24 魔法
マリエールはワイバーンのくちばしの攻撃を受けて腹に重症を負った。アレンの回復魔法で癒やされた。マリエールはアレンを好きになった。
24 魔法
戦闘は命がけだ。防御魔法は必須だ。でもそれだけでは間に合わないことがある。魔獣の牙や爪、魔法や体当たりで防御魔法を越えてダメージを与える。そんな時の回復魔法だ。それでも回復しきれない時がある。ワイバーンの嘴の突きをもろに貰ってしまった。腹だ。内臓までやられたかも知れない。死ぬかも知れない。回復魔法を自分にかけたが弱った自分では効き目が弱い。宙にいるのも難しい。このまま転落して命を落とす将来が見えた。その時目の前のワイバーンが倒され抱きとめられるのを感じた。地上に降ろされ回復魔法をかけられるのを感じた。今迄人に回復魔法をかけることはあってもかけられるのは始めてのように思った。何時しか眠りに落ちた。
目が覚めるとアレンがいた。アレンは、
「大丈夫か。痛いところはないか。」
と言った。服は穴が開いているが身体の傷は治っている。アレンの回復魔法だ。アレンに回復魔法が使えるなんて知らなかった。
「マリエールが傷つくのを見て自分も回復魔法が使えたらいいなと思ったんだ。」
願うことで魔法が使えることを始めて知った。
そんなことがあって始めてアレンを好きになった。お互い助けあってここまで来た。楽しいことばかりではない。むしろ辛いことが多いダンジョン攻略だ。
今日の相手はドラゴンだ。爪も牙もブレスも強烈だ。正直逃げ出したい。痛いのはごめんだ。しかしきっとアレンが癒やしてくれる。激しい戦闘になった。貫通魔法が当たれば、ブレスが返ってくる。無傷ではいられない。その度にアレンの回復魔法がマリエールを癒やしてくれる。マリエールもアレンを癒やす。回復魔法は自分を癒やすよりも相手を癒やした方が効果がある。マリエールは、
「お互い様ということね。」
マリエールはニッコリ笑った。
遂に三度目の100層まで来た。遠めから相手を見た。巨大なウニのような魔獣だ。おそらい棘が飛び出してくるのだろう。危険な奴だ。相手は空中戦はしない。防具はしっかりしよう。アレンは、
「できればできるだけ上空をとってアイスクルランスを噛ませれば勝利は近いが生憎、上空は低い。できるだけ遠くから放てるといいのだが。
やはり敵の攻撃が届かない距離から魔法撃つことは無理だ。一発放って距離をとるヒットアンドアウェイを繰り返す。その間も巨大な棘が身体を掠める。遂にマリエールの足に棘が刺さった。
「痛い。」
アレンは棘の射程距離外にマリエールを抱えて下がった。アレンは回復魔法を繰り返すがマリエールの傷が深過ぎて回復しない。
「ハイフィール」
マリエールの意識は徐々に消えていく。遠く意識の中でアレンの詠唱が聞こえた。
「天にまします我らが父よ。願わくば我が望みを叶えたまえ。目の前のマリエールの傷を癒やしたまえ。我が望み傷を癒やす回復魔法
ハイフィール。」
マリエールは意識を失った。
どれだけ眠ったのか、再び意識が戻った時傷は癒えていた。詠唱の魔法ハイフィールの効果だ。アレンは、
「マリエール、魔獣殲滅の魔法だ。」
マリエールには迷いはない。詠唱を始める。
「天にまします我らが父よ。願わくば我が望みを叶えたまえ。我が望み目の前の魔獣の殲滅。火と水と土と風と光を付与した神聖魔法魔獣殲滅の魔法、ホーリーライト。」
ウニのような魔獣は殲滅された。
ウニのような魔獣にマリエールはとげを刺され大怪我を負った。アレンの詠唱の魔法で回復した。マリエールは魔獣殲滅の魔法で魔獣を殲滅した。




