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私の同級生は異世界王国の最強騎士団長   作者: koike


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第18話 騎士団長…玲亜から食事に誘われる。


警視庁の最上階にある、特別会議室では、次の警視総監の座を狙う警察組織、各部署の高級官僚達が豪華な椅子に座り、モニターを見ながら合同捜査本部の伊達管理官から事件の報告を聞いていた。


「さすが仕事が早いね~、伊達管理官‥」


「指揮官が優秀なら事件解決も早い‥」


「君ほど優秀なら、うちの派閥にこないか、ハハハハ~」


三件の実行犯がすぐに捕まり、事件が早期に解決して警察の権威が守られ満足している警察の上層部たちは好き勝手に伊達管理官を褒めていた。


あとは、この中の誰が部下の手柄を、マスコミの前で自分が解決したように派手に事件の報告をするか、うずうずしていたのである。


伊達管理官は天城係長から聞いていた情報提供者、ここにはいない警視総監からの犯人逮捕につながる情報提供の事は上層部には黙っていた。


警視庁トップの警視総監のPCが誰かに乗っ取られているのではと思い、そんな事をこいつらに言えば事件の解決より、総監をひきずり落し、大変な騒ぎになり自分も巻き添えをくらうと思っていた。


その為、天城係長にもその事を口止めしておいたのである。


「もう実行犯もつかまり、事件は解決したのなら、合同捜査本部も解散してもいいじゃないか‥」と刑事部を統括する上級管理者が言うと


腰ぎんちゃくの副部長が、「そうですね~、明日の朝にマスコミをあつめて刑事部長が発表をしますか‥」と先走った事を言えば‥‥


「いやこれは、スマホやSNSを使った経済環境事犯、サイバー犯罪です。生活安全部がしっかりとマスコミ対応させていただきます。」とさらに別の上級管理者が口を出してきた。


実行犯からの供述から背景にはSNSなどの匿名のアカウントを巧みに使い分け、実行役や勧誘役、指示役、見張り役、運搬役など複数の人物が入れ替わりながら犯行を遂行させる従来の強盗犯罪とはちがうスマホを活用した、今までにない匿名・流動型犯罪についてあまり理解できない上層部は、今回の事件は解決したと思い手柄の横取りをしていた。


「あの~…まだ、事件は解決しておりません。」


「奪われた現金や貴金属のいくえがまだわかりません、それに彼らをリクルートした人物に、強行な犯行の細かい指示をした人物それと警察をよそおい資産状況を確認している人物などが、組織的に犯罪計画が練られています。」


「このような、金に困っている一般人をスマホやSNSを使って自分の正体を隠して、素人を脅して一番リスクのある実行犯に仕立てる犯罪は今までにはないことです。」


今までにないSNSを巧み悪用する新しい犯罪に気がついた伊達管理官だった。


「それなら実行犯の背後にいる連中なんて、彼らが使っていた携帯電話を調べればわかるんじゃないの‥‥」とサイバー犯罪にちょっとだけくわしい上級管理者が聞いてきた。


「彼らが連絡で使っているのはテレグラムというメッセージが暗号化されるだけでなく、一定時間後に自動削除されるような隠匿性の高いアプリを使った連絡方法で指示していますので通信相手の事についてはまだ解析中です。」


