第七話 ゴロのもとへ戻る
ついに、ギャリックとレンはダンジョンの外へと出た。
二人とも肩で息をしている。
「はぁ……はぁ……」
外へ出た瞬間、レンはそのまま草の上へ仰向けに倒れ込み、大の字になった。
大きく息を吐きながら、空を見上げる。
「はぁぁ……」
深く息を吸う。
「下るほうが……ずっと楽だった……はぁ……」
数歩後ろでは、ギャリックも膝に両手をつき、前かがみになりながら呼吸を整えていた。
「……当たり前だ……はぁ……」
「下り坂のほうが楽に決まってる。」
その頃には、リセラはすでにダンジョンの外へ出ており、気を失ったままのミレリアを静かに抱えていた。
彼女は腕の中のミレリアを見下ろし、小さな声で呟く。
「……まだ目を覚まさない。」
ギャリックは顔を上げると、もう一度深呼吸し、二人のもとへ歩み寄った。
「少し確認させてくれ。」
そう言ってミレリアのそばに膝をつき、そっと彼女の手首を握る。
目を閉じ、そのまま数秒間じっとしていた。
やがて静かに目を開くと、小さく息を吐く。
「大丈夫だ。」
ゆっくりと彼女の手首を離した。
「脈はちゃんと打っている。」
レンは肘をついたままミレリアへ視線を向ける。
「あの爆発……かなり強かったんだな……」
ギャリックは小さくうなずいた。
「ああ。」
そして視線をリセラへ向ける。
表情は再び真剣なものへと変わった。
「さて……」
「リセラ。」
「この依頼が終わったら……」
「俺たちはここで別れることになるんだよな。」
レンは二人を交互に見つめた。
リセラはしばらく黙っていたが、やがて静かに答える。
「……ええ。」
少しだけ視線を落とす。
「その通り。」
「そうなる。」
ギャリックはわずかに眉をひそめた。
「その前に聞きたいことがある。」
真っすぐ彼女を見据える。
「お前は、あのゴブリン討伐に妙にこだわっていた。」
「……どうしてだ?」
再び沈黙が訪れる。
リセラは数秒間その場で動かなかった。
そしてゆっくりと顔を上げる。
「それなら……」
今度は彼女が問い返した。
「あなたのほうこそ。」
ギャリックは片眉を上げる。
「……ん?」
リセラはレンへ一瞬だけ視線を向けた。
「レンが……」
「異世界から来たって、どういう意味?」
ギャリックは思わず片手で顔を覆った。
(……まだそのことを覚えていたのか。)
リセラは腕を組み、静かに言う。
「……その話は後。」
「まずは依頼を終わらせましょう。」
レンが片手を上げた。
「そうだ。」
「まだゴロのおじいさんとも話さないと。」
その言葉を聞いた途端、ギャリックの表情が変わる。
口元にいたずらっぽい笑みが浮かんだ。
「そうだったな。」
軽く指を鳴らす。
「あのじいさんのことを思い出した。」
笑みを深める。
「よし、行こう。」
それから再びミレリアを見る。
「じゃあ……」
「俺が運ぶ。」
「まだ気を失ったままだしな。」
ギャリックは身をかがめ、ミレリアを抱き上げようと手を伸ばした。
その瞬間――
その瞬間――
ミレリアの瞳が勢いよく開いた。
反射的に片腕を突き出し、
まっすぐギャリックへと向ける。
「《フレイム・バースト》!」
激しい炎が二人の間を一直線に駆け抜けた。
燃え盛る火柱は、ギャリックの顔をかすめるように通り過ぎる。
戦士の目は大きく見開かれた。
その場にいた全員が動きを止める。
数秒間、辺りは静寂に包まれた。
ミレリアは何度か瞬きを繰り返す。
まだ意識がはっきりしていない様子で周囲を見回した。
「……あれ?」
やがて視線がギャリックで止まる。
「ギ、ギャリック?」
ギャリックのこめかみに青筋が浮かんだ。
歯を食いしばりながら叫ぶ。
「お前、俺を殺す気かぁっ!?」
ミレリアはびくっと肩を震わせた。
「あっ、ご、ごめんなさい!」
慌てて身を起こす。
