18 攻略
テラノドンは強化されてブレスも威力があった。魔獣殲滅の魔法を試す時だ。マリエールは詠唱を唱え殲滅魔法を放った。
18 攻略
31層はテラノドンの階層だ。強化されてブレスも強烈だ。今回もアレンがテラノドンの相手をしてマリエールは詠唱を唱えることになった。マリエールは、
「天にまします我らが父よ。願わくば我が望みを聞き届けよ。目の前のテラノドンを殲滅する火と水と土と光の魔法を付与した神聖魔法を与えたまえ。ホーリーライト。」
テラノドンは消滅した。これで魔獣殲滅の魔法が翼竜にも有効なことが実証された。
アレン達はマリエールの魔獣殲滅の魔法を得て快進撃を続けた。40層のティラノザウルスは魔獣殲滅の魔法の一撃では殲滅できずその後も剣や槍、魔法で攻撃しなければ殲滅できなかった。強敵にはある程度前もって攻撃しなければならないことが判った。魔獣殲滅の魔法はとどめの一撃にしなければならない。41層からは海の魔獣達だ。ここでもマリエールの魔獣殲滅の魔法が冴えわたる。45層の大王イカは動きが早い。マリエールは、
「あれだけ速く動かれると詠唱の魔法は当てられる自信がないわ。」
アレンは少し考えて、
「攻撃して弱らせるか。」
2人は剣や槍や魔法で大王イカに攻撃した。大王イカの動きは鈍った。アレンは、
「いけるか、マリエール。」
と尋ねた。マリエールは頷いて詠唱を始めた。
「天にまします我らが父よ。願わくば我が望みを聞き届けよ。我が目の前の大王イカに火と水と土と風と光の魔法を付与した魔獣殲滅の魔法を与えたまえ。ホーリーライト。」
大王イカは殲滅された。
我が国は東の国との交渉を粘り強く続けたが肝心の第ニ王妃、アベル王子、伯爵が行方不明で交渉は進展しない。それでも東の国の国王は国王が退位して息子が国王になった。我が国との友好関係を強調している。今回の戦争に関わったとされる貴族の館から伯爵が見付かり厳重な取り調べ後身柄を我が国に引き渡された。我が国では既に伯爵家やその派閥に属していた貴族は廃爵されて直轄地になるか他の貴族に下げ渡されている。伯爵家は公爵家に下げ渡されている。2つの領は隣接しており公爵家が拡大した。
マリエールのアンドロイドは、
「公爵家が益々発展してめでたいことね。」
既にアンドロイドの存在は公になっており、目の前の存在がマリエールではないことは女巨人は知っている。しかしそんなことはおくびにも出さない。
「全くです。このこともマリエール様のご活躍故と存じます。」
女巨人は丁重に言葉を返す。失敗は命取りだと女巨人の感は告げる。アンドロイドは、
「何かよそよそしいわね。何時もように接してくれないかしら。」
それは難しい。何しろマリエールはこの国の英雄だ。そのアンドロイドにどう接していいか判らない。
「マリエール様は今やこの国の英雄。そんなマリエール様に今迄通りに接するなんてできませんわ。」
急にアンドロイドの気配が厳しくなった。
「あなた、私がアンドロイドだから馬鹿にしているの。」
恐れていたことが起こってしまったのだろうかアンドロイドの逆鱗に触れてしまったのだろうか。
女巨人はマリエールがアンドロイドと入れ替わっていることが判っている。ぎこちない対応をしている自覚はある。




