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          25 終点

 三度目のダンジョンの最下層に人間がいた。伊藤武と名乗った。時空を操る不死者だという。2人に能力と魔法と知識を与えた。

             25  終点


 アレンとマリエールは先に進んだ。ボス部屋もなく。下に続く通路もない。宝箱があって今迄の中で最大の財宝があった。別のダンジョンに渡る通路もなく、代わりに大きな部屋があった。一人の人物がいた。その人物は、

「おめでとう。きみ達はこの世界のダンジョンの始めての到達者だ。僕の名前は伊藤武だ。」

この人物は今日本語で話している。

「僕も昔はきみ達と同じように転生してこの世界の人間になって一生を終えるはずだった。きみ達と同じように転生特典を持ってね。ダンジョンに潜った。最下層まで辿り着いたら時を自由に操る力を得た。正確言うと時空を操る技さ。何処でも何時でも自由に行ける前世の自分も助けられる。能力も自分だから与えられるさ。僕はしなかったけどね。自分が2人いるのは僕は許せなかった。同時に簡単に自分と同じ能力の者が沢山生まれるのも嫌だった。だからダンジョンを難しくして条件も厳しくしたのさ。基本的にアンドロイドは一緒にダンジョン攻略できないし、アンドロイドが踏破しても三度目のダンジョン攻略はできないという条件をつけたのさ。きみらも感じたろう。三度目のダンジョンが一番難しいと。転生特典を受けていない者は一度目のダンジョンさえも攻略することさえできないけど。きみらは得た。時空を操る永遠に生きる力を。使い方を知るため私の全て能力、魔法、知識をきみ達にあげよう。呪いみたいなものだけどね。さぁ贖わず受け取りなさい。」

そうして2人は大きな力を手にした。

 2人は身代わりと入れ替わった。国王陛下にダンジョン攻略の話しをした。国王陛下は、

「信じ難いの。その方らは不老不死になったということが。」

大雑把に言えばそんなところか。アレンは、

「7歳のままでずっといるわけではありません。姿形が自由に変えられるのです。敢えてそれもしたくありませんが。国のためお役に立てばと思っています。それと将来のことですが、私達は子孫が残せなくなりました。死なない命のため子孫を残す必要がありません。まだ7歳なので急ぐ必要はありませんが養子をもらう必要があります。」

マリエールは、

「様々な知識を得ました。国の役に立つ貴重な知識もあります。引き続き身代わりのアンドロイドを置いて時々色々なところを旅をしようと思います。必要な時はアンドロイドが知らせますから必ず戻ってきます。国王陛下のお役に立ちます。」

国王陛下は、2人の言うことが今一つ判らない。7歳の子どもの戯言かというとこれまで彼らが行ってきた実績からしてそんなことはないと言えるのだが、どう考えればいいかが判らない。

「その方らに任せた。良きにはからえ。」

これしかいいようがない。

 マリエールは公爵家に戻って公爵に国王と同じように報告した。国王と似たり寄ったりした反応してその結論も同じような物だった。公爵は、

「お前の子どもが抱けないことは残念だ。自分の子どもが不死などというのは不思議な気分だ。思うままに生きよ。」

公爵の方が少しましか。

 国王に報告したが良く判らないらしい。結局、良きにはからえと言われた。公爵は国王と似たり寄ったりの反応だが、自由に生きよと言われた。

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