優のひとりごと
聞いてください!
聞いてください!
謎が!
謎が判明したんです!
あ。
ごめんなさい。
優です。
こんにちは。
赤魚の謎が解けたんです!
それがね。
とっても胡散臭い感じの話しなんですよ!
もう。
誰かに話したくって、話したくって。
ごめんなさい!
聞いてくださいます?
第十五話
「優のひとりごと」
え?
なんだ、この題名は?
毎回あんたの独り言だろ?
は、はい。
おっしゃる通りです・・
でもね、やっぱり聞いて下さい。
ほら。
前にお話した「赤魚」。
あんなにメジャーなお魚なのに、焼いたり、煮たりばっかりで、お刺身で見た事ないなあ?
ってお話です。
その謎が解けたんです!
ほら、同じ焼き魚四天王の「アジ」「ホッケ」「カレイ」君達は、焼き魚でも四天王だけど、お刺身としても、結構メジャーじゃないですか?
「アジ釣りに行ってきます。」
とか
「カレイが釣れたよ。」
なんてよく聞く話しなのに、赤魚君だけは、いつも首が取れちゃってる状態でしか見たことないんです。
名前だって「赤い魚」っていうくらいシンプルで、とても基本的なお魚みたいじゃないですか?
でもね。
あれ、違ったんです!
あれ、偽名なんです!
本名は「アラスカメヌケ」って言うんですって!
もう、読んだらそのままんまですよね。
日本のお魚じゃないんです!
そんな外国のお魚なのに、「赤い魚」で「赤魚」なんて名乗ってるなんて、まるで外国人の方が
「ワタシノ、ナマエハ『田中』デス」
って言い張ってるみたいