コンテスト②
何度も投稿延期して申し訳ありません.....。次話は宣言通り行きます!よろしくお願いします。
参加者の作品が等間隔で並べてある展示会場は、作品の数も多いため一か所ではなく三か所に分けられているらしい。
今いる展示室は元は来客用の広場なのだろう、床には赤いじゅうたんが敷かれている。壁には高級毛皮や鹿頭の剥製がかけられていたことが、壁の変色からうかがえる。
陳列された作品の前には番号と製作者の名前、作品名が書かれた紙が置かれ、既に審査員たちが手に持った評価表にチェックをつけていっている。
「そういえばハンス久しぶりよね~!ロビンから元気になったって聞いて安心したわよ~ハハッ、今日はロビンの応援に見せかけてデートって事ね~!」
シュライナ―の妻のサラは少年のような軽快な笑い声を発して話す。
「おかげさまで、何とかやってます。サラさんもお元気そうで良かったです」
サラはシュライナ―とは対照的でかなりの話し好きだ。
「もう元気バリバリよ~!ほんと、ハンスもいつの間にか大きくなって~私の身長も追い越しちゃったわね~早いっ、早いわね~」
ハンスはサラがおしゃべりなのは知っていたが久々の再会だからか、記憶よりもさらに話す印象だと感じた。
その横でシュライナ―はかずさと目が合うと、ぺこりと会釈し、かずさも直ぐに会釈を返した。
そのやり取りを見たサラは少し驚いて言う。
「あら、あなたこのお嬢さんともう顔見知りだったのね!あらそう、差し入れありがとうね~っ」
かずさを見て礼を言うサラに、ハンスとかずさ二人して驚く。
ーーシュライナ―さん今しゃべった?!
シュライナ―の言動には話した様子は無かったが、確実にサラの発言は事実と合っているので不思議に思いつつも、かずさは更に自己紹介する。
「初めまして。レッカーさんの食堂で働かせてもらっているかずさです。よろしくお願いします」
サラもかずさの前に進み出るとかずさの手を取って握手する。
「はいはい、ロビンから話はきいてるのよ~初めまして、私はサラ。シュライナ―の妻でファビアンの母よ~これからもロビンもろとも私たち家族をよろしくね~」
サラはハンスの方を向いて引き続き話し出す。
「てっきりロビンだけが想ってるのかと思ったけど、ハンスもなのね~二人ともライバルってわけだ」
「はっ?!ちょ、ちょっとサラさん?!」
何の前触れもなくかずさの前で自分の気持ちを暴露するような発言を繰り出してきたサラにハンスは慌てて詰めよって止めようとする。が、その前にかずさの反応が気になり隣をふと振り返る。
かずさは難しい顔をしてゆっくりと口を開く。
「......らいばる......ってなんですか」
その言葉を聞いてハンスは少し安堵する。サラの発言の意図は理解していないらしい。
「ライバルっていうのは好てーームッ」
さらに続けて話そうとするサラの後ろから太い腕が伸びてきて、サラの口を手でふさいだ。
意外にもその主はシュライナ―だ。
シュライナ―はハンスの顔を見てコクリ、と頷く。
彼自身サラのおしゃべりに苦労してきたのだろう。サラを止める術を持たなかったハンスは感謝の念を持ってシュライナ―を見つめる。
「シュ、シュライナ―さん......」
しばらくしてシュライナ―がサラの口から手を話した。
「ごめんなさいね~ハンス。私つい色々しゃべっちゃうからね~。この人にも怒られちゃった~。かずさちゃん、さっきの話は気にしないで~頑張って」
謎にウインクを投げかけられたかずさは、は、はい......と返事はしつつも小首を傾げた。
四人は一緒に作品を見て回ることになった。シュライナ―が先にずんずんと進み、それ以外の三人は一つ一つ干渉しながら見ていく。すると1つの作品の前でシュライナ―が立ち止まる。
そこにはロビンの名前が記されていた。
次回は日曜の夜投稿予定です。宣言通りいきますっ!さて、ロビンの作品はどんなのか?!よろしくお願いします。




