第十一話
皆様にお知らせです。
この話より体裁が小説としての体裁が原作としての体裁に変更しております。
カクヨム様ではすでに第一話から体裁が原作としてのものになっておりますが、
悩んだ末にこちらではこの話らとさせていただきます。
読みにくかと思いますが引き続き、ご愛読していただけると励みになりますのでよろしくお願いいたします。
翌朝、夜中にメアに「良い夢」を見させられたメイドだった内通者は廊下であられもない姿をさらして気を失っていた。
ロイがファリンに魔道具通信で知らせるとメアが喜んで協力して簡単に裏が取れる。
同じように外からの侵入者は計6人、内一人の指示を出していた男が外で手足を拘束され何とか気絶しないまでも、小声で嘆願する声を出しているのだが館に居るメイドや侍女には見せらない姿ではあった。
他の5人はそこには居なかった。
ロイ「メアが居なかったらこう易々と言質は取れなかったでしょうね」
メア《いらなかったやつはおやつ代わりに丁度良かったよ?》
メアが顔を毛繕いしながら、満足そうにしている。
ネイルが侍女達に処理をさせる。
ロイが外であられもない姿で転がってる侵入者もメアが夢を見せ簡単に裏が取れる。
二人とも生き証人として証言してもらわないといけないのでとりあえずメアの夢を終わらせ拘束しておいた。
まあ、証言を引き出してもすぐに切られて終わりになるだろうけど、最後に「良い夢」をみれて良いんじゃない?とファリンが言った。
ファリンに招かざる二人の「処理」をお願いし、ロイは地下室の一室に向かい、作業を始める。
手慣れた魔法陣を地下の部屋に書き込みマナを通し魔法を完成された。
一旦ファリンらが居る部屋に戻りネイルにエルベム卿からの「お願い」が終了した事を伝えファリンらと地下室に移動して魔法陣にマナを流すとマナの扉が現れる。
ロイ「ちょっと行ってくるので待ってて下さい」
と言い残し扉の中に入って行くと同時に扉が消える。
少し待つとファリン達の前に扉が現れると、男性が扉から出てくる。
エルベム「やはり凄いな」
ネイル「エルベム卿!」
出てきた人物はエルベム卿だった。
エルベム「久しいなネイル側妃様」
ネイル「エルベム卿、お久しぶりです」
お互い礼をし再会を喜び合う。
ロイ「では、一旦戻りましょう」
ロイがゲートの扉を再び展開する。
ネイル「もう、行ってしまわれるのですか?」
ロイ「また、あとでお連れに参ります」
エルベム「謁見に備えて準備しておくから、また後で会おう」
ゲートに戻るエルベム卿。
ロイ「さて、我々も準備しましょうか、ファリン姫」
ファリン「そうね、折角叔父様が用意してくれたモノを使いましょう」
ファリン達は部屋を出ていく、ロイがゲートの扉を閉じてファリン達に続く。
慌ただしく準備をし、国王への謁見の為に王宮へ向かう。
聖職者のロイは何時もの服装ではなく祭典式典用の正装に着替え、ファリンは辺境軍近衛師団副団長として軍服を着用している。
ネイル「やはり、貴方はドレスよりも軍服が似合うのですね」
とがっかりした様子のネイルだったが成長して軍服が似合う様になった娘を見て安心した気持ちもあった。
二人が王宮の侍女に案内され謁見の間の扉前で立ち止まる。
ファリン「ねえ、ロイ」
ロイ「何ですか?」
ファリン「何があっても守ってくれるよね?」
ロイ「何があっても、どんな手を使っても貴方を守りますよ」
ファリンに手が震えているのを見たロイがファリンの前に立つ。
ファリン「フギュッ、ナニヲスルノ」
ロイがファリンの顔を両手で挟む。
そしてファリンの額にキスをする。
チュッ。
するとファリンの額から薄ら輝く花王冠が広がり、消えていく。
ファリン「ちょっ、いきなりはやめて、恥ずかしい・・・」
