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第1話 ペロ@状況の推移

(視点はフリチンです)


 次に来たのはペロだった。(献)帝は王允(おういん)たちと共に九原に留まるとのこと。


 よく、一人で来たな――という訳でもなかった。嘘か真か定かならぬが、ペロいわくモフモフ大帝国の出身とのこと。その言葉を裏付けるが如く、途中で出会った動物たちをたくさん連れて来ておった。


「元気になったか」と出迎えた折、尋ねた俺ではあったが、そんな気遣いは無用であったようだ。流清の子供たちとすぐに仲良くなりぶつかり合って楽しんでおるところとか、俺にじゃれついて来るところなどは、相変わらずのペロであった。


 また、熱さが増し行くにもかかわらず、盲目の少女の倫倫(りんりん)からもらった毛皮の帽子を、そのクセっ毛の頭にかぶり続け、日射病で倒れるところなども、やはりペロであったが。ちなみに、この帽子、孫堅が送って来た毛皮を加工したものであった。




 そんなペロにも新たな活躍の機会が訪れた。


 新たに旗下に集った遊牧勢――匈奴・鮮卑(せんぴ)・羌(きょう)族――を引き連れて、遅れてやって来た呂布の旦那。早速ながら烏丸(うがん)勢――袁紹のおる河北の更に北におる――へ帰順の説得に赴いてもらうこととなった。同じ遊牧勢なら応じてくれる可能性も高かろうと考えてのこと。


 このとき、史実にては、烏丸勢は袁紹と同盟しておった。その全てとは言わぬが、一部でもこちら側についてくれれば、袁紹との戦はより有利に展開できる。


 ペロにお願いしたのは、呂布に同行してもらい、なついておる鳥を使って俺たちと連絡を取ることであった。袁紹軍と対峙しておる状況に陥ったとき、帰還の途上にある呂布の軍に、そのまま袁紹の北から攻めてもらう、それを可能にするためであった。

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