旅は道連れ世は情け容赦無し
「あ〜」
三体のグールがのそりのそりと前方を歩く。
その後ろを鎧を纏った白い大獅子が付いて行き、背中に際どい巫女装束を着た妖艶な絶世の美女が跨っている。
隣には濃紺のゴシックドレスの美少女がパタパタと小さな翼で飛翔している。
巫女服姿の美女の伸びる影から赤い光の双眸が覗く。
…お解り頂けただろうか。
今俺たち一行は山賊グールの案内により、コイツらのアジトにカチコミしにいくつもりだ。
俺は騎獣代わりにジークレオヴァルトの背中に跨り、隣にアルモディアが飛んでる。エルドアザルは流石にデカすぎるので俺の影中に潜伏中である。
俺が山賊を始末する旨を従魔たちに話すと俺の意向を汲み、遊戯に付き合ってもらっている。
正直コイツら一体だけでもけしかければ、大抵の雑魚どころか、国と大陸を滅ぼす力はあると思う。
でもこのダークネスセブンズソードに似て非なる世界のことを俺はまだ理解していない。強力なチートを持っていてもそれに匹敵する能力を持った敵が現れるかもしれない。
神様も無敵ではないから気を付けろと忠告していた。
それにこの世界にもしかしたら俺と同じようなプレイヤーがいる可能性がある。あの神様なら俺みたいな転生者を他に転移させてるかもしれない。油断や慢心は危険だ。
「我が君。グール共が砦らしき建造物に到着したようです」
ジークレオヴァルトが報告する。
さて山賊たちには悪いけど俺の肩慣らしに付き合ってもらうかね。




