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          15 攻防

 辺境伯に今回の作戦について述べた。辺境伯はお願いしますという低姿勢でアレンに対した。住民の撤去と防護柵の設置は同時進行だ。

             15  攻防


 アレン達は国王の辺境伯への指示書を携え辺境伯領に出向いた。門番はアレン達を訝しげに見たが、辺境伯は丁重に出迎えた。何しろ領の存亡に関わる一大事である。アレンは今回の策を辺境伯に告げた。

「橋より2kmの住民は食料品等全て持って領都に移住させる事、領軍は領都及び領民の保全に当たり東の国との戦闘に極力当たらない事、東の国との戦闘はアレンとマリエールのアンドロイドが担う事が今回の戦闘の目玉です。東の国の兵約50万人が渡って来るはずです。全軍渡り終えたら橋を落とします。東の国の兵を防護柵で囲みます。防護柵を越えようとする兵をアンドロイドが魔法を撃ちます。戦況は停滞するでしょう。---------------------。」

要するにどう停滞させるか、停滞した後どうすればいいかが問題なのだ。辺境伯は、

「全てお任せします。これ程の策を実行する裁量は私にはありません。」

橋から2km四方の住民に撤去の命令が出された。防護柵の設置が始まった。混沌の中で東の国の軍勢が動き出したという報が入った。アンドロイド達は撤去した住民達の井戸の釣瓶を回収したり、まだ撤去していない住民達を即したりした。反抗的な住民を収納するのも役割の内だ。始めは亜空間にそれでも反抗する者は魔法を放って収納する。場合によっては見せしめにする。

 混乱はあったもののなんとか撤去が完了して防護柵ができた。準備完了だ。東の国の軍勢が橋を渡り出す。辺境伯領に侵入した。反撃を予想していた東の国の軍勢はあてが外れた。次々と川を渡る。最後の兵が渡り終える前にアンドロイド達が橋を落とす。東の国の兵が濁流に飲まれる。

 この軍勢を預かる陸軍大将は橋が落とされた報を聞き嫌な感じを覚えた。彼は他の橋が落とされた事も防護柵に覆われている事も知らない。

「橋が落とされても問題ない。前に進むだけだ。」

しばらくして斥候がこの軍勢が防護柵で覆われている事を伝えた。

「乗り越えればいいだけだろう。」

と答える。不安な気持ちが高まる。

「参謀会議を招集する。」

と告げる。集まった参謀達に現状を伝える。参謀の一人が、

「防護柵を設置しているのは我々の騎馬隊を警戒してでしょう。丸太の攻城杭を突っ込ませてはどうでしょうか。相手は矢を射掛けるでしょうがそう簡単に当たる物ではありません。念のために盾持ちを用意した方が良いかも知れないですが。」

攻城杭と盾が用意されることになった。

 攻城杭を作るのに3日かかった。ようやく戦争開始だ。攻城杭が防護柵に向かう。予想に反して攻城杭に放たれるのは魔法だ。強烈なファイアボールが炸裂する。一回放たれると半分の攻城杭は駄目になる。防護柵まで辿り着くのは4本に1本ほどだ。その上防護柵が倒れるのが更に4本に1本だ。倒れた防護柵に騎馬隊が殺到する。通り抜ける者はいない。アンドロイド達の魔法が際立っている。東の国の騎馬隊と相対して敗ける要素がない。陸軍大将が、

「袋の鼠になった気分だ。」

と嘆いた。

 東の国の軍勢がやって来た。川を渡ったところで橋を落とした。東の国の軍勢は攻城杭で防護柵を攻撃する。破られた防護柵に騎馬隊が突っ込んだ。アンドロイド達は騎馬隊を圧倒する。

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