34 謁見
国王の失言で交渉は決裂しかけた。宰相の必死の呼び掛けで何とか決裂は免れた。北の国は自ら我が国の影響下に入った。
34 謁見
謁見の間にアレンとマリエールは入室した。正面にはこの国の国王がいる。国王は、
「随分幼いではないか。こんな幼い者が国の代表が務まるものか。」
いきなり難癖をつけるものだ。マリエールは落ち着いて、
「国王陛下のお言葉とも思えません。国の大事を語り合う場に年齢を問題にしてはまとまる話しもまとまらないのではないですか。我が国にどうしても話しをまとめなければならない理由がありません。私達が国王陛下から託されたのはこの国が我が国と組するに値するかどうか確かめることで、話し合う気もないのならば交渉はなり立ちませんからそう国王に伝えます。この国は組するに値しません。」
マリエールの言葉で回りは殺気だった。宰相は、
「アレン王子、マリエール令嬢、我が国はあなた方と話し合い求めます。あなた方の年齢は関係ありません。あなた方と私達とが協力し合えるための話し合いがしたいだけです。」
2人はこの場をどうするか考えた。国王の発言が本気なら既に交渉は決裂だ。いるだけ無駄のような気がする。国王は、
「気に障ったなら謝る。交渉を続けよう。我が国は貴国と友好関係を結びたい。貴国のやり方に口を挟むつもりもない。」
国王はアレンやマリエールを怒らせたことを後悔した。マリエールは、
「貴国してありのままを国王陛下にお伝えします。北の国の国王陛下は我々が幼すぎて話しにならないとお考えだとお伝えします。」
宰相は決裂だと思った。国王の不用意な一言が全て台無しにした。宰相は、
「待って下さい。我が国はあなたの国の助けがないと滅びてしまいます。我々はあなた方が交渉相手として相応しくないとは考えていません。むしろ国王陛下の一言が失言だったと考えます。あなた方が気の済むようにします。私達を見捨てないで下さい。」
マリエールはアレンに通訳しながら何か打ち合わせた。マリエールは、
「今の宰相の発言は北の国の公式な見解と考えていいのかしら。国王陛下どうですか。」
マリエールは確認した。国王は、
「公式の見解と考えて構わない。」
国王は己の失言を認めた。マリエールは、
「では北の国は助けるに値する国だと報告します。ただし今後我が国の影響が北の国に及ぶのは了承して下さい。」
北の国は自ら我が国の影響下に入ることを認めた。アレンとマリエールは一旦帰国して再び戻った。一緒にアンドロイド2万体も連れて来た。
アーリア帝国軍50万人は北の国の直ぐ近くまで迫っている。程なく戦闘は始まるだろう。アーリア帝国軍が来る道筋は判っている。西の国境門だ。西の国境門の近くにアンドロイドを集結させた。国境門の辺りは小さな街になっている。あまり盛んではないが交易がある。交易品を扱う店がある。交易品には北の国が高い関税をかけるので交易が発展しないのだ。
アンドロイドは一軒一軒回りアーリア帝国軍が攻め込む。この街は全滅するから逃げるように呼び掛けた。もっとも全滅させるのはアンドロイドだけど。街を取り囲むように防護柵も設置された。国境門の門番はアンドロイドに替わった。全ての準備が整った。
アーリア帝国軍50万人は北の国の近くまで来ている。国境門の近くには小さな街がある。アンドロイド街を防護柵で覆った。門番もアンドロイドに替わった。




