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マリー伯爵令嬢の秘密、古代クレッセント王国の滅亡を阻止せよ ~ ロイマーナ王国編 ~  作者: @000ーooo


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18.第1王子妃の状態とポーションの製作1

 離宮での会談を終えて、第1王子の案内で王子妃のいる部屋に案内された。王子妃はベッドに横たわっていた。そして苦しそうにしている。そばでは主治医であろう老人がおろおろしている。


 王子妃は私たちを見ると

「そういえば今日は公爵家一家が来る日だったわね。もう挨拶は済んだのですか」

「はい、ベルティーナ様、今終わったところです。そしてこちらが私の妻のマリア、そして妻が抱いているのが長男のフィリベルトです」

「アントニオさん、ご結婚おめでとう。マリアさん初めまして、私が第1王子妃のベルティーナです。これからよろしくね。そしてかわいい赤ちゃん、こんにちわ」

「ありがとうございます。私はアントニオの妻のマリアです。こちらこそよろしくお願いします。そしてこちらが長男のフィリベルトです」

「フィリベルトさんいい名前ね。初めましてフィリベルトさん。私もこのようなかわいい赤ちゃんを産みたいわ」


 すると第1王子が

「アントニオの妻のマリアさんがポーションを作れるそうです。それで、これからお前の状態を見てポーションを作ってくれるそうなのだが、いいかい」

「そうね、アントニオの妻のマリアさんがそれでうまく行ったのなら私も飲んでみようかしら」

この言葉にそばにいた主治医はムスッとした顔になった。


 第1王子に手招きされて、王子妃のそばに行った。そして、王子妃の状態を見た。だいぶ苦しそうだ。見ると王子妃のお腹の当たりに、異常に大きな魔力が感じられる。たぶんこの魔力が母体である王子妃の体に影響を与えている。それは分かるのだが、胎児を傷つけずに、母体だけ体力を回復させる。難しい注文である。回復魔法を使えば簡単だが、昔聖女だったことは封印である。それに今ここで回復魔法を使うとまた王子妃の体調が悪化した時にまた回復魔法をかけなければならない。するとマリーがずっと王宮にいなければならなくなる。


 ウンウン唸っていると、第1王子が

「難しいですか」

「少し考えさせてください」

そう言って、後ろにさがった。


 すると、王子妃が

「皆さんも立ったままでは疲れるでしょうから座ってください」

そう言うと、メイドが椅子を用意してくれた。


 椅子に座ってマリーは考えた。胎児に影響を与えないようにしようとすれば、王子妃に魔力耐性をつけてもらうしかない。魔力耐性をつけるには魔力上げが一番だが、妊娠中ではダンジョンもいけない。妥協案として体力を回復させ、つわりの期間をやり過ごす。それからはどうするかであるが、退治の成長に従って魔力も増えていくであろうことを考えるとやはり魔力上げのポーションを作るしかない。母体優先なら、魔力耐性のポーションがいいが、これはリスクがある。マリーのいないところで使われると胎児に影響が出るかもしれない。


 方針は決まった。まず、体力回復のポーションを作る。そしてそれと並行して魔力上げのポーションを作る。これなら母体と胎児に影響はない。しかし、これでどこまで行けるかは運と王子妃の気力次第である。


 しばらくしてマリアが

「方針が決まったので、部屋を貸してほしいのですが、いいですか」

すると、王子と主治医が

「私も一緒に行ってもいいですか。どのようなポーションを作るか見てみたいので」

「構いませんが、作る時は集中したいので話しかけないでください。材料は私のマジックバッグにあるのでマジックバッグを返してください」


 そうやって、王子妃の部屋を出ると、ある部屋に案内された。王宮の薬師がポーションを作る部屋だそうだ。そこでマジックバッグを返してもらった。


 王子とアントニオとマリーそれに王子妃の主治医が来るとそこにいた薬師たちは何事かと集まってきた。王子がこれからするマリーの作業の内容を説明すると、集まって来た薬師たちは興味津々という顔になった。

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