「それで犯罪集団の実態はつかめておりませんから‥‥まだこのような犯罪は続くと思われますが。」


実行犯がすぐに捕まった事で、伊達管理官の説明ではスマホやSNSなどを使うこの新しい犯罪の恐ろしさにはまだ各部署の高級官僚達は気がつかなかった。


そうして翌日‥‥一応事件の解決ということで幕引きをして合同捜査本部は解散した。


高級官僚達が並んで自慢げに凶悪な連続強盗事件の犯人逮捕のマスコミ発表が行われたのである。


『お金が目当ての若者たちの強盗犯行』という事で幕を引いたのである。


~~~~~


団長は洗濯機の前でエーアイに言われながら洗剤をいれて、ボタンを押していた。


”メチャクチャ簡単じゃないかよ~、この液体洗剤をキャップ一杯分を入れてこのボタン押すだけだろう、あとは勝手に洗ってくれるなんてすげじゃねいか~”


入院している祖母の着替えや自分の肌着などを毎日朝、洗濯をする団長だった。


あのあとに病院に行ったとき、目を覚ました祖母は泣きながら「あの子達が残したユーちゃんの将来の学費をみんな取られちゃった、ごめんね~、ごめんね~」と必死に俺に頭を下げてきた。


「お金より、おばあちゃんの体が一番大事だよ、犯人に抵抗しないですぐに渡せばよかったのに~」


「そんなこと言っても、あんな大金だよ~、ユーちゃんの大学の進学費用なんてもう、年を取った私には用意できないよ~」


「おばあちゃん、僕は大学なんて行かなくても大丈夫だよ、高校を卒業したらいくらでもお金を稼いで、おばあちゃんを楽にさせる事ができるから…」


そう言って本気でこの世界の大学なんか行きたくない団長だった。


日曜日、いつものように朝のトレーニングを早めに終えて洗濯をはじめてから昨日買っておいた、パンをトースターにつこっみ牛乳をパックごと掴み飲みながら新聞を読んでいると、連続強盗事件の実行犯がつかまったと大きな記事でのっていた。


実行犯は高額バイトのつもりで安易に犯罪に手を染めてしまい反省しているような事が書かれていたが、団長はあのやさしい祖母に暴力をふるった連中は許せなかった。


”エーアイどうだ、あれからなにか分かったか?”


”警察のシステムに入ってみましたが、犯人の自供記録からは『ジャッカル』とか『パンサー』それに『マリア』とか言う連中が指示をしたり、おばあ様のお金をどうにかしたみたいです。”


”このテレグラムとか言うアプリがうまくできていますね~警察のサイバーセキュリティ対策室でもお手上げみたいです~”


”こうなってくると、アメリカ政府が日本に設置している国内のほぼあらゆる通信を傍受できる秘密のシステムに侵入して主犯のキーワードの通信を探りますかね~”


”えっ!……”


”なんで、アメリカがそんな傍受システムをもってんだ!”


”はい、アメリカ政府はNASAと協力して個人情報や通信情報を収集して国際政治で相手国の手の内を探るために、各国の上空にある宇宙空間の静止軌道上には巨大なアンテナを広げて地上から漏れてくる電波を傍受する監視衛星を運用していますし、在日米軍の青森県三沢基地、所沢通信基地、横田基地それに赤坂の在日アメリカ大使館にも、NASAの通信傍受施設がありますよ、そこで首都を飛び交う携帯電話の電波を傍受しています。”


”日本の政治家や外務省職員なんかの携帯電話なんかはみんな筒抜けなんじゃないですか、”


”なんせ、何の対策もしていない、この国の政治家の携帯でのやりとりなんかはすでに他の大国なんかの情報機関にもみんな傍受されていますよ”


”そこに、侵入して『ジャッカル』とか『パンサー』それに『マリア』とか言うキーワードから高額バイトで犯罪を犯す連中とのやり取りを傍受することができるんじゃないかと思います。”


”この世界の技術はすげ~もんだ”


”今は、そこまでやらなくてもいいよ、ば~さんを傷つけた連中がつかまればいいのさ”


”あとは、エーアイお前が適当に調べて置いてくれよ、何かわかったら教えてくれ”


”了解しました~”


”おっと~たいへんです~あの天城玲亜様から電話です、すぐ携帯に出て下さい‥‥”そう言って、エーアイが話したあと、テーブルの上の携帯が鳴り響いた‥‥


「はい、永瀬です。」と驚いて電話に出ると


『私、、玲亜よ……ちょっと~なんで連絡くれないのよ~』


『おばあさんの具合はどうだったの、心配していたんだから~』


「ああ~悪かった、、腕や指に骨折はしていたが後は打撲であと3週間くらいで退院することになったよ。」


「それより、京都はどうだった‥‥俺も行きたかったけど、、みんなと楽しんできたかい‥」


『永瀬君がいなかったから‥‥みんな心配してあんまり楽しくなかったわよ!』


『壮太君がみんなを盛り上げようと一人で頑張っていたわ』


『それより、今日はお爺ちゃんの道場にくるのかしら‥』


「ごめん、これから病院にいったりしてばあちゃんの世話をしたりして今日はちょっといけないんだよ~学校は明日から行くから‥」


『そう、分かったわ、お爺ちゃんもあんたを指導している時が一番楽しそうにしていたから、残念がるわ~』


『おばあさんが入院しているのに、食事なんかどうしているのよ~』


「えっ!…て、適当に外食かな~」


『そうだ~夕方、お爺ちゃんの家に来れないかしら、私が夕飯を作っておくからさ~、お爺ちゃんの家でいっしょに食べようか~』


ライトノベル小説が大好きな玲亜は、異世界からきた団長に向こうの話が聞きたくて興味しんしんだった。


『私からお爺ちゃんに話しておくわね、それじゃね…』そう言って玲亜は電話を切った。


”えっ~玲亜が俺に晩飯を作ってくれるのか~”と嬉しがる団長


”ご主人様~よかったですね~、おばあ様が入院して、まともなご飯も食べていませんからね~”


それから洗濯物を干して、病院の祖母に着替えを届けてからウキウキしながら競馬場にむかう団長だった。


~~~~~


府中市の東京競馬場


何頭もの競走馬を所有してる、大手パチンコ企業のキンググループの会長、金島虎二は前回のデビュー戦で勝利を飾った『キングスター』の次のレースを見る為に競馬場の馬主席に座りながらそのレースを待っていた。


北海道‥日高のエンペラーファームでG1レースで大活躍した繁殖牝馬の血統を強く引き継いで育てられた仔馬をオークションで2億円でセリ落し、競走馬としてしっかりと金をかけてエンペラーファームで大事に育てられたキングスター


それを、茨城県美浦村の美浦トレーニングセンターに併設されている実力一番の藤原和樹調教師が経営する厩舎に預けられて調教を受けていた。


一勝もしくは前走で三着まで入った優秀な成績をあげた馬達が集まるレース、そこには福島で育てられた『アルフレート』も出馬予定だった。





つづく、、、


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