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6話 息子(仮)

(マリウスside)


とある早朝、マリウスの布団にもぞりと動く小さな影が…


「ん〜…お父様もう朝ですか〜?ムニャムニャ」


「な、なんだこいつは!」


急いで布団を捲ると、そこにはラベンダー色に輝く髪に、サファイアの様な青い瞳を持つ自分に瓜二つの子供の姿が。柄にもなく焦って大声を出してしまう。


バタバタバタッ


「「っ!ご無事ですか旦那様っ!何事です!!」」



主人の慌てた声を聞き、執事長のルイスとメイド長のマリーが駆けつけた。


「あれ〜?マリーにルイスだ!2人とも慌ててどうしたのぉ?」



「「………旦那様これはいったいどういう事ですか?ニッコリ」」



現れた2人の侍従の姿にほっとしたのもつかの間、その氷の様な笑顔を見て冷や汗をかいた。


━━━━━━━━━━━━━━━

現れた子供の容姿

髪の色、瞳の色、雰囲気がロベルタ似

顔形が公爵様そっくり

誰が見ても2人の子供

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「私は何も知らんぞ!起きたらこの子供が居たんだ。いったい何処の子供だ?」


「恐れながら旦那様。坊ちゃまの容姿を鑑みるに旦那様のご子息で間違いないと思いますが…。まさか覚えがないとはおっしゃらないですよね?」



マリーの言う通り、確かにこの子供は自分の容姿と瓜二つだが私には女性と愛し合った記憶もなければこの子の母親であろうと推測される色彩を持ったご令嬢とは白い結婚を貫き通している。いくら容姿が瓜二つだからといってその事実がある限り、自分の子供だということは有り得ない。しかし、そんな事実とは裏腹にその子供の瞳には公爵家の子供だという証がしっかりと刻まれていた ー そう、時期ランベルト家当主が必ず持って産まれるとされる光輝く三日月が浮かんだその瞳を ー



「…?お父様いつもと違う。いつも僕とお母様のことチュッチュッってして離してくれないのに…あれ?」



今何か衝撃的な言葉が聞こえた気がする。キスして離さない…?魔王公爵と名高い冷血人間が?あまりの事に固まってしまったマリウスと侍従をよそにキョロキョロと子供は何かを探し始めた。



「お母様は?いつもなら隣にいるのに!お母様がいない…。グスッ」

「うぇ〜んっ!お母様どこ〜!お︎︎゛か゛あ゛さ゛ま゛ぁ゛〜〜!!バヂバヂッ」


ドォーンッ


「危ないっ!」ブォンッ

子供が泣き叫ぶとたちまち濃い魔力が辺りに充満し、鋭い稲妻が部屋に降り注いだ。


慌てて魔法障壁を張るマリウスだったがその子供から流れ出る魔力の波長に再び静止した。




タタタタッ


「はっ!旦那様!坊ちゃまが行ってしまわれましたよ!早く追いかけましょう!」


「あ、あぁ分かった」


いち早く覚醒したルイスに促され、マリウスは息子(仮)を追いかけた。



評価、ブクマ下さると非常に助かります( ᵕᴗᵕ )お読み頂きありがとうございました!

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