第17話 騎士団長…捜査協力する。
「伊達管理官、これを見て下さい!」
「昨夜の王子の事件の犯行グループの詳細が匿名で画像といっしょに私の携帯に送られてきました!」
そう言って、テーブルの上のノートPCにスマホをケーブルでつなぎ液晶モニターにその内容を写し出した。
「これは!?‥‥‥」
伊達管理官はそれをみて驚愕した‥‥
三件の連続強盗事件についてのファイルがあり天城係長がその一つのファイル深夜に起きた『王子強盗傷害事件の実行犯で~す。』と書かれたお茶目なタイトル‥‥それを開くと
光学衛星監視装置と字幕で解説がついて犯行時間が表示され高解像度映像の赤外線モードで被害者の自宅付近が拡大され三人の人型の光点が公園に向かい車に乗る様子がはっきりとわかった。
次の画像にはその公園の名前と防犯カメラの位置が字幕で紹介されると車に乗り込む怪しい目なし帽三人の様子がはっきりと写っていて、車のナンバープレートが拡大されて映し出され‥‥
さらにその後には『車の持ち主は相崎卓也23歳で~す、住所は船橋市※※※‥‥番地で~す。』とまたお茶目な字幕がでて拡大された免許証の顔写真がでてきた。
次の画像は交差点で止まっている、犯行で使われた車に乗っている目なし帽を脱いだ三人の素顔が拡大されて写り、どこの交差点の防犯カメラか説明が字幕で表示されていた。
これにより残りの二人の名前と住所が顔写真とともに紹介されていたのである。
他のファイルも『小金井市強盗殺人事件の犯人で~す。』、『代官山の強盗事件の犯人で~す。』とお茶目な表示され、同じように犯人が特定できる防犯カメラ画像と名前と住所が顔写真とともにデータが入っていた。
二人は顔を見合わせて頷いた。
””””まちがいない、これは実行犯の本物の情報に違いない!””””
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午後から連続強盗事件の合同捜査本部には小金井警察署、渋谷警察署、王子警察署など所轄の刑事に警視庁の捜査一課や鑑識の職員など100名近い捜査員があつまり捜査会議がはじまった。
伊達管理官が捜査員をまえに挨拶をした。
「社会に多大な恐怖と影響を与えている凶悪犯による、高齢者住宅への凶暴な連続強盗事件、これを、早期に解決するための重要な情報提供が入ってきた。」
「これより、本庁の「組織犯罪対策課」天城係長から正面のモニターに各事件の匿名者の情報内容を表示するのでよく見るように!」
照明を落として少し暗くなった会議室のモニターには三件の事件についてのファイルが写された。
そこにはエーアイが送ったちゃらけた文言は削除され元データーを加工してそれぞれの犯人についての名前と住所それに顔写真と関連した防犯カメラ映像が映し出された。
さすがに光学衛星監視装置のデーターやエーアイのお茶目な字幕をそのまま見せる分けには行かずに大事な所だけ加工したのである。
昨夜起きた王子の事件は公園の名前と防犯カメラの位置が字幕で紹介されると車に乗り込む怪しい目なし帽三人の様子がはっきりと写っていて、車のナンバープレートが拡大されて映し出された。
そして実行犯の顔写真と名前と住所が表示されると「オオオッオオ~」と驚く捜査員たち‥‥王子署の刑事達は懸命に手を動かし手帳に住所と名前を控える。
他にも「小金井市強盗殺人事件」、「代官山の強盗傷害事件」なども同じように実行犯の情報が表示されると
「なんじゃ~これは!‥‥‥」と会議室にいた捜査員はみんな驚いていた。
「連続強盗事件は同一犯ではないのか~、こんな若者達がどうして!‥‥」
自分達が必死になって聞き込みや防犯カメラを調べても、実行犯にまだたどりつけなかったが、犯人につながる証拠ではなく、いきなり答えをもらって各捜査員はどう反応すればわからなかった。
会議室の明かりが戻り、伊達管理官は、、、
「すぐに所轄の捜査員は自分の管轄事件のこの容疑者が写っている防犯カメラの真偽を確かめるんだ!」
「それと、天城係長、「組織犯罪対策課」と所轄でこの容疑者を全員、重要参考人で引っ張ってこい!」
「了解しました!」と元気よく返事をする天城係長、手柄を取られて苦々しいい顔をする捜査一課の捜査員たち、すぐに会議室に集まっていた部下達や所轄の捜査員にもう一度この情報を見せて、防犯カメラの確認と容疑者を重要参考人として事情聴取で確保しに向かわせたのである。
「それと、天城係長、送られてきた、この匿名者のメールの発信元も確認してくれ」と耳打ちする管理官
伊達直樹警視はこのタレコミ情報を自分の感で本物だと信じた。これで実行犯を追及して犯罪の全容がつかめると思っていたがいったい誰が‥‥‥
天城係長は携帯をもってすぐに警視庁のべつの階にあるサイバーセキュリティ対策室に駆け込み、送られてきたメールの発信元を確認する為に同期の長澤係長に携帯を調べてくれといってそれを渡した。
「なんだって天城、この携帯に送られてきたメール情報の発信元を調べればいいのか~」
「悪いな~今、起きている事件の大事な内容なんだが、匿名できていて誰が送ってきたかわからないんだよ~」
