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          19 和解

 アンドロイドは女巨人の何時もにないへりくだった態度に怒る。そんな態度ならば排除すると言った。殺すという意味なのだろう。

             19  和解


 アンドロイドは女巨人に言った。

「私はマリエールの身代わりとして作られました。あなたに気付かれていることは当初から判っていました。でもあなたはあからさまに私に対応を変えることはしませんでした。私もできるだけマリエールとなるように努力しました。しかしアンドロイドの存在が明らかになった今あなたは私をアンドロイドとして扱うことにしたようですね。それでは私の存在意味がありません。あなたがその態度を新ためないなら私はあなたを排除します。」

つまりアンドロイドは女巨人を殺すと言っているのだ。アンドロイドには容易い事だろう。何しろ東の国の軍勢50万人を葬った存在だ。女巨人は、

「つまりマリエール様と同じ扱いをせよと仰るのですね。私もこの国の英雄となられたマリエール様とどう接していいのか判らないのです。」

女巨人は真底困った様子で言った。アンドロイドは、

「マリエールがあなたに態度を変えて欲しいと望んでいると思いますか。あなたには変わらずいて欲しいと望んでいます。精神が繋がっている私だから判ります。私にも変わらずいて下さい。」

はっきり判ってしまった今それが可能だろうか。女巨人は確約できないでいた。アンドロイドは、

「できるだけでいいのです。私をマリエールと思うことは無理でしょう。可能な限りマリエールと同じ扱いをしてください。特に私達以外がいる場では私がアンドロイドだと判ることは避けたいのです。理由は言わなくても聡いあなたなら判るはずです。」

女巨人も排除されることは望まない。

「判りました。できる限りでいいならできそうです。マリエール様にも今迄通りに接することにしましょう。」

女巨人とアンドロイドの和解が成立した。

 一方アレンのアンドロイドも多忙な日々を送っていた。東の国との交渉、国内の派閥や政治問題--------------。アレンが関わることは多い。しかしアンドロイドで良かった。東の国との交渉に決定的進展があるわけではない。過激なグループが東の国への侵攻を主張するものの自ら侵攻するというわけではない。アレンに侵攻させようというだけだ。判断能力のないアンドロイドで丁度いい。国内の派閥は公爵家つまり王家の派閥の一人勝ちだ。中間派と呼ばれた勢力は公爵家に擦り寄るし第三王妃は年若く子どももなく、子爵家出身で明確な支持勢力があるわけではないので第一王妃に従っている。伯爵は有用なことは言わないまま処刑された。政治問題は多少アレンが関わっている。灌漑、開拓、貧民対策だ。マリエールにも手伝って貰っている。要は開拓した土地に貧民をあてるのだが既得権を主張する者がいて強肩を発動する場面が少なくない。そう言った連中は大抵伯爵派閥の連中なので躊躇する必要がない。罰則、処刑、お家断絶-------------。で問題ない。国をクリーンにすることに役だっている。マリエールのアンドロイドが、

「ちょっとやり過ぎじゃない? 」

と言ってくる。

「これくらいは平気だよ。」

と答える。本来判断能力のないアンドロイドにはやり過ぎかも知れないが。

 アレンは政治に少し関わる。灌漑、開拓、貧民対策だ。要は開拓した土地に貧民をあてるのだ。既得権を主張する者がいる。

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