コンテスト①
投稿時間毎度おくれてすみません......。
あと今回少し専門用語が多いので、後で軽く図を乗せられたらなあと思っています。
よろしくお願いします。
招集がかけられ、集められた参加者は係員の男に一連の流れを説明された後、近くの壁に張りだされた設計図を各々見に行く。
設計図は四か所に張られており、参加者が分散して見れるようにされている。
ロビンも他の参加者と同じく張り出された設計図を見に行く。
「おい、これを四時間でなんて厳しくないか......」
「いや、まあ、不可能ではないが......いやしかしギリギリできるかできないかって所だぞ。しかも完璧に仕上げきらないといけないんだろ?」
設計図を見た参加者たちは明らかに動揺している。
ロビンも他の参加者に続いて設計図を確認して他の参加者たちの動揺の意味を理解した。
なるほど、確かに4時間という限られた時間で仕上げるのは簡単ではない、さすが国中から注目されるだけのコンテストだ。
指定された物は簡易的な造りの小椅子だった。
背もたれと後脚の部分は左右に分けられた二枚の板から成り、座板と背もたれはそれぞれ二つのほぞとほぞ穴(横差し)でつなげられている。
そして別の左右二枚の板で作られる前脚と座板は蟻継ぎで接合される。さらに前後の脚を繋ぐ脚貫も横差しで繋ぐ。
見た目はシンプルなのだが、それぞれ寸分の狂いもなく寸法し、ノミでほぞ穴を削り取っていかなくてはならない。さもなければ耐久力の低い不格好な椅子の出来上がりだ。
今回の木材は杉の木、加工しやすい木材の代表格だが、この限られた時間で正確な罫書き(作業するための目安となる印をつける事)をし、のこぎりで切り、ノミでの切り込みと削り、接着剤で固着させ、表面を滑らかにするためにやすりを掛け、角の面取りまでしないといけないとなると、時間的にもかなりシビアだ。
ーーおもろいやないかっ。
ロビンは張り出された設計図を頭に叩き込む。作業中にいちいち構造を確認しに張り紙の元へ戻る時間などない。
ロビンや数人が作業台に戻った後、程なくして係員の男が号令をかける。
「ただいまより見習いコンテストを開始するっ。それでは......始めっ!」
ロビンは木材の木目を確認した後、先端を鋭く削った鉛筆で素早く木材に罫書きしていく。
コンテストが始まってまもなく、係員が観覧者達に声をかける。
「こちらの部屋にコンテスト参加者たちの作品が展示されています。審査員の審査を妨げない限り自由に観覧していただいて構いませんので、ご興味のある方はどうぞこちらへ」
案内を聞いたハンスはかずさに尋ねる。
「どうする?このままここでアイツの作業を見てもいいが......」
「ずっと作業見ててもロビンの気が散るかもしれないしね。時間はまだあるしまた何度も戻って来れるなら見に行こうよ。ロビンの展示品も気になるしね」
二人は係員の誘導の元、城内の展示会場へと向かった。
展示会場に入ると目の前の観覧者の団体の中に見覚えのある屈強な身体つきをした白髪混じりの栗毛の男の姿が見えた。ロビンの師匠であるシュライナーだ。
その隣には長い黒髪を後ろでまとめアップにした緑と黒を基調にした伝統衣装を纏った女性がいる。ブラウンの瞳を持った彼女もまたハンスのよく知るシュライナーの妻だ。
ロビンが見習いとして働くようになってからの付き合いで、ハンス達兄妹をよく気にかけてくれた一人だ。
ハンスは近寄って後ろから声をかける。
「こんにちは、シュライナーさん、サラさん。今日はロビンを見にきたんですよね。あいつなら外の庭で作業してますが……」
後ろから声をかけられ振り返ったシュライナーは一瞬驚いた顔をしたがすぐに嫌そうな顔表情をした。それを見たサラが頬に手を当てて笑う。
「もう、この人ったら罰の悪そうな顔して〜ロビンには見に行かないって言った手前知り合いに見つかって気まずいのよね〜」
ハンスとかずさは内心、それ罰が悪いって顔だったんだ、と思いながら、シュライナーを再び見ると、図星だったのかシュライナーの眉間の皺が深くなった。
椅子の構造わかりにくいですよね、、あとで図をのせられたら載せます。
次回は月曜に投稿予定でしたが、、本当にごめんなさい、、日曜に書ききれず、本日も仕事の関係で時間が取れず、投稿は水曜日になりそうです、、、本当に毎回延期して申し訳ないです、、水曜日は確実に投稿します、よろしくお願いします(>人<;)




