第二十六話 イゾラ州奪還への道
──
イザベル「…これは、俺たちが始めた物語だ」
イザベル「…終わらせよう、この地獄を」
──
アナベル(…世界は残酷だ)
アナベル(…強い者が弱い者を喰らう)
アナベル(…あの頃は本当に楽しかった)
アナベル(…レインたちと笑って…ご飯を食べて…バカして怒られて…)
──
アナベル「…イザベル…やめ…」
イザベル「おらっ!」
アナベル「ごふっ!?」
レイン「あっはっは!!顔面に雪玉クリティカルヒット!!」
アナベル「や、やったなぁ…!!」
教官「おいバカども!!何故雪合戦をしているのだ!!」
レイン「やべっ!」
教官「貴様らは何故そうなんだ!!訓練と関係ないところで体力を使うな!!」
教官「戦場では命取りになるぞ!!」
イザベル「…すみません」
教官「…今日だけ特別だぞ」
イザベル「…え?」
レイン「マジか教官!!」
教官「ただし条件がある!!」
イザベル「それは…?」
教官「俺も混ぜろ!!」
ドサッ
レイン「ふごっ!?」
教官「どうしたスピンナー!!貴様はその程度か!!」
レイン「やったなぁ!!」
ドサッ
教官「ごふっ!?」
イザベル「…もうどうにでもなれー!!!」
──
アナベル(…また、笑い合える日は来るだろうか)
アナベル(…また、遊べるだろうか)
アナベル(…いや、そんなのは甘えだったね)
アナベル(…ここを地獄に変えたのは、僕たちなんだから)
ライズ「アナベル!!」
アナベル「…来たんだ」
ロッド「なんで!!俺らは仲間じゃなかったのかよ!!」
アナベル「…気付いてたんだ」
レイン「…アナベル、お願いだ…話してくれよ」
アナベル「…話してもいいけど、そっちに同情するつもりはないし」
アナベル「ここを消し飛ばすのは変わらないから」
ガキン
アナベル「…危ないなぁ」
ルイス「…ちっ、外した」
ライズ「アナベル!!」
ジャキッ
アナベル「…いい筋だね、スベラル」
アナベル「耳削いだのは」
アナベル「でもね、もう君たちに勝ち筋なんてないよ」
ライズ「…まさか…!!」
ガキン
シュゥゥゥ
アナベル(…昔までは正体がバレるのが怖かった)
アナベル(…でも、どうしてだろう)
アナベル(もうどうでもよくなったんだろうか)
アナベル(…そんなのはどうでもいい…ただ…)
アナベル(こんな残酷で、美しい世界に生まれたことを)
アナベル(僕は光栄に思うよ)
ライズ「皆!!伏せて!!」
キィィィィィィィィィィィィィィィン
…
ドォォォォォォォォォォォォォォォン
─進め、進んだ者こそが、勝者だ
あぁ、俺には…こうするしかできない…
世界は残酷だ
そして、驚くほど美しい
その片鱗こそ、この「調査団」である
この世は血に濡れた大地であり
その発端は人間である
誰かが死ななければ世界は回らない
世界がそうしてきたように
???「我々も共に行こう」
次回 決着の時




