表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/85

終話 拠点造り3

 俺たちは九原に戻った。ここが献帝の新たな都ということになる。帝を守るは、仕孫瑞しそんずい率いる虎賁こほん隊。そしてペロ。帝は母を失ったことに気付いているようであり、その感情面での支えとして、ペロほどの適任はおらぬであろう。


 また、王允おういんには政務全般を担ってもらった。


 これに伴い、執金吾しつきんごであった仕孫瑞を虎賁中郎将へ、太僕たいぼく兼尚書令しょうしょれいであった王允を太傅たいふ兼尚書令に遷した。




 そして呂布。彼には更なる遊牧勢の味方を募ってもらうとともに、交易ルートの安全確保をお願いした。前者については、言われずともやるという感じであったが、後者については相変わらず面倒ごとを押しつけてくるという受け取り方であった。


 交易の恩恵をもたらしてこそ、より多くの遊牧勢が自ら臣従して来る、などという正論を唱えても、恐らく呂布にはピンと来ないであろう。ここら辺は自らそうと感じ入ってもらうしかない。


 そこで俺は一計を案じた。先から同行しておるアフラシアブ(サマルカンド)出身の西域商人とともに呂布の天幕ゲルを訪ねる。そして商人にこう尋ねさせる。


「奉先殿。馬には興味はおありか。実は西域でも馬は産する」


「遊牧勢で馬が嫌いな者などおらぬ。ただ、この地に既に馬がたくさんおる。なんで、あえて西域から」と呂布は素っ気ない。


 そこから先は俺が引き取った。


「それでは、呂布の旦那。汗血馬かんけつばというのは知っている?」


 最初こそ、何だそれはという感じであった。しかし、俺が前漢の武帝がいかに熱心にそれを求めたかを語るにおいて、俄然、興味を引かれたらしい。最後にはこうのたまうことになる。


「ロクシャン殿(商人の名前)。いつ、発つのだ。我は明日でも良いぞ」


 これは大っぴらには言えないのだが――反逆へのそそのかしともとらえられかねないので――俺としては呂布には遊牧勢を率いて漢朝に臣従するのではなく、漢朝と連合王国のようなものを築いてもらえればとの想いがあった。




 残るは俺なのだが、皇甫嵩こうほすう将軍とともに山西に赴くことにした。その近くの河北には袁紹、山東には曹操がおった。これらを警戒すると共に、将来、戦となった場合に備えて、山西の防備を固めたいと想ったのだ。もともと、山西は山がちの地であり、防衛に向く。


 そこで戦う相手が袁紹なのか曹操なのか分からぬが、いずれであれ、備えるにこしたことはない。史実通りに進めば、曹操が袁紹に勝ち、となれば、曹操が相手となろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