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スターダスト//テオディシー  作者: クリームコーラ


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第2章 「英雄になるためには、君は民に選ばれなければならない。」

ヤギの頭を持ち、全身を毛で覆われた巨大なモンスターが地中から飛び出し、その圧倒的な存在感を見せつけた。

たった一度の咆哮だけで、その場にいた人々は驚愕し、恐怖に駆られて逃げ出していく。

つい先ほどまで賑わっていた整然とした場所は、瞬く間に混乱へと変わり、人々は持ち物も人生の目的も忘れてただ走り去った。

それでも、家族や仲間を助けようと必死に手を伸ばす者たちの姿もあった。


「な、何が起きてるんだ!?

どうしてこんなことに!?

この街は“グリーンゾーン”のはずだろ!?

なのに、どうしてあんな巨大なモンスターが!」


「グオォォォォ!!」


モンスターは考えることもなく、その周囲を次々と破壊し始めた。

アスファルトや車の破片を掴んでは無差別に投げ飛ばし、狂ったように暴れ回る。


そして、わずか数秒のうちに、さっきまで“普通”だったその場所は、希望と絶望が入り混じる地獄絵図へと変わり果てた。


崩れた建物が道路を埋め、いくつかの車両が突然爆発して炎を上げ、

やがて煙と砂埃が立ちこめて、先ほどまで晴れていた空を覆い隠していった。


今や大混乱となったその場所では、岩の破片や車の下敷きになって動けなくなった人々の

悲鳴やうめき声が響き渡っていた。

そしてその場には、家族や知人を失った人々のすすり泣く声も聞こえてくる。


「ちっ、くそっ! 俺がやるしかないのか!?」

青年は、手のひらに握りしめたスマートフォンをにらみつけながら叫んだ。


午後五時を示すスマートフォンの画面を見つめつつ、

彼はどんな決断を下すべきか、必死に考えを巡らせていた。


崩壊した光景と、助けを求めてうめく多くの人々を、

彼はじっと見つめていた。


遠くの方では、崩れ落ちた建物に押しつぶされた車から必死に赤ん坊を救い出そうとしている母親の姿が見えた。

大声で泣き叫びながら、母親は誰でもいいから自分の赤ん坊を助けてほしいと、力の限り叫び続けていた。


しばらくすると、遠くから一人の若者がその叫びに応えるかのように、まるで英雄のような勢いで駆け出してきた——。

だが残念なことに、その若者はすぐに周囲にいた多くの住民たちによって止められてしまう。


若者は必死に振りほどこうと暴れた。しかし、いくら抵抗しても、彼の身の安全を思った住民たちは、その若者が“英雄”になることを許さなかった。


理由は分からない。だが突然、そのモンスターは荒れ狂う暴走を止めた。

まるで母親の必死の願いを聞き入れ、理解したかのように、

モンスターはゆっくりと彼女のもとへ歩み寄っていく。


避難していた人々は、ただ遠くからその光景を見守ることしかできなかった。

何人かは素手でその母親を指さし、

また何人かは手のひらいっぱいにスマートフォンを握りしめ、

その場面を必死に録画していた。


「見ろ! モンスターがあの人を食べるぞ!」

「誰でもいい、あの母親を助けてくれ!」

「神よ、なぜこんなことを……!」

「もう見ていられない! お願いだ、誰か助けて!」


人々は何も行動せず、ただ言葉を吐き、祈るばかりだった。

立ち尽くし、待つことしかできず、

誰かが救いに行ってくれることを願うだけ――。


だが皮肉なことに、彼らは救おうとする者が現れれば、

その者すらも止めてしまうのだった。


「ちっ、俺が助けに行くしかないってのか?」

青年はそう思った。


周囲を見渡した瞬間、彼は気づいた。

自分のそばには――誰一人として立っていないことに。


つまり――

彼はひとりだった。


「……」


しばらく考え込んだのち、青年は強く唇を噛みしめ、叫んだ。


「もうどうでもいい! 誰も行かないなら、俺が一人で助けに行く!」


スマートフォンを握りしめたまま、

青年は恐怖に震える母親へ向かって勢いよく走り出した。


必死に駆け続ける中で、

彼は自分と母親との距離がまだ途方もなく離れていることに気づく。


「くそっ! この距離じゃ、間に合うわけがねぇ!」

青年はそう思った。


そして彼は、狂ったように母親へ向かって走りながら、

喉が裂けるほどの声で叫んだ。


「おい、見ろよ! あそこ! あいつは誰だ!?」

人々は一斉に視線とスマートフォンのカメラを、

モンスターに向かって走りながら叫び続ける青年へと向けた。


「うわっ、あいつ、よくあんなことできるな!」

「はっ、ヒーロー気取りかよ!」

「誰か、あの狂ったやつを止めろ!」

「おい! バカ! 死にてぇのか!?」

「ふん、間抜けめ。あんなふうに叫んだからって、

 モンスターが怖がるわけねぇだろ。」


青年の無謀な行動を目にした人々は、

その馬鹿げた行為を次々と罵倒し始めた。

だが青年は、彼らの言葉など一切気にすることなく、

ただただ走り、叫び続けていた。


ついに巨大なモンスターは、ゆっくりと視線を青年の方へ向けた。

先ほどまで唇の奥に隠れていた鋭い牙が姿を現し、

まるで狂気じみた喜びを浮かべるようにニヤリと笑ったかのようだった。


「グォォォォァァァァ——ッ!!」


魂を震わせるような咆哮を再び放ちながら、

モンスターは凄まじい速度で青年めがけて突進してきた。


その光景を目にした避難していた人々は、

今度は震える声を上げ始めた。

今の叫びは、母親のためではない。

無謀なあの青年のためだった。


「誰でもいい! あいつを助けてくれ! 死んじまうぞ!」

「アハハハッ、バカめ! 見ろよ、ヒーロー気取りの末路だ!

 結局、お前みたいなのはこうして無様に死ぬんだよ!」

「間抜けだな。」

「親がかわいそうに……」


みんなが口を開いた。

みんなが同情した。


だが――

果たして青年は、その声を知っているのだろうか。


モンスターが自分へ向かって突進してくるのを見た青年は、

すぐにその場で足を止めた。


荒い息を吐きながら周囲を見渡すと、

そこには――もう誰一人として人影がなかった。


青年はもう一度黙り込み、

右手に握りしめていたスマートフォンへと視線を落とした。


「神様……俺は、これを使ってもいいんでしょうか?」

青年はそう問いかけた。


しかし――返事はない。


「神様……俺は、あの人たちの犠牲を無駄にしてもいいんですか?」


それでも――沈黙のままだった。


「神様ッ! 答えてくれよ!」

青年は叫び、迫りくるモンスターを睨みつけた。


「ドォォォン!!」


まるで青年の祈りに応えるかのように、突如としてロケットの炎が怪物の頭部に直撃し、轟音とともに火炎がその頭を包み込んだ。



やったー!


続く! \(^▽^)/


うーん…そうだ、ついさっきツイッターを作ったんだ!


ツイッター?


違う、Xのことだよ。


アカウントはこちら:@KurimuKora


はあ…本当にドジな人間だな、SNSの使い方すらネットで調べなきゃいけないなんて…


(; ̄Д ̄)っ ┬━┬


本当に恥ずかしい…

まだ年を取ってないよね?そうだよね?


(-_-)


あっ!忘れてた!


読んでくれてありがとう!次回の更新でお会いしましょう!


\(^▽^)/またね!バイバイ!


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