第二十五話
話がやっと進みだしました。
アヴァル君は少しスピンオフで投稿をしたいと思うので
これか活躍してもらいます。
アヴァル「ハッ!」
バルテクス「声を出すな!、相手に対応されるぞ!」
アヴァル「はい!」
ロイとファリンがアヴァルをドラン邸で預かり一週間が経った。
未だ詫び品をアミス王家に渡す機会が無く、時間が過ぎて行くだけかと思っていたが・・・。
バルテクス「ファリン、あと半歩踏見込め、その半歩が威力に出るぞ」
何故かバルテクスに格闘術を習う事になったのだった。
バルテクスがロイと訓練するというので二人は見学していたのだが・・・
ロイ「いや〜、まだまだ未熟ですね・・・」
バルテクス「はははっ、まだまだ負けるわけこはいかんぞ」
何度やってもロイが苦戦の上負けている。
ローエンス王国一の実力者がアミスを警護する隊長に、齢60を超えよかという老体に苦戦している上に格闘術ははが立たないのであった。
ファリン「あり得ない・・・、何であのロイが負けるなんて・・・」
ロイ「人間、得手不得手有るんですよ・・・」
バルテクス「ロイ殿もあと一歩なのですが、懐に入られないのが前提、相手は入れ無いので格闘術は苦手でしたな」
ロイ「魔法で入って来れないのでそこまで重視してないんですよね・・・」
ファリン「じゃあ、もしかしてロイの弱点と言えば弱点になるの?」
ロイ「そうなりますかね・・・」
バルテクス「じゃが、潜り込んでもあの【盾】を壊さないと攻撃は通じないぞ?」
ファリン「そうなんですよ・・・」
アヴァルが不思議そうな顔をする。
バルテクス「それに盾を壊して攻撃出来てもすぐに回復されるぞ」
ファリン「ん~、そうなのよねぇ・・・、つくづく酷い人よねぇ・・・」
ロイ「まるで私が卑怯な手を使ってるみたいではないですか」
不満げな表情で返事をするロイ。
ファリン「いや、十分反則だからね?」
バルテクスは大陸一の格闘術の使い手として有名だったがその鍛錬について来れるだけの人物は居なかった。
自信の息子で現在ノークアミス王国近衛騎士団団長の地位にいるデルスですら未だに格闘術では勝てない実力の持ち主である。
アヴァルがマナの循環をたった四日で習得し、ロイがその才能を活かせるようにと身体強化魔法を教えていた所へバルテクスの訪問があり、ロイがアヴァルを紹介、格闘術の話を聞いたファリンがロイに一矢報いる為にバルテクスに短期の弟子入りを志願して鍛錬の最中だった。
バルテクス「アヴァル、常に身体強化を忘れるな!、お前さんはマナしか使えんのだ!その利点を最大限に活かせ!」
アヴァル「はい!師匠!」
ファリンが汗を拭きながらロイの横でアヴァルの指導を見学する。
ファリン「アヴァル、助かって良かったね」
ロイ「そうですね、まさか私以上の才能を持っているとは思いませんでしたが・・・」
ファリン「ロイはどれぐらいでマナの循環出来るようになったの?」
ロイ「一週間でしたかねぇ・・・」
ファリン「私と同じぐらいか・・・」
ロイ「アヴァルに関しては無意識にマナを少量を取り込んでいたみたいなので、それを一旦意識的に取り込めるようにして、そこからもう一度無意識に出来るようにするんですが・・・」
ファリン「ロイは出来る?」
ロイ「出来ないですね、というかする必要が無いというか・・・」
ファリン「まあ、メアもニールも居るからしなくても良いわけだ・・・」
ファリンが何かを思いつく。
ファリン「私も無意識に身体強化掛け続けたらロイに勝てるようになるかな?」
バルテクス「それは無理だな」
バルテクスが水分補給のついでに話に混ざる。
バルテクス「通常、人間がオドかマナのどちらかで魔術、魔法を使うがオドを使って身体強化はオドが無くなれば使えなくなる」
ロイ「そうですね、そしてマナを使うと常日頃マナを取り込みつつオドにも変換してさらに身体強化もし続ける事になります」
ファリン「オドには限界、マナは3つ同時を無意識に出来るようにならないといけないのね・・・」
バルテクス「そいう事じゃ、アヴァルは体内にオドが無い分マナを使っての身体強化のみ、マナの循環さえ無意識に出来るようになれば後は身体強化を体に染み込ませるだけじゃ」
ロイ「オドを無くせないので、アヴァルにしか出来ない事なんですよ」
