第1話 状況の推移3
どうやら、袁紹軍が大崩れしたのは、呂布の騎馬軍の横撃だけでなく、曹操がその後背を襲ったというのも大きかったらしい。
そうして四散した袁紹軍を武将に追わせ、曹操自身は俺たちと遭遇した場所に残っておったという訳だ。
それで肝心の袁紹の首だが、最終的に曹操の手に渡ったらしい。曹操の配下に討たれたとの噂もあれば、寝返った自軍の兵に殺されたとの噂もあった。
敗れた袁紹の子供たちについていえば、袁譚は曹操を頼り、袁煕・袁尚は呂布を拒んだ烏丸勢を頼った。中には俺たちに帰順する将兵もおった。
曹操についていえば、ある程度の軍勢は残すも、本軍は本拠の兗州へと引き返した。
他方、漢軍の方も、袁紹との戦を終えたばかりということもあり、兵たちは明らかに休息を必要としておった。なので、あえてこちらから戦端を開くという状況ではなかった。
それもあり、あらためて各地に割拠する群雄へ帰順をうながす使者を発することになった。彼らの多くは、かつては漢朝の臣下であった。
また、それとは別にペロの鳥に同様の趣旨の手紙を結びつけて飛ばすことになった。こちらは、特に誰かに向けて発するという訳でもなく、ゆえに、どれだけ期待できるか分からぬが、やらぬよりはましであろう。
そして、その手紙にペロが一文を加えておった。ペロいわく、黒姉と白姉に宛てたものとのこと。どうやら、かつての色物組らしい。




