↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マリー伯爵令嬢の秘密、古代クレッセント王国の滅亡を阻止せよ ~ ロイマーナ王国編 ~  作者: @000ーooo


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/40

20.アーデシラ王国対策

 王子妃の部屋から戻ると、国王と公爵様がまだ話をしていた。王子の姿を見ると国王が

「ベルティーナのポーションは出来たのか」

「はい父上マリアさんが2種類のポーションを作ってくれました。ポーションのレピシももらったので、なくなってきたら王宮の薬師に作ってもらいます。ただマリアさんは1度に200本のポーションを作ったのに、王宮の薬師は1人10本しか出来ませんでした。マリアさんの魔力量はけた違いのようです」


 これを聞いて、国王が

「やはりマリアさんの魔力量は多いのだな。だから王族の子を身ごもっても何ともなかったのだろう。すると第2子も第3子も期待できるな」

「アントニオ様と一緒に頑張ります」


 子供を産む道具のように見られているのは嫌だが、マリーの存在価値があるのならそれに答えるだけだとマリーは思った。


「それで父上たちは何を話していたのですか」

「アーデシラ王国のことだ」

「アーデシラ王国が攻めてくるのは確定ですか」

「間違いない。早ければ今年ぐらい。遅くとも来年には攻めてくる」

「そんなに早くですか。せめてベルティーナが子供を産んでからなら私も存分に戦えるのに」

「そうだな、それぐらいだと、こちらも対応ができるのだが、あまり早いと、今進めている国境付近の砦の補強が間に合わない。むしろ敵はそれを狙っているのかもしれない」


「もし国境の砦が落ちたらどうなるのですか」

「敵軍の移動速度は速い。馬を主体とした軽騎兵で歩兵はいない。たぶん1日でレンファルコへ押し寄せるだろう。そして3日後にはクレベンナへ押し寄せるだろう」

「そんな、クレベンナから王都へは馬車で5日もかかったのに.これでは王都からの援軍も間に合わないということですか」

「そうだ、だから王都からの援軍が到着するまでは公爵家で耐えてもらわないといけない」


「クレベンナから北の町はどうなるのですか」

「間に合わん」

「見捨てるのですか」

「そうは言っていないが現実としては対応不可能だ。それぞれの領主で対応してもらうしかない」


「国境の背後の町に国軍を駐留することは出来ないのですか」

「いつ来るかわかない敵に対して何万もの国軍を駐留させたらその経費は誰が持つのだ。小さな貴族だと破産してしまうぞ。それに敵軍はその貴族が破産して国軍が引き揚げた後に攻めてくるだろう」

「どうにもならないということですか」

「そういうことだ」


 部屋が沈痛な空気に包まれた。


 すると王様がマリーに

「公爵家の鐙はマリアさんが始めたと聞いたが、マリアさんはどこで鐙を知ったのか」

「私は、以前乗った馬に鐙があったので、同じような物を作って公爵家の従士に伝えました」

「そうか、あれは便利だな。国軍でもあれを採用することにした。アーデシラ王国軍は鐙を標準装備しているというのは本当か」

「分かりません。しかし、以前馬車で襲われた時に襲ってきた騎士は鐙を装備していました。だからたぶん装備していると考えられます」


 その王都の援軍が到着するまでの2週間、クレベンナが持ち堪えることが出来るかの協議が行われた。予想される敵軍は約3万人、それに対して公爵軍約1万人、寄子の貴族の軍約1万人合わせて2万人籠城戦なら耐えられるのではないかという話になった。


 しかし、クレベンナから北の住民がすべて避難して来ると城内が満杯になるのではないか、さらにその中に敵のスパイがいると城内が混乱してうまく戦えないのではということになった。


 そこで、避難民は城内に入れずにさらに南に避難してもらうことになった。またクレベンナより北の住民は国境の砦が落ちたら、すぐに南へ避難させることが決まった。


 ロイマーナ王国がクレッセント王国のように滅びることがないように祈るマリーであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。