「ゴ、ゴブリンだと思って……!」
ギャリックは自分の顔を指差した。
「へぇ……」
「つまり俺はゴブリンに見えるってことか?」
ミレリアは必死に首を横へ振る。
「ち、違います!」
「そういう意味じゃなくて!」
重苦しかった空気は、
次の瞬間には崩れ去った。
「はははははっ!」
レンが腹を抱えて笑い始めた。
「なんだよ今の!」
「びっくりした!」
その笑いにつられるように、
リセラの表情も少しだけ和らぐ。
目元にかすかな笑みが浮かんだ。
「……よかった。」
彼女はミレリアを見る。
「無事で。」
レンも頷く。
「みんな心配してたんだ。」
ギャリックは不満そうにため息をついた。
それでも手を差し伸べる。
ミレリアはその手を見つめ、
続いてギャリックの顔を見る。
控えめに微笑んだ。
「……ありがとう。」
その手を握る。
ギャリックは彼女をゆっくり立ち上がらせた。
立ち上がったことを確認すると、真面目な声で言う。
「もう二度と、あんな隙を見せるな。」
そしてレンへ視線を向けた。
「レンが俺たち全員を助けたんだ。」
ミレリアは驚いてレンを見る。
「レンが?」
「……本当なの?」
レンが答えるより先に、
リセラが口を開いた。
「私は、とても大きな音を聞いただけ。」
ギャリックは腕を組む。
「レンはな……」
レンを見ながら言った。
「あのドラゴンを拳で殴って――」
「そのまま倒した。」
ゆっくり息を吐く。
「だが今は……」
その表情が険しくなる。
「ゴロに話を聞かせてもらう。」
歩き出しながら続けた。
「行くぞ。」
そしてふと思い出したようにリセラを見る。
「それと、お前。」
リセラは首を少し傾げた。
「……私?」
ギャリックは遠慮なく言う。
「いつ俺たちの前からいなくなる?」
リセラは少し頬を膨らませた。
「そんな言い方しなくても……」
「もう行くつも――」
そこまで言いかけたところで、
ミレリアが遮った。
「リセラ。」
暗殺者は彼女を見る。
ミレリアは優しく微笑んだ。
「もし行く場所がないなら……」
少し間を置いてから続ける。
「しばらく私たちと一緒に来ない?」
レンはすぐにミレリアを見た。
「ミレリア……?」
ギャリックは思わず立ち止まりかける。
信じられないという表情で振り返った。
「本気で言ってるのか?」
リセラを指差す。
「暗殺者なんて職業は……」
「信用できなさすぎる。」
ミレリアは視線を逸らさない。
「でも、この子は私を助けてくれた。」
穏やかに微笑む。
「爆発の前に、私を守ってくれたことも覚えてる。」
ギャリックは黙ったまま立っていた。
拳をゆっくり握り締める。
白くなるほど強く。
その視線はずっとリセラに向けられたままだった。
その沈黙を破るように、
レンが口を開く。
「俺が見てるよ、ギャリック。」
安心させるように笑う。
「だから心配しなくていい。」
ギャリックは小さく息を吐いた。
「……騙されるぞ、レン。」
レンは眉をひそめる。
「騙される?」
小さく笑う。
「そんなわけないだろ。」
リセラはしばらくギャリックを見つめていた。
そして静かに尋ねる。
「どうして……」
声が少しだけ小さくなる。
「そんなに私を嫌うの?」
しばらくの沈黙が流れた。
誰も口を開かない。
ギャリックはその場に立ち尽くしたまま、
握り締めた拳をゆっくりと下ろした。
深く息を吸い込み、
リセラをまっすぐ見つめる。
怒りも、
皮肉もない、
静かな声で言った。
「……お前がしてくれたことには感謝している。」
少しだけ言葉を切る。
「でも――」
「暗殺者という職業だけは、どうしても信用できない。」
リセラの瞳が大きく見開かれた。
「……え?」
ギャリックは何も答えず、
静かに彼女から視線を外す。
そのままゴロの小屋へ続く道へ目を向けた。
「悪い。」
声はどこか重かった。
