異世界に美少女ヒロインがいないわけがない。
前回のものは、かなり長かったですが、今回は、わかりません。
評価してくれるとありがたいです。
1
異世界召喚2日目
朝、深い眠りから意識が覚醒する。どうやら、考え事をしていたら寝てしまったようだ。
「ふぁ~こんなん現実世界じゃ、考えらんねぇな、この俺が寝落ちとか……疲れたんだな、主に精神面」
そう、24時間ぶっ通しでオンラインの引きこもりゲーマーは、ちょっとやそっとじゃ寝るわけがない。
「落ちたな……俺……。引きこもりの力が弱まったみたいだ。はっ! まさか、異世界って引きこもりを更正させるための大型施設!?」
おいおい、そんなら俺は、その術中に嵌まってまんまと嵌まってんじゃねぇかよ。まぁ~異世界だし~現実世界の普通なんて通じないから~仕方ないな~的な? うん、一人納得。って古いか。ギャル語ってこんな感じゃないすかっね~? うん、違うらしい。つーか、使ってねぇよ。全国のギャル敵に回したわ。あっ、こういうときにギャルのメールなら、“笑”とか使うよな。……ヤベェ、徐々に俺の偏見入ってきたわ笑……うん、やめよう。全国のギャルと称される皆さん、大変、申し訳ありませんでした。ペコッ。アホか……。
「……夢ねぇな~、この異世界」
自問自答しかやることないとか……ぼっちかよ! ぼっちだよ!
そんな、心の中の会話を続ける憐斗に、
「レント殿、朝食の時間です」
シュバルテは、声をかけてくれた。
「はいよ、すぐ行く」
まだ温もりあるベッドから、出る。自分の温もりを感じてるとか、そろそろ自分でも、ヤベェと思うわ。
2
まだ見ぬ、貴族の家の階下へ行く。改めて見ると、内装ヤベェな。ザ・貴族ハウスだわ。THE! THE!
階下へ行く途中にもたくさんの女神とすれ違う。あぁ、ここに来てよかった……(感涙)
「おはようございます、レント殿」
「あぁ、おはよう」
簡単な挨拶をして、椅子に座る。シュバルテの挨拶は、簡単でもねぇな。
しかし、席につくと、後ろから声が飛んできた。
「シュバルテ、そちらの方は?」
女の子の声だ。すぐさま、後ろを振り返る。そこにいたのは……!
「カリーナ様、おはようございます。こちらの方は、」
シュバルテが言い終わるまえに、
「俺の名前は、田中憐斗! 無知蒙昧にして、一文無し。よろしく!」
あれれ? その自己紹介、どこかで聞いたことあるぞ~? うん、俺もそう思った。やめて! 気づかないふりして!!
そうしないと、著作権とかいうのに引っ掛かるから! あと、名探偵の真似もやめて!
「タナカ! ですと!?」
「!!!」
二人に何かしらの激震が走ったようだ。う~ん、なんか変な事言ったかな~。あっ! もしかして、今の俺の自己紹介、デジャブる? そうだよな~、ラノベ好きならわかるよな~。ヤバい! 訴えられちゃう。しかも、自分でヒントを増やしてる! 異世界で訴えられると、どうなんの? 異世界にまで出版社来んの!? やめて! 終わっちゃう、俺の素晴らしい異世界ライフ……
話を戻そう。
後ろに居たのは、金髪の燃えるような紅い目をした、美少女だった。だが、それよりも気になってしまうのが、この二人の動揺ぶりである。
「俺、なんか変な事言いました?」
まぁ、聞くことにした。
「変な事も何も、貴方は、家名なしではないのですか!? しかも、タナカとなれば……冗談もほどほどにしてください」
なぜか、俺の言葉をまったく信用していないようだ。
「いや……本当なんだけど……なんでそんなに慌てんのさ?」
先ほどから、口をつぐむ美少女にも気になったが、シュバルテの対応をする。
「……それは……5年前、今のこの国の平和を創ったのが、タナカミツクニという人物なのですよ。しかし、この国には、タナカという家名はありません。なので……」
話を聞いた俺は、納得した。あぁ、親父だ、と。タナカミツクニ、いや、田中光國、俺の死んだ親父。5年前なら、まだ生きている。だか、この話は、しないほうがいいだろう。信じてもらえないだろうし、混乱が生じる。
「……田中って家名はな、俺の故郷だと、まったく珍しくないんだ。逆に、多いくらい。その人は、俺と同郷なんだな」
嘘は、言ってない。しかし、本当のことも言ってない。
「貴方の故郷には、やはり興味がありますな。ますます、君を呼んだことは、間違っていない、と思いましたな」
「シュバルテ、勝手に話を進めないで、えぇと、レント君だっけ、その話は、本当? 私の目を見て、言って」
私の目を見て、を強調していた。不思議そうにしている俺を見て、
「レント殿、カリーナ様には、相手の目を見ることで、嘘か真か、解るのです。どうか、協力を」
お~っと、遂に異世界召喚初の特殊能力来たーーー!! いいね、いいね、異世界らしくなってきたぜ。
「分かったぜ、俺の今までの話は、すべて本当の話だ。もちろん、俺の名前も。……これでいいのか?」
最後が疑問形なのは、それらしいことが何も起きなかったから。おいおい、何も起こんねぇのかよ~、なんか、体全体から、雷みたいなのがでてきて、ピーカーチュー! とかなんないのかよ! 例えがおかしすぎだろ! そのうち、黄色いネズミから、十万もあるボルトを食らっちゃいそう。っておい! 例えが同じじゃねぇか! はい、戻ります~。
「うん、大丈夫。君が嘘ついてないことはわかったから。自己紹介がまだだったよね。私は、この家の主、カリーナ・トゥエルブよ。よろしく、憐斗君!」
おっとと、お互いの名前がわかったら、すごい距離縮まった。いいね、これぞ、異世界! 出会ったヒロインと仲良くなる。これぞ、異世界の醍醐味だ! 二回も言わんでえぇわ。
「あぁ、よろしく」
ちっ! この可愛さは、童貞の俺には、太陽に見える。イッツ ア サン! 気のきいたセリフ言いたい~。けど、ムリだ~。
慌てふためく俺を見て、カリーナは、微笑み、
「憐斗君、君、本当に面白いね。私を見て、驚かないのもだけど、君は、今まで出会った人にも、ないものを持っている感じがするよ」
「……それは、褒められてんのか、そうじゃないのやら……」
それから俺は、和やかな朝食の時間を取れた。終始、俺が質問ばかりしていたが……。しかし、二人とも優しかった。余所者の俺を歓迎してくれた。あぁ、感謝……拾ってくれて。って、捨て猫かよ! あ、でも、少しわかったわ。捨て猫の気持ち。これは、あれに掲載できるわ。なんだっけ? 最近までCMやってたと思うけど。
まぁいいや。そんな感じだった、2日目。まだまだ、分からないこの世界。少しずつ情報を集めるしかない。その覚悟を固くした俺は、またも、1日を終わらせようとしている。どうやら、異世界メインヒロインとら、仲良くなれたようだ。
あぁ、よかった……異世界にヒロイン的な美少女がいて。そうじゃなきゃ、この異世界、俺は、捨てていただろうな。ヒロインのいない異世界はない! ここに断言できる。しかし、彼女を見て、驚くとは、どういうことだろう? まぁ、いいさ。もう一度言う。
美少女がいない異世界は、ない!!
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