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私の同級生は異世界王国の最強騎士団長   作者: koike


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第1話 騎士団長…異世界に転生する。


異世界‥アルンヘルム王国


聡明なカール・フォン・ハンシュタイン王がおさめるアルンヘルム王国は争いもない、のどかで平和な国であった。


そんな国王執務室のドアを勢いよく開けて宰相が飛び込んできた。


「た、、たいへんで~す国王閣下!! 」


「国境の『暗黒の大森林』から魔人が~魔人が魔物を引きつれて辺境の村や街で暴れております!」


辺境を守るマンシュタイン男爵からの伝令兵が、途中の街や村で馬を何度もかえて、へろへろになりながら王都へとたどりつきこの事を知らせにきたのである。


『暗黒の大森林』からこの国へ突如襲来してきた魔人は、大勢のオークやゴブリンなどの魔物を率いて辺境の村や街で民の虐殺を続けていた。


それを討伐するためにアルンヘルム王国は精鋭の王国騎士団をすぐに派遣した。


そんな騎士団を率いるライアン団長(35歳)は、一年前に病気で妻を亡くし剣士のスキルをもつ王国最強の騎士であった。


向う途中の街道は魔人の災害から避難してくる領民が、家財道具を積んだ荷車を引いて疲れた顔で大勢歩いていた。


辺境のマンシュタイン男爵の領地に現れた魔人と魔物の軍団は、男爵と反撃にでた領兵を虐殺し領主の館を占拠していた。


その領主の館に向かう騎士団、そこを守る魔物たちとのあいで壮絶な戦いとなったが、騎士団は数で圧倒していた。


そして騎士団長のライアンは副官のパウルと共に魔人のいるマンシュタイン男爵の館へと突入していった。



マンシュタイン男爵の館…大広間


大広間の入り口の豪華な扉を足蹴りで壊しながら突入したライアン団長、鎧や兜にはここまで来る間に倒した魔物達の返り血で汚れ、オークキングが投げた槍をライアンの愛馬が主人の身代わりで受けて絶命すると、その復讐で燃えていた。


愛刀の片手剣を持ち直し、上座の領主が座る豪華な椅子に腰かけ、笑みを浮かべてこちらを見ている魔人をにらみつけた。


きれいな褐色の肌に凶器ともいえるような肩や腕それに胸の盛り上がった筋肉

引き締まった腹筋は見事なシックスパックとなっていた。


上半身は裸で漆黒の皮のパンツはぶっとい太腿の筋肉にピッチりと張り付いて体の一部のようになっていた。


そんな筋肉の塊のような魔人の顔は、小顔でブロンドの長髪をなびかせ10代のやんちゃな不良を思わせるギラギラしたブラックワイルドな目つきをしていた。


魔人でなければ、王国の女達から熱いまなざしを受けそうなオーラを漂わせる奴だった。


『フフフ~よ~くあの魔物達を倒して、ここまでこれたな~、人族の騎士よ』


「貴様~、、よくも罪もない大勢の民を殺してくれたな~、この王国騎士団のライアンが貴様を討ち取ってやる‼」


『人族の貴様が、この魔人族最強のゴットハルトを倒す事ができると言うのか‥フフフ‥おもしろい、相手になってやる。』


そう言うと傍に立てかけてあった漆黒の両刃剣を取り椅子から立ち上がるとライアン団長の前に近づきとその剣を構えた。


二人の壮絶な剣の戦いだった。


相手が切りこめばそれをかわし、こちらが剣を振り落とすと相手は返して剣技は互角‥‥だがレオン団長は、ここにくる前に魔物との闘いで体力を消耗していたことで魔人ゴットハルトが優位にたっていた。


”このままでは負ける!”


ライアンは覚悟を決めた。


”奴の剣をこの体で受けて…その隙をついて奴の首を刎ねるしかない!”


ちょうどそこへ魔人ゴットハルトの漆黒の両刃剣の剣先が、ライアンの鎧の胸に向けて必殺の一撃を突いてきた‥‥‥


”ここだ!!”