「……それでも、俺には無理なんだ。」
そう言い残し、
彼は再び歩き始めた。
レンはリセラの少し後ろを歩きながら、
彼女があれ以来ずっと黙っていることに気づく。
少し考えたあと、
穏やかな声で話しかけた。
「そんなに気にしなくていいよ。」
リセラは少しだけ顔を向ける。
レンは照れくさそうに後頭部をかいた。
「俺だってさ……」
「この人たちと知り合ったのは、ほんの少し前なんだ。」
前を歩くギャリックとミレリアへ目を向ける。
「でも、みんな本当にいい人だから。」
リセラはしばらく黙っていた。
やがて小さく微笑む。
「謝らなくてもいいわ。」
再び前を向きながら言う。
「私たちだって、今日知り合ったばかりだもの。」
小さく笑った。
「ふふっ。」
四人はそのまま森の中を歩き続けた。
その途中――
レンは木々の間から、
数枚の葉がひらひらと落ちてくるのに気づいた。
直後、
頭上の枝がわずかに揺れる。
レンは反射的に顔を上げた。
(……ん?)
(今……)
(誰か木の上にいたような……。)
しばらく木の上を見つめたあと、
皆へ声をかける。
「みんな、今何か聞こえなかった?」
ミレリアが振り返る。
「何が?」
レンは木の上を指差した。
「木の上に誰かいた気がしたんだけど。」
ギャリックは振り返ることもなく鼻で笑う。
「ふん。」
「気のせいだ。」
落ち着いた口調で続けた。
「敵意のある相手が近くにいたなら――」
「俺たちはとっくに気づいている。」
リセラも木々の上を見上げる。
少し様子をうかがったあと、
静かに首を横へ振った。
「私も何も感じなかった。」
レンはもう一度だけ木の上を見つめる。
(……。)
(やっぱり気のせいだったのかな。)
やがて小さく息を吐き、
何も言わずに再び歩き始めた。
四人はそのまま森の道を進み続ける。
しばらくの間、
誰も口を開かなかった。
森は静まり返っている。
木々を揺らす風の音と、
遠くでさえずる鳥の声だけが辺りに響いていた。
やがて――
木々の隙間から、
小さな小屋が姿を現す。
ゴロの家だった。
四人は自然と歩みを緩める。
その家の前には、
一人の老人が背中を向けて座っていた。
だが、
以前とは決定的に違う点があった。
老人は鎧を身にまとい、
長い槍を肩に立てかけていた。
ギャリックの目が鋭く細められる。
表情が一気に険しくなった。
「……やっぱりな。」
ゆっくりと剣の柄へ手をかける。
「罠だったか。」
ミレリアは目を見開く。
「ま、待って……!」
一歩前へ出る。
「ギャリック!」
しかし、
ギャリックは彼女の声を無視して歩き出した。
一歩、
また一歩と、
力強く老人へ近づいていく。
老人との距離が数メートルほどになったところで足を止めた。
すでに手は剣の柄を握っている。
「答えろ、じいさん。」
冷たい声が響く。
「どうして俺たちを罠にはめた?」
レンはライセラの少し後ろを歩いていた。
ガリックとのやり取りが終わってからというもの、彼女がずっと黙ったままでいることに気づき、思い切って声をかける。
「気にしなくていいよ」
ライセラは少しだけ顔を向けた。
レンは安心させるように微笑む。
「俺もさ……」
照れくさそうに首の後ろをかいた。
「みんなと知り合ったのは、ほんの少し前なんだ。」
前を歩くガリックとミレリアへ視線を向ける。
「みんないい人たちだから。」
ライセラはしばらく黙っていた。
やがて、小さく微笑む。
「謝らなくていいわ、レン。」
再び前を向く。
「私たちだって、今日出会ったばかりだもの。」
くすりと笑った。
「ふふ。」
四人はそのまま森の中を歩き続けた。
その途中――
レンは木々の間から、数枚の葉がひらひらと落ちてくるのに気づく。
その直後。
頭上の枝がわずかに揺れた。
レンはゆっくりと顔を上げた。
(……)
(ん?)
