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ムカサの責任
地裏ムカサはベッドではなく床の上で目覚めた。
体が重い。
血が足りないのだ。
体を動かし、首筋に痛みを覚えた。
痛む箇所に触れると、小さな穴が二つ、はっきりと残っていた。
夢ではない。魔王レビュアータにとっては夢だったのかもしれないが、ムカサにとっては、昨晩の出来事は実際に起こったことなのだ。
いつものようにレビュアータの偶像に祈りをささげ、ムカサは学校に行こうとした。
この日、学校は休校になった。
東京を中心に、深夜大規模な地震が発生し、自宅待機せよという連絡を受けた。
――俺の……責任か?
テレビで流される震源地はほぼ輝明学園のある位置と重なった。つまり、ムカサの家の近所でもある。
ムカサは出かけることにした。
学校の再開がいつになるのかわからない。それまで、じっとしてはいられなかった。