ライアンはそれをかわさずまともに受ける態勢で‥‥奴の首元に狙いをつけて最後の力で思い切り薙ぎ払うようにロングソードを振りきった!


~~~~~


騎士団長のライアンは口から血を流しがら倒れていて、駆けよった副官のゲルハルトの腕に半身を委ねていた。


「団長~!!、しっかりしてください‥‥」


「ま‥魔‥魔人は‥どうなった‥‥」


ライアン団長は血だらけの体、至る所が傷だらけの鎧の胸には、魔人の剣が突き刺さったまま、それが致命傷となっていた。


副官に介抱される騎士団長のライアン、その隣には首を刎ねられた魔人ゴットハルトの遺体が横たわっていた。


「ウッウウッ~団‥団長が、身をていして奴の首を‥見事に討ち果たしました!」


嗚咽をしながら…涙を流し報告する副官のゲルハルト、大広間には次々と「団長‼、団長!」と声をあげて魔王軍の配下を倒した騎士団の部下達が駆け付けた。


「そうか‥こ‥これで‥やっと‥妻の元に逝くことが‥‥‥‥‥‥」


そう言って握っていた剣がゆっくりと床に転げ落ちた。


「ウッウウッ~団長~、ウウウ~…団長~…」


大広間には部下達の団長のライアンを慕う声がいつまでも響いていた。



~~~~~



「………ウン!?」


「………あれ~!…ここはどこ!?」


不思議な白く光る空間で目を覚ました騎士団長のライアン  


自分の体を見ると白いガウンを身にまといケガもしていなかった。


「たしか、魔王との戦いで胸に剣が刺さり、俺は死んだはず……ここはどこだ!」


そこに突如として天から声が…


「ア、ア~テステス …チェック、チェック、コチラマイクテスト ア、ア~キコエマスカ~…」


「あの~、しっかりと聞こえていま~す!」と天に向かって答え、少しドン引きしている団長のライアン……


「あの~あなたはどなた様ですか~」と天を仰ぎ聞いてみるライアン団長


「アハ~すいませ~ん、私はこの世界の女神でカタリーナと申しま~す。」


「お疲れ様でした~…すごかったです、あなたと魔王ゴットハルトの戦いは天空で他の女神達といっしょに見ておりました。」


「あなたは自分の命と引き換えに、あの強敵の魔人を無事に討ち取った時は、あなたを応援する天空の神々は泣きながら拍手をして喜んでおりましたよ~」


「えっ!‥‥見ていたのですか~…ウッウウ~見世物ではないですが‥ものすごく必死でしたよ!」


””見てないで何で助けないんだよ~と思ったライアン団長””


「あっすみません…そうですよね~」


「聞いてください‥なっ何と!…ブラック&ワイルドで小顔の魔人をアイドルのように応援している女神達もおりまして… 」       


「あのギラギラした目つきがセクシ~とか‥‥もうすこしで勝てたのに~と言いながら推しの魔人ゴットハルトが負けて死んだら…この世界と違う別の世界へと転生させてしまいました。」


