33 北の国
アレンとマリエールは北の国に向った。宰相と会談して盟約を結ぶ方向で話しが進んだ。午後には国王陛下に謁見だ。
33 北の国
アレンとマリエールは国王の書状を持って北の国の王宮に出向いた。アンドロイドも一緒だ。門番に書状を渡した。門番は怪訝な顔するが、書状を持って奥に入っていった。しばらくすると案内役の役人が我々を誘導した。あまり歓迎されているようには感じられない。一室に通された。中には着席している者とそれを警護している者がいる。席に座るように言われアレンとマリエールは着席した。
マリエールしか北の国の言葉が話せないのでマリエールが話しアレンに通訳する。マリエールはこの国の南にある王国の王子とその婚約者だと名乗る。相手は宰相だと名乗る。宰相は、
「書状によると我が国をお助け頂く用意があると書かれていますがどのような話しかお聞かせ願えますかな。」
マリエールは通訳しながら、
「条件次第ではお助けすることができます。条件は我が国に友好を誓って頂くこと。戦闘はお任せ頂くことです。」
宰相は首を捻りながら、
「お助け頂けるなら友好は誓いますが、戦闘をお任せするのはいかがなものでしょうか。」
マリエールは、
「上空からの爆裂魔法を使います。味方を巻き込むわけにはいきません。」
これに関しては何らかの情報があるのか、
「フライが使え、尚且つ爆裂魔法が使える方が何人もみえるのですね。」
マリエールは頷いた。
「それは心強い。是非盟約を結びたいものです。あなた方が代表者と考えてよろしいのでしょうか。既に宣戦布告されている身です。悠長には構えてられません。」
マリエールは同意しながら、
「我々は打診に来ただけです。しかし盟約を結ぶ意向を示して頂くならば速やかに国王の決定を頂き兵を動かすことができます。いかがでしょう。」
宰相は目を輝かせながら、
「それでは今日の午後から我が国の国王との謁見の場を設けます。その後直ちにあなた方の国王の承諾を頂き兵を送って頂くことで了承頂けるでしょうか。」
マリエールは、
「判りました。それでいきましょう。」
アレンはマリエールの話しを聞いて、
「急な話しだな。」
と言ったが反対はしなかった。
その後アレンとマリエールは歓待受けた。豪華な部屋が用意され美味しい料理が提供され、優美な舞い踊りが披露され、音曲が流れた。謁見の時間まで2人は饗された。
一方宰相は国王や主だった幹部と協議していた。宰相は、
「彼らが動員しようとしている兵力はあの東の国の軍勢50万人を一方的に葬ったフライで上空を飛び爆裂魔法を放った兵力です。かの者達と盟約を結べばアーリア帝国軍も怖れるに足らずです。午後の謁見で盟約を結びましょう。」
宰相は声高々にいいきった。別の幹部が、
「交渉相手がほんの子どもだというではありませんか。信用できるのでしょうか。」
宰相は、
「書状は間違いなくあの国の物です。王子の婚約者を名乗る者の言動も確かです。年若いというだけで侮ることはあってはなりません。」
議論は並行線をたどった。国王は、
「我が謁見の場で判断しよう。」
ということになった。
マリエールとアレンは歓待を受ける。その間に宰相は国王や幹部達と会議を行う。宰相は盟約を結ぶべきだと主張する。国王は謁見して決めるという。