ロイの不意打ちで恥ずかしくなり顔が赤くなるファリン。
ロイ「緊張しているみたいだったのでリラックスのおまじないです」
悪戯が成功した子供みたいな顔をするロイ。
ファリンの手の震えが止まる。
ファリン「んとにもう、どうせするなら口にしてよ」
ファリンの本音が思わず口をつく。
とそれに気がつき口に手を当てる。
それを聞きロイがファリンの耳元で囁く。
ロイ「直接だと立てなくなりますが良いのですか?」
ファリンの顔が赤くなり、そに場に座り込んでしまう。
手を差し出してファリンが立ち上がるのを手助けし、そのままエスコートをするロイ。
ロイ「さて、国王様にお会いしに行きましょう」
すっかり緊張も手の震えも無くなり、騎士の顔になるファリンとエスコートをするロイが謁見の間の扉を開けて進む。
謁見の間に入ると長いカーペット奥、上座に座る初老の男性、その頂には唯一被る事が来でる冠が差し込む日光により輝き男性の風格を現している。
上座の手前には華やかなで煌びやかなドレスを身に纏った女性や屈強な鎧を纏う騎士、派手さは無いが貴族の出立でこちらを睨み付ける貴族達。
その中を二人カーペットを歩き上座に座る王の前手前で立ち止まる。
ファリン「ローエンス王国が第二王女並びに辺境軍近衛師団副団長ファリン・ローエンス、国王様にお願いがあり参りました。」
アヴァル「久しいのファリン、あの日以来か、大きくなったな」
ファリン「国王様もお変わり無く、再びお会いでき嬉しい限りで御座います」
一礼するファリンとロイ。
アヴァル「して、今日私の元に来たのは何やら願いがあると聞いてが」
ファリン「はい、私、ファリン・ローエンス、隣に居りますロイ・エルベムとの婚約を認めて頂きたく国王様にお願い申し上げたく謁見させて頂きました。」
ファリンの発言に対しどよめく会場。
男性「申し上げます、国王様」
国王の隣に立っていた20代の男性が割って入ってくる。
アヴァル「どうした?バイル」
バイル「はい、ファリンにつきましてはすでに隣国ノークアミスの第二王子との婚約話が内々定しております、従って今回何処の馬の骨ともわからぬ、男との婚約は破棄して頂き隣国との関係を今以上に良きものとする為婚約はお認めにならない様お願い致します」
一礼し国王に願うバイル。
ファリン「バイル兄さん、そんな話、私聞いてない!」
突然降って湧いてきた自身の婚約話に声を荒げるファリン。
バイル「黙れ!、王家に生まれその血を持っている以上、他国他家との関係をより良くする為に生かされるのは必然、ましてや国王様の一度の慈悲で生まれたお前に自身の我儘などあってはならんのだ」
国王がバイルを止め、ファリンの目を見つめる。
アヴァル「バイルの言う事も一理ある、ファリンお前の我儘を通すならバイルの持ってきた縁談以上にこの国、王国貴族に示せるモノを持っているのか?」
目線を逸らさず見つめ返していたファリンがニコリと微笑み国王に柔らかな目線を返す。
ファリン「あります」
アヴァル「ほう、あるのだな?」
ファリン「はい」
自信に満ちた表情になるファリン。
その表情に顔緩む国王。
アヴァル「では、その自信のモノを見せみよ」
ファリンが後ろの従者に合図すると台車に乗せられた宝石箱が三つ運ばれてくる。
アヴァル「それが、お前の我儘を通す対価なのだな?」
ファリン「はい、私などこの対価に比べたら10人居ても足りません」
バイル「お前10人分の価値の物などこの国の石ころより価値は無いな」
バイルがちゃちゃを入れるが無視をするファリン。
アヴァル「ほう、仮にもこの国の王族、王女10人分の価値のモノか」
騒つく会場の人々。
ファリンが台車の宝石箱の一つを開ける。
その瞬間、中には窓から差し込む日光に照らされた七色の瓶が入っていた。