「こんな暗号化されてないメールはすぐに発信元がわかるぜ!」と言いながら携帯にPCのケーブルを繋ぐとキーボードをいじりながら‥‥
「あれ~、これは‥‥警視庁のPCが使うアドレスじゃないか~‥‥」
「ちょ、、ちょっとまってくれ、、このアドレスの振り分けはやはり警視庁の職員の官給品ノートPCのアドレスだぜ、この番号は‥‥」
「あっ!!‥‥ウソだろう~警視総監のノートPCから発信されているぜ。」
「はぁ~!?‥‥何で~!」と口を開けてたまげる天城係長だった‥‥‥
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三人の実行犯の資料を玲亜の父親へ送った団長はエーアイが気にしている背後の犯罪者集団のリーダーを特定するところまではまだいかなかった。警察の捜査による実行犯の逮捕そして、彼らの自白などのヒントからエーアイの電脳能力で次の段階に進める事にしたのである。
昼には東京駅についた団長はすぐに乗り継ぎ王子駅で降りると祖母が入院している医療センターに向かった。
ナースルームの受付で了解をもらい、祖母の淑子の個室にいくと付き添った看護師さんからくわしく症状を聞いた、鎮痛剤で眠っている祖母の顔面は青く腫らして鼻には大きなガーゼが貼られていた。
右手の前腕と小指にはギプスが巻かれていて病衣の下の腹部や大腿部には強く蹴られてできた、青いあざが多数あるということで、骨折はしているが、脳や内臓などにはダメージがないので一ヵ月ほどで完治すると説明を受けた。
あとは祖母の替えの下着や洗面用具などを用意してほしいと入院に必要な物が記入された用紙を渡されて看護師さんが部屋から出ていくと団長はポーションを取り出した。
”ご主人様、気をつけてくださいよ、また派手に治療してしまうと病院が大騒ぎになっちゃいますから~”
”いや~、ばあさんの顔の目もとの青く腫れた部分が見ていられなくてな~、せめてここだけでも綺麗にしてあげようぜ~”
そう言うと持っていたハンカチにポーションを垂らして濡らすと青く腫れた部分をそれでやさしく拭いてあげた。
すると、やさしいい光が患部を包み込み青く腫れていた顔は元のやさしい祖母の顔に戻っていったのである。
そして寝ている祖母の手に触れて「ぜったいに、犯人の奴らつかまえるから!、しばらくは病院で休んでいてくれよ」そう言って病院を後にして自宅へと戻ったのである。
途中で京都にいる担任の黒木先生に携帯で無事に祖母に会えた事を報告して来週から学校に出ると報告した。
自宅は警察の鑑識が現場写真の撮影や指紋の採取などが済んでおり、規制線テープも外されていたが所轄の警察官が現場保全のため自宅の前で警備していたが「この家の者です…」と事情を話して中にいれてもらった。
すぐに、ばあさんの入院に必要な物を用意してまた病院にむかう団長だった。
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警視庁の合同捜査本部
「天城係長やはり、送られてきた監視カメラの画像とおなじ映像が現場のカメラに写っていました!」
所轄の捜査員たちは自分の管轄で起きた事件の監視カメラ映像が情報提供とおなじ画像だと報告してきた。
「それと、任意で引っ張ってきたあの情報の通りの顔写真の連中が事件の自白をはじめました。これで一挙に事件の解決に向かいます。」
興奮して連絡を入れてきたのは天城係長の部下達だった。
”しかし、なんで警視総監が俺の携帯のアドレスを知っているんだ‥‥”首をかしげながらこの事実をどう伊達管理官に報告しようかと迷っていた天城刑事だった。
夕方までに三件の容疑者はすべて確保されて全容があきらかになってきた。
彼らはこんな事件になるとは思わず、高額バイトのサイトで登録をした、
勧誘者は『パンサー』と言うニックネームで呼ばれ、犯罪に関わる事だと知って断ろうとしたが、がっちりと個人情報を知られているので『パンサー』に脅迫されて犯罪に加担していた。
現場での犯罪指示は『ジャッカル』とう言うニックネームで高齢者が金のありかを言わないと、仮面をつけてスマホのビデオ通話で『腹を蹴ろ!』とか『指を折れ!』と実際に実行するか、その映像を見ながら暴行の指示をしてバイトの連中に強硬な犯罪をさせていたのである。
奪った金はコインロッカーに預けてそのカギを『マリア』と呼ばれる女の指示で指定の場所に隠すだけだと供述していた。
SNSなどの匿名のアカウントを巧みに使い分け、実行役や勧誘役、指示役、運搬役など複数の人物が犯行を遂行させる。
匿名犯罪グループによる事件‥‥そんなことが騙されてバイトで雇われた若者が平気で行われている事実に捜査員達は驚愕した。
のちに実行犯の事を、とある女性週刊誌記者が裏社会の隠語として使われる”『闇バイト』の実態”として週刊誌の表紙に大きく印刷されて世間に認知される事件の始まりだった。
犯人同士のつながりはなく、背後にいる本当の悪党が誰でどこから指示しているのかわからない、実行犯はすべて切り捨てされていた。
警視庁の最上階にある、特別会議室では警察キャリア組、高級官僚達が豪華な椅子に座り、モニターを見ながら合同捜査本部の伊達管理官から事件の報告を聞いていた。
つづく、、、