(今、あそこに誰かいたような……)
しばらく木の上を見つめたあと、口を開く。
「みんな、今の聞こえた?」
ミレリアが振り返る。
「何が?」
レンはさりげなく木の上を指差した。
「木の上に誰かいた気がしたんだけど。」
ガリックは振り返ることもなく歩き続ける。
鼻で笑った。
「ふん。」
「くだらない。」
落ち着いた口調で続ける。
「敵意を持った相手が近くにいたら――」
「俺たちが気づかないはずがない。」
ライセラも木々の上へ視線を向けた。
だが、すぐに静かに首を横へ振る。
「私も何も感じなかったわ、レン。」
レンはもう一度だけ木の上を見上げた。
(……)
(気のせいだったのかな。)
そう思い直し、小さく息をつく。
それ以上は何も言わず、
再び仲間たちと歩き始めた。
四人は森の道を進み続ける。
しばらくの間、
誰も口を開かなかった。
森は静まり返っている。
木々を揺らす風の音と、
遠くでさえずる鳥たちの声だけが辺りに響いていた。
やがて――
木々の向こうに、小さな小屋が姿を現す。
四人は自然と足を緩めた。
その小屋の前には、
一人の老人が背を向けて座っていた。
ゴロだった。
だが――
以前とは明らかに様子が違う。
彼は鎧を身にまとい、
その傍らには一本の長槍が立て掛けられていた。
ガリックの目が鋭く細まる。
表情が一気に険しくなった。
「やっぱりな……」
ゆっくりと剣の柄を握る。
「罠だったか。」
ミレリアが目を見開く。
「ま、待って……!」
一歩前へ出る。
「ガリック!」
しかし、
ガリックは聞く耳を持たなかった。
老人へ向かって一直線に歩いていく。
一歩一歩、
足取りは重く、力強い。
数メートルの距離まで近づくと、
その場で立ち止まった。
すでに右手は剣の柄に添えられている。
「答えろ、じいさん。」
低く冷たい声。
「どうして俺たちを罠にはめた。」
ゴロは微動だにしない。
背を向けたまま、
何の反応も返さない。
ガリックはさらに眉をひそめた。
「とぼけるな。」
鎧を指差す。
「鎧まで着込んでるじゃないか。」
その瞬間――
老人が勢いよく立ち上がった。
「ん?」
軽く振り返る。
「どうした?」
ガリックは何も答えない。
拳を強く握り締め、
その視線は一瞬たりとも老人から離れなかった。
やがてゴロは彼の顔を見て、
ようやく気づいたように笑う。
「ああ。」
ガリックを指差した。
「お前さんか。」
頭をぽりぽりとかく。
「年寄りをそんな急に起こすもんじゃない。」
くつくつと笑う。
「まったく。」
数秒間、
再び静寂が流れた。
聞こえるのは、
遠くで鳴く鳥たちの声だけ。
やがてガリックが再び口を開く。
「寝てたって?」
長槍へ目を向ける。
「槍を持ったままか?」
ゴロは肩をすくめて笑った。
「はっはっは。」
「ああ。」
「待ちくたびれておってな。」
「ふふ。」
その頃には、
レン、ミレリア、ライセラも追いついていた。
ガリックは一歩も引かない。
「さっさと話せ。」
その瞳はさらに鋭くなる。
「どうして俺たちを罠にはめた。」
ミレリアは老人の鎧をじっと見つめていた。
やがて表情が変わる。
「……あの。」
少し近づく。
「その鎧……」
眉を寄せた。
「ドラクサル王国のものではありませんか?」