「エエッ、エエエ~まじ…まじですか~…」 


「まじで~~す。」


「それで~、騎士団長のライアンさんには大変…申し訳ありませんが~…」


「もう一度ですね~…違う世界に転生した魔人ゴットハルトをですね…」


「その異世界に転生して…征伐してもらいたいのですが~」


「エエエエ~~~ 何で~俺がまたあいつとやるんですか~ 」


「お願いしますよ~。 今回はいろいろと他の神々もあなたを応援しておりますので加護もつけさせて頂きます。」


「それと、魔王が転生する前にその異世界に先に転生にする事ができます、転生する体はまだ少年ですのでそのあいだに対応できる体の準備をしてくださいね!」


「えっ!?‥少年の体だって…」


「そうで~す…17歳の少年の体ですよ…ウッフフフ」


「気をつけて下さい、この異世界の文明はとても進んでいます、17歳は未成年の扱い、お酒も20歳からですし女性とのアレも未成年という事でギリギリ、アウトですよ!」


「あの~俺…妻を最近亡くした夜が寂しい35歳の男なんですが~」


「え~、まじ~ まじに酒ダメなの~隠れてエールも飲めないのかよ~…」


「あっ~胸のでかい娼婦のマリリンも抱けないのかよ」


「学校をでるまではエッチはできません!、エールはこの世界にありません!、それに胸のでかい娼婦のマリリンもその異世界にはいません!!」


「ガ~~ン、あああ~中身は35歳の俺は何を楽しみに生きていけばいいんだ~」


「それは心配しなくてもいいと思います…文明が非常に進んでいますのであなたもビックリする娯楽や夜の友も沢山ありますよ…ウフフフフ~」


「それでは、あなたに与える加護について説明しま~す。」



1、アイテムボックス 現在の持ち物をそのまま 鍛錬用の剣やバーベル金貨20枚 銀貨15枚 各種ポーション 愛剣 など


2、加福の力=バフ効果 特定の対象に30分の能力を30%上げる事ができる効果がある。


3、鑑定眼スキル 対象物の情報がわかる。


4、語学スキル 異世界の言語を理解することができる。


5、電脳AIスキル インターネットを使い情報や異世界中の電子機器をコントロールできる。


などなど~と女神のカタリーナから説明をうけた……


1~4まではなんとなくわかったが‥”デンノウAIてなんだ?~”と思っていたら


「それでは~騎士団長のライアンさん頑張って下さい~…向こうの異世界でも仲間を募って魔王と戦って下さいね~…」


「おいおい、カタリーナまだ聞きたいことが~~~~アアアア~………」俺の意識は…とんでしまった。………



~~~~~



お決まりの見た事もない天井…を見て目を覚ますライアン


”なんだ…ここは何処だ…”そう考えていたら、頭の中に次々とこの少年の記憶が流れ込んできた。


”アタタタタ~ 頭が痛い~~~~”


しばらくしてやっと痛みも治まり落ち着いた俺はこの少年の記憶を取り込んだ



……俺の名前というか…この体は永瀬優紀ナガセユウキ17歳 


東京の北区王子のこの春から高校3年生だ。


確か五月の連休日で、両親と観光地へとドライブに出かけていたが反対車線を走行していたトラックが車線をはずれ家族三人が乗った車に突っ込んできて‥


”あれ…それでこいつの両親はどなったんだ~”


”あの~お調べしましょうか‥”


”えっ!?‥だれ?”


頭の中で響く声に驚いたライアン団長


”電脳エーアイです!‥”


”この異世界の情報はネット回線を通じてわかります!”


”あ~そういえば女神カタリーナが言っていた電脳スキルか‥それではエーアイさんお願いします。”


”え~と‥長野県警の記録にありました。”


”永瀬優紀様の御両親は4日前に軽井沢に向かう途中、反対車線を走っていたトラックの居眠り運転でトラックが反対車線に入り正面衝突で亡くなりました。”


”永瀬優紀様は頭を強く打ち頭蓋骨折と脳におおきなダメージ、また一部臓器に損傷があり手術をして、肋骨が3本それに右足の脛骨も骨折して瀕死の重症です。”


”本来であれば、このまま脳死状態となり数日後には死亡するはずでした。”


”身内はお父様の母親であり、優紀様のおばあ様の永瀬淑子ナガセヨシコ69歳 しかおりません…淑子様の夫もすでに病死、母方の両親も病死、両親の兄弟姉妹はいませんから、よって優紀様の保護者はこの永瀬淑子様だけです。”


俺はこの少年の記憶から身内の情報は知っていた。そして彼が小さい頃からどれだけ、このおばあちゃんを慕っていたのか……それも思い出した。…


この異世界の事もだんだんわかってきた。


とんでもなく、文明が進んでいる…金属でできた機械が空を飛んだり、地上を走ったり…


俺のいたアルンヘルム王国とは違い、オークやゴブリンなどといった魔物がいない異世界である。


冒険者やギルドもなく騎士団や王国の貴族なんて者はいない‥


この国は政治家によって統治された平和な国だが‥‥


この便利な機械文明だが、人間のちょっとしたミスによっては、この便利な機械は凶器となって人間は簡単に死んでしまう……


そういう”異世界”だった。




つづく、、、



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