これからの動向
大地は崩れ煮沸き立ち、空は割れ落ち燃えて焦がした。
果ての世界の狭間と呼ばれる場所での古き神との戦いは熾烈を極めた。
悪しき女神はその姿を幾重にも変えて、全てを闇に飲まんと襲い来た。
その凶神を一進一退怯むことなく真正面から迎撃する美しき我らの導者。
神話の戦いを、仕えるべき主の武勇を固唾を飲んで見守っていた。
「あの時の最後の戦いは今も目蓋の裏に鮮明に覚えております」
ラスボスとの戦いを興奮気味に語るアルモディアと頷くエルドアザルとジークレオヴァルト。
そういえば最後の戦いの時、連れていた従魔をいろいろ変えて戦ってたんだよね。
あれは、『巨鎧憤激武神』のアズラだったか。
闇の女神戦は終始、強力な従魔を召喚しての力一辺倒のゴリ押しだったからな。
一度倒したボスは幻影として登録されて後で何度でも戦える仕様だったので、ドロップ素材やアイテムを狙って何度も戦闘したもんだ。
そういや他の仲間にした従魔どうなったんだろう。こいつらみたいに自我を持ってるのか気になるけど、今もどこかにいるのか、聞いてみるか。
「お前たちの他にも従魔は居たはずだが、どうなった?再召喚出来たのはお前たち三体だけだが、いずれ再び他の従魔も仲間にするつもりなんだが…」
「ソレハセンナキコトヨ。主ハ気ニメサルナ。主ノ力ニ彼奴等モ気付イテイルハズダ」
「そうですご主人様。彼の者共も我らのご主人様の再臨に今頃浮き足立ってる頃です。自ずと妾たちに合流するでしょう」
「いずれも名のある猛者たち。再び目通り叶うであろう」
三体の従魔が言う。
そうか。自分からこっちに向かって来てくれるなら非常に助かる。また世界中を歩き回って探すのは大変だからなあ。
そしてここからがようやく俺の本当のやりたいことだ。
俺はこの神様によって新しく外付けされたダークネスセブンズソードの世界を満喫したいのだ。
アイテム収集も仲間集めもその中に入ってるけど、何より俺はゲームのキャラクターそのものになっている。
つまりゲームのように無双したい。この手塩にかけて育てたアバターでオレTUEEEEしたい。自分の新たなの力を存分に試したい。
だからまずはさっき倒した山賊のアジトに遊びに行こうと思う。
俺は従魔にした山賊グールに視線を送る。




