14 東の国
アレンとマリエールは急きょダンジョンから戻った。東の国との関係が悪化したためだ。マリエールはアレンと運命を共にすると言った。
14 東の国
アレンとマリエールは10層の転移陣を登録するとすぐに身代わりアンドロイドと入れ替わった。祖国と東の国にきな臭い動きを感じるのだ。
第ニ王妃とアベル王子が伯爵家に里帰りした後、伯爵と一緒に行方不明になったのだ。連動するように東の国が軍勢を集め始めた。その動きを2人はアンドロイドを通して聞いていたのだ。祖国の危機だ。アレンはそう感じた。アレンは、
「マリエール、10層で登録したら戻るよ。祖国の危機だ。」
アレンは決然といい放った。マリエールは、
「判ったわ。あなたと私は一心同体よ。」
マリエールも迷いは何い。
公爵家に戻ったマリエールは女巨人に、
「すぐに登城するわ。アレン王子がお待ちよ。」
いつにないマリエールの様子に女巨人は驚いたようだ。
「判りました。すぐに用意します。」
マリエールは登城用の礼服に着替えた。
マリエールは登城するとアレンの部屋に向かった。アレンは待ちかねていたように、
「国王陛下がお呼びだ。一緒に来てくれ。」
マリエールは、
「判りました。事態が動いたのですね。」
アレンは、
「そうらしい。しかも良くない方にだ。」
2人は会議室に向かった。既に主要な閣僚が集まっていた。国王陛下は、
「来たか。アレン、マリエール。国家の一大事だ。東の国から連絡があった。アベル王子を国王にし、伯爵を摂政にせよ。マリエールをアベルの婚約者にしないなら公爵家は廃爵にするというものだ。最後通告だ。」
場は騒然とした。アレンは、
「国王陛下、東の国の要求撥ね付けて下さい。私に考えがあります。私とマリエールを東の辺境伯領に派遣して下さい。必ずこの戦我々の勝利に導きます。」
国王陛下は、
「その自信、何か根拠があるのか。」
アレンは右手を上げた。その手に黄金に輝く剣が現出した。
「我は万能者。我が敵を滅ぼす者なり。この剣はエクスカリバー。全ての物を切り裂く物なり。我はマリエールと共にあり悪しき蛮族を滅ぼしこの世界に幸をもたらす者なり。」
剣は幻のように消えアレンはため息をついた。アレンは、
「私達にできぬことはありません。必ず東の蛮族どもを滅ぼして参ります。マリエールと共に東の辺境伯のところへ派遣して下さい。」
アレンは一気に言い切った。会議室がオゥという声が響いた。国王陛下は、
「その言葉に嘘はないな。」
アレンは、
「嘘偽りはございません。必ずや東の国を平定して参ります。」
国王陛下は、
「アレン、マリエールを東の辺境伯領に派遣する。我が国は東の国との戦争に入る。皆の者武器を取れ。」
国王は東の国との戦争を宣言した。
アレンとマリエールは東の辺境伯領に向かった。アレンとマリエールはそれぞれ1万体のアンドロイドを出した。アンドロイドは次々と東の国境の川の橋を落とし連絡用の伝書鳩のいる役場の出先を焼いた。橋は辺境伯領との間の大きな橋一本だけである。その事を理解している者。このことが戦況に影響する事を認識する者は東の国にはいなかった。
アレンのパフォーマンスで一気に国の戦意は盛り上がった。国は東の国との戦争に進み出した。アレン達は国境の橋を落とし始めた。




