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白いツバサ 連なる世界(第九幕if)  作者: 仲仁へび
第4章 4日目から6日目までの出来事

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第27話 心当たりのある場所は?



 聖堂教会 玄関


 姫ちゃん達と相談した結果、その日はボア研究所に行く事にした。

 先日聖堂協会を調べたが、何も得られなかったので。とりあえず、できるところから、というわけなのだろう。


 協会を出た時、表で掃除をしている老人となあちゃんがぶつかりそうになった。


 なんでも、予定外の事が起こったので、かけもちで行っている朝のミルク配達の仕事に間に合あうかどうかの瀬戸際だったそうだ。

 それで注意力が散漫だったのだろう。


 ぶつかったなあちゃんにはきちんと謝ってくれた。


 その後僕達が去っていく時も、掃除はしっかりこなしていた。

 聖堂教の玄関前をいつも綺麗にしておきたいのだとか。


 仕事に責任を持つタイプなのだろう。





 ボア研究所


 そんなこんなな一幕があった後、ボア研究所に辿りついた。


 しかし、前日とは少し様子が異なるようだ。


 多くの人がバタバタしている。


「何だか、ちょっと慌ただしい感じがするようなー?」


 姫ちゃんが彼らの様子を見ながら頷く。


「そうだね。何かあったんだろうけど」


 行きかう人達の様子をうかがいながら、奥の部屋(僕達用にセルスティーさんが用意してくれたらしい)に行くと、セルスティーがそのわけを説明してくれた。


「他の研究を担当していた人が過労で倒れたらしいわ。それでスケジュールが遅れて、ばたばたしてるの。元々人手不足だったというのもあるから余計にかしら」


 つまり、ちょっと修羅場ってるらしい。


 そういう人達は余裕がないので、近づかない方が良いだろう。

 なあちゃんあたりを散歩させたら、また朝のように衝突事故をおこしかねない。


 今も廊下の方で足音が途切れないし。


 そんな部屋の外の様子を気にしながら、姫ちゃんがセルスティーさんに尋ねる。


「今日はちょっと聞きたい事があったんですけど、その前に……。そちらの進捗はどんな具合ですか?」

「サテライトの調整は順調に進んでいるわ。この分で進めば、一か月もかからないんじゃないかしら」


 未利やヴィンセントさん、三座ちゃんと協力して行っているあれだ。

 啓区もたまに、手伝ったりしている。


 サテライトの構造は……素人が組んだプログラムみたいになってるから、こまかい調整が必要なのだ。


 いきなり空から落ちてこられても困るし、変な動作不良を起こしても困るから。


 全てが終わるまでざっと見積もって、一か月か。

 未知の物体を動かすための、プログラムを組むってかなり重大な作業だ。


「新しくサテライトを打ち上げるだけなら、すぐにできるけれど。ああ、計測器のデータ撮りの方はまだしばらくかかるわね。貴方達が手伝ってくれるなら、多少は日程を短縮できるでしょうけど」


 計測器設置の方はまだあまり手をつけていないので、どこがどう短くなるのかは言えないようだ。


 セルスティーは「それで?」と話を進める。


「あなた達が、聞きたい事は? 何か知りたい事があるから来たのでしょう?」


 さすがセルスティーさん、お見通しらしい。


「はい、実は……」


 姫ちゃんはさっそく、聖堂教と漆黒の刃の繋がりを調べるために、おかしい事や不思議な事、秘密の部屋の存在などについて心当たりがないか尋ねた。


 エルケが居住地であるものの、中央領の事を聞くなら、まずセルスティーだと思ったからだ。


 自分達よりこの地にいるという点と、計測器を設置する際に色々な場所を調べただろうという点を考えて。


 一応前もってチャットで聞いてはいたけど、どうだろうか。


 思案気な表情になったセルスティーさんは、すぐに首を振った。


「心当たりは、ないわね。力になれそうにないわ」


 どうやらここでも、収穫はなかったらしい。


 せっかく来たのだから、聞きたい事を尋ねるだけというのもあれだ。


 僕達は、そのままセルスティーさんの手伝いをすることになった。



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