ゴロは薄く笑った。
「ほう。」
真っ直ぐ彼女を見る。
「その国を知っているのか、お嬢さん。」
ミレリアが目を瞬かせた。
返事をしようとした――
その瞬間だった。
ゴロの姿が消えた。
「えっ……?」
周囲を見回す。
「どこに――」
声が背後から響く。
「お前のことは聞いていなかったな。」
ミレリアの身体が凍りつく。
首筋に、
冷たい感触が触れた。
短剣だった。
全員の表情が一変する。
ガリックが真っ先に反応した。
「何っ!?」
即座に剣を抜く。
「くそっ!」
「ミレリア!」
剣先が真っ直ぐゴロへ向けられる。
レンもすぐに構えを取った。
拳を固く握り締める。
(もし俺の一撃が外れたら……)
視線がミレリアへ向く。
(ミレリアまで巻き込んでしまう……)
ライセラも二本の短剣を抜いた。
その表情から感情が消える。
「あなた……何者?」
ゴロは小さく笑った。
「名乗ったはずだが。」
そして視線をライセラへ移す。
「それにしても――」
口元がゆっくりと歪む。
「暗殺者がこんな連中と一緒にいるとはな。」
そのまま彼女を見つめ続ける。
「どうせ差別され続けてきたんだろう?」
穏やかな声で続けた。
「我が国なら、お前のような者でも歓迎するぞ。」
ライセラは一瞬だけレンを見る。
だがすぐに視線をゴロへ戻した。
「そんなこと……」
短剣を握る手に力が入る。
「あなたには関係ない。」
(……私より速い。)
心の中でそう呟く。
喉元に短剣を突きつけられているにもかかわらず、
ミレリアは驚くほど落ち着いていた。
小さく微笑む。
「ありがとう。」
静かな声で言う。
「時間を稼がせてくれて。」
ゴロは眉をひそめた。
「何を言っ――」
「ぐあああっ!!」
炎が一気に彼の衣服を包み込んだ。
本能的に大きく後方へ飛び退く。
その隙にミレリアも素早く距離を取る。
杖を構え、
自信に満ちた笑みを浮かべた。
「私がそんな簡単に捕まると思った?」
ガリックはその様子を見つめる。
頬を一筋の汗が伝った。
(……さっきゴブリンにはあっさり捕まってただろ。)
心の中だけでそう突っ込む。
ゴロは独楽のように高速で回転する。
炎は徐々に消えていった。
やがて回転が止まる。
槍は背中へ回され、
両手には二本の短剣が握られていた。
彼は静かに笑う。
「ここまで追い詰められた以上……」
「戦うしかないようだ。」
視線が四人を順番に見渡す。
「お前たちが死んでも――」
一拍置く。
そしてレンを見つめた。
「ただ一人を除いてな。」
笑みが深くなる。
「勇者。」
レンは思わず息を呑んだ。
ミレリアが目を見開く。
「どうして……」
「どうしてそれを知っているの?」
ライセラは目を細める。
「あなたも暗殺者なの?」
背中の槍へ視線を向ける。
「でも……」
「あの槍は?」
ゴロは笑みを崩さない。
「お前たちに答える義理はない。」
静かに戦闘態勢を取る。
「全員まとめて始末する。」
その視線がライセラで止まる。
「特に――」
「私の誘いを断ったお前からな。」
レンはその場で立ち尽くしていた。
ゴロを見て、
ガリックを見て、
ミレリアを見て、
そしてライセラを見る。
(……)
(もう何が何だか分からない……)




