再びの冒険者組合
宿屋微睡みの日向草で合流したシーラちゃんたちと談笑しながら食事を軽く済ませたあと、俺たちは再び冒険者組合に足を運ぶ。
シーラちゃんたちは新しい依頼を探すそうなので、俺は魔物討伐の報酬を受け取ることにする。
魔物を討伐して剥ぎ取った素材は市販の魔法袋、いわゆるアイテムボックスに入れて持ち運ぶのが主流だ。ただ容量が大きいものはかなりの値段が高く、組合では安いものから高いものまで期限付きで有料貸し出しを行なっている。そのまま借りパクすると当然アウトで捕まる。たまにしょうもない奴がいるそうだ。
俺は自前の容量無制限アイテムストレージがあるから問題無い。ゲーム仕様様々である。
俺がカードを魔導ボックスの中に射し込むとカシャカシャンと機械的な音が鳴り、受付嬢の前に青いボード状の版が現れる。
そのボードをキーボードのように操作する受付嬢は前回担当した人物ではなく、長い亜麻色髪の歳上の落ち着いた感じの美人な女性だ。やっぱり組合の玄関口の受付嬢は美人が基本みたいだな。あのひんぬーの娘は他の冒険者を担当しているのだが、時折鋭い視線を胸に感じる。
ちなみにシーラちゃんたちは掲示板の方で新たに依頼を探している。
「はい、ゼレスデウナさん。ゴブリン複数討伐確認しました。あ、他にも討伐した魔物がありますね。えーと、ヴォーパルウルフ複数と……えっ、き、キマイラ!?これAランクの魔獣ですよっ!!……貴方はDランクですよね!?それも今日登録したばかりの……!!」
担当した受付嬢が驚愕した眼差しで俺を見てくる。
あー、そういやキマイラぶっ潰してたな。
「たまたま王都の端っこにある「昏どこの森」?だったか。あそこにいたから一緒に始末してきた。何か問題あるか?」
「えっ!?そんな近くにAランクの魔獣が……!ちょ、ちょっとお待ちくださいっ!!」
受付嬢が慌てて奥の扉にすっ飛んで行った。
あ、この流れは見たことある。
これ組合長とか偉い人出てくるよくあるテンプレパターンじゃん。
周りの冒険者たちも何事かと興味津々に俺を遠巻きに見てくるし、厄介ごとなイベントの感じがするぞ。




