それはなんですか~?」と聞き返す看護師の佐藤明美


「い…いえ…夢…夢です!!…夢を見て…女神様が…ぼ…僕の枕元に現れて事故の事を不憫に思い、怪我をしたところに手をかざしたら暖かい光が現れて…奇跡を起こしました。」


”くそ~やっちまた~こんな話を信じるのかよ~”


「えっ!?……」


「め、女神…そ、それは聖母マリア様??~ほ…ほんとうですか~」


カトリックの教会に月に1~2回は通う、ちょこっとだけ信徒の看護師の佐藤明美…この話の半分を信じた。


”えっ、こんな話、信じたのか、よ~し!”


「頭の傷も診てもらえますか~そこも女神様が手をかざしていました。」とこの話を信じ込ませる為に必死なライアン団長


頭の傷の抗菌パットを手を震わせながら気を付けて剥がす看護師の佐藤明美


「えっ~~!?…ここも傷がない!……治っているわ!…こ、これは聖母マリア様の奇跡!」


カトリックの教会に月に1~2回は通うナンチャッテ信徒の看護師の佐藤明美…この奇跡のウソ話を完全に信じた!


”あの~聖母マリアってだ~れ?…”と思ったがここは空気を読んで聖母マリアということにした団長だった。


長野県にある救急病院その日は大騒ぎとなった。


一人の重症だった少年の症状が、レントゲン検査やCT検査をしたら全て治っていた。 


本人からは枕もとに立った女神様が治療したと言っていたが‥一人の看護師だけが信じていて聖母マリアの奇跡だと周りに話していた。


だが神の奇跡を信じない病院の医師達は少年の特別な体の治癒体質を疑っていたが……


派手に騒いで世間の噂やマスコミの三面ニュースにしたくない病院長の大人の判断で病院職員にかん口令が敷かれた。


息子夫婦の事故の最後の後始末を終えて、面会にやってきた祖母の淑子は最初は驚いていたが‥元気になった孫の笑顔を見たら、祖母もこの話しを信じて涙を流しながら‥


「天国に旅たった、あなたの両親がきっとあなたの事を治してくださいと神様にお願いしたのよ…それで神様があなたの事を治しに来てくれたのね…」


そう言うと孫の優紀をやさしく抱擁したのだった。


(いや、いや…異世界から転生してきて、女神カタリーナのポーションで治りました~!!)と本当の事を言えないで困っていたライアン団長だった。


ただ優秀な電脳エーアイだけが、なぜか祖母の話しでいつまでももらい泣きをしていたのである……


翌日に少年は病院を退院して、祖母が運転する車で両親のいない自宅へと帰るのだった。





つづく、、、


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