しょぼくれるファリン。
ロイ「アヴァルの仕上げは回復魔法ですね」
ファリン「んな⁉︎、それは聞き捨てないならない!、私にも教えなさい!」
気迫の籠った顔でロイに迫るファリン。
ロイ「はいはい、教えます教えますから・・・」
今にもロイをとって食おうかと言うぐらいに迫るファリンを宥めるロイ。
ロイ「ただ、今はアヴァルを優先させて下さい、私達との時間は貴重ですから・・・・」
ファリン「それはは仕方ないわね・・・」
バルテクス「では、アヴァルの回復魔法の為に傷を作ろうかのう」
バルテクスがアヴァルを呼び寄せファリンとアヴァルに組み手をさせる。
バルテクス「全力でやれ!、死なん限りはロイ殿が回復も出来る、最悪はエリクサーも有るから殺す気でやらんか!」
組み手の最初はそれまでの経験からファリンがアヴァルを圧倒していたが終わる頃には何とか骨折で済むようになっていた。
バルテクス「アヴァルを近衛騎士に推薦しよう」
バルテクスの御墨付きでアヴァルを近衛騎士に入団させる事になったがついでに近衛騎士団長デルスが先日の一件を謝罪したいとバルテクス経由で手紙を渡して来たので二人は会う事になった。
◇
デルス「先日は申し訳ありませんでした」
面会したと同時に頭を下げるデルス。
見た目30人前半のところ所苦労しているのか白髪が混じり薄っすらクマの出来ている顔をしている。
ロイ「まあ、こちらとしてはもう済んだ事ですし頭を上げて下さい」
デルス「そう言って頂けると助かります」
意外な形での登城となったがロイ達は今までに経緯をデルスに説明した。
デルス「ではローエンス国の一件がこちらでは何処からの合意となっているかが分かってないと言う事ですね?」
ファリン「そうなの、だから国王様に謁見したとしても話が通じないし、ましてやこちらへの干渉になる可能性が高くてどうしようかと・・・」
デルス「そうですか・・・、こちらでも調べてみましょう」
外から騎士達の歓声が聞こえて来た。
ロイ達がデルスとの面会中にバルテクスからの推薦を受けたアヴァルが騎士達の体験入団と言う名の団体訓練を受けていた。
デルス「ロイ様、あのアヴァルという少年は父とドラン子爵の推薦が来ていますが流石ですね」
ロイ「あの子はつい先日まで孤児院で魔素不足による体調不良だったんですよ」
デルス「魔素不足、初めて聞きましたね」
ロイ「まあどうもオドが出来ない体質らしく、私達がオドの代わりにマナを体内に循環させられる様に訓練したんですけど思いのほか習得が早くてファリンが身体強化も教えたらそれも難なく覚えてしまい、偶々来たバルテクスさんに格闘術も触りを教えて頂いてますね」
デルス「なるほど・・・」
窓の外ではアヴァルが騎士を相手に剣を振っているが難なくいなされているが、必死に喰らい付いている。
何度かの打ち込みをするが受け止められ剣を弾き飛ばされるがそのままバルテクスの教えよろしく騎士に一撃を入れる。
騎士「グハァ・・・」
油断していた騎士はみぞおちに綺麗に貰ってしまい悶え苦しんでいる。
デルス「やりますね彼、見事な一撃だ」
その一撃を見た騎士達の目の色が変わった。
ロイ「彼、昨日回復魔法使える様になりましたよ」
そのロイの一言でデルスの表情がにやけてしまう。
おもむろにデルスが窓を開けて騎士達に指示を出す。
デルス「アヴァル!、君は剣を持たなくて良い拳でその実力を示せ!、騎士達よ新人に全員でここの厳しさを教えてやれ!」
騎士達「これより我が騎士団恒例の新人歓迎会を開催する!、我らの力を新人に示せ!」
デルスの一言で、アヴァル対騎士達の手荒い歓迎会が始まった。
ファリン「ちょっとなにあれ面白そう」
ロイ「ダメですよ、この前やったでしょ?」
ファリン「そうだけど・・・、ねえロイ〜、あれ私もやりたい〜」
ロイ「ダメって言ったらダメです、あの後バルテクスさんが泣いてましたよ?、50人ものしてしまったからショックですぐには復帰出来ないのが何人も出てしまって他の警護に支障が出たって」
デルス「それは勘弁して下さい」
アヴァルは無事に近衛騎士団の新人歓迎会をクリアしてしまう。
バルテクスとドラン子爵の推薦後、正式に近衛騎士団に入団する事になる。
次回はファリンにやられた奴がで出来ます。




