表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この話のタイトルは君がつけろ  作者: 樋口 涼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

157/200

A班 救助用機体5021 カイル隊員7-4

ファイルを戻し、その部屋を出る。


「さっきの部屋は江島さんの部屋って事でしょうか」

「多分な。研究室所属だと思っていたがIDは『第二迎撃部隊』になっていた…昔のIDなんだろう」


所属が変わる事は珍しいが、無い訳じゃない。


「所属が変わって…雰囲気も変わられたんですね」

「…そうだな」


写真の中の彼女は、今とは違ってシンプルなネックレス一つしかして居なかった。


「次はどの部屋にしましょう」

「そうだな…」


今のところ入り口の近い順番に開けて行っている。

後、部屋が三つ…。

この中にジャンの部屋があれば良いんだが…。

見た目には、開けた部屋と変わらないドアが並んでいる。


「やはりここは順番に見て行こう」


そう言って手前の部屋の鍵を開ける。

中は人の住む部屋と言うより、保管場所と言う感じだった。


「ここは…何でしょう」


壁もコンクリートのまま、鉄製の棚が並び、液体の入った瓶や錠剤の様なものが並んでいた。

ラベルを見るが、数字やアルファベットが書かれているだけで何が何だか分からない。


「…俺に知識があれば分かるんだが…」

「隣…部屋が続いています」


滝中君が棚の向こうにドアを見つけた。

ここもIDで開ける事が出来た。

中には…無数の筒状の物が並んでいた。

…よく見ると人間の色々な部位が液体に漬かっている。


「これは…」

「…っ」


滝中君が吐きそうになり、口に手を当てている。


「大丈夫か?」

「えぇ…。すみません」


我慢できたようだ。


「一つ一つに名前が貼られている…」

「奥古くて…手前が新しいモノみたいですね…」


奥の物に貼られた名前は知らない者だったが、手前には以前の戦闘で死んだ仲間の名前があった。


「これも…これも、死んだ奴らだ」

「カイルさん!…これ…」


滝中君の指差す棚の上に『ニコライ・F』と『マックレーン・H』そして…『滝中尚仁』…『藤田聡一』…

『アンドレア・E』


「…あの基地で死んだ者まで…か?」


しかも、アンドレア…これはあのアンドレアなのだろうか。

藤田や滝中君の兄の名も並ぶ。

…誰かがあの中で回収したというのか?

否、川島の代わりに爆破に巻き込まれたアンドレアの体は吹っ飛んでいるはずだ。

こんな所にある訳が無い。

それに…これは…何の為に?

思い当たる事は「研究の為」だが…これで何を?


驚きをそのままに、奥へ進んで行く。

並んだ瓶が隊員の犠牲者の数を思わせ、ぞっとする。

一番奥の棚の裏に机と何かの機械が置かれている。

周りには錠剤の入った瓶が並び、ラベルの色で分けられていた。


「このラベルの色。あの棚にある…瓶にも貼ってありますね」


青白い顔をした滝中君が棚に並んだ錠剤と、人体の浮かんだ瓶を見比べる。


「このノートにも同じ色で付箋が貼られているな」


机の上のノートを開く。

赤いラベルのページに「タイプーA」

青いラベルに「タイプーB」

オレンジに「タイプーC」

緑に「タイプーD」

紫に「タイプーE」


化け物の発する波長…フェロモンの様な物の型で名前が付けられ区別されている。


『タイプーAによる細胞の活性化・成長速度との関係性』

タイプーAのフェロモン投与による他種への影響なし。

人体への投与、適性反応を持った者に対してのみ活性化する影響有。

適性反応が高い者であればある程、比例する。

幻聴・幻覚の発症を確認。


『抑制剤の副作用について』

タイプーAから生成された抑制剤の副作用として、筋力・判断力の低下。


…研究成果がびっしりと綴られていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