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【完結済】俺の彼女は幻かもしれない  作者: Melon
第4・8章 不信・幻の崩壊

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2度目の入院

「あー......」


 俺は立ち上がり、チラシをマグネットから外した。


「な、何か都合が悪いのか......?」


「えーっとね......。......いや、都合は悪くないよ......」


 俺は必死に、どうやって誤魔化すか考え始めた。


「じゃあ、何でそんな反応をしてるんだ......?」


 何かいい方法は無いか。

 そこで、一つ思い付いた。


「......あれ? これ、よく見たら中止のお知らせじゃん!」


「中止......?」


 また考え、思い付いたことを口にすることにした。


「えっと......。今年は資産面で厳しくて、中止になっちゃったんだってよ......」


「え、でも......。中止の連絡を、そんなカラフルなチラシで......」


「......下半分花火大会中止のお知らせで、上半分はスーパーのセールのチラシみたい。しかも、期限過ぎてる」


 俺は思い付いたことを次から次へと適当に言い、七瀬の母さんにチラシを見せに行く。


「正道のお母さん。このチラシ、もう要らないですよね?」


「え、えぇ。要らないわ。七瀬ちゃん。捨てちゃってくれる?」


「分かりました! じゃ、捨てちゃいますね!」


 俺はチラシをクシャクシャに丸め、ゴミ箱に放り込んだ。


「あ、料理がもう少しで完成しそうですよ」


 七瀬の興味をチラシから逸らすためなのか、坂月先生が嬉しそうな声で俺たちに伝える。


「良い感じにできましたよ......!」


 坂月先生がパエリアを皿に盛り、母さんがそれをテーブルに置いた。

 七瀬の視線はパエリアに釘付けで、今にも食べ始めそうだった。


 坂月先生をチラリと見ると、親指を立て、俺に見せつけていた。


(坂月先生、ナイス......!)


 俺もすかさず、親指を立てて見せた。



 それから、七瀬を祝い、乾杯をした。

 料理はとても美味しく、七瀬の食べる手は止まらなかった。

 俺たちは楽しい食事と会話をし、充実した誕生日会を過ごした。


 七瀬は食べ過ぎたのか、少し体調が悪くなってしまった。

 俺は持ってきたケーキを冷蔵庫に入れ、七瀬の体調が回復することを祈りながら帰宅した。




 誕生日会の次の日、七瀬から電話がかかってきたが、とても辛そうだった。

 どうやら、体調は戻っていないらしい。


 それから数時間後、七瀬のお見舞いに行った。

 元気が無く、上の空という感じだった。


 七瀬の母さんに聞くと、おそらく生理痛だそうだ。

 前回の生理痛から1ヶ月と少し経過しているため、時期的にそう判断したそうだ。


 俺は七瀬のことを考え、俺はお見舞いを控えることにした。






 誕生日会から三日が経過した月曜日の夜。

 七瀬の母親から連絡があった。



 七瀬が倒れたという連絡が。

4・8章 終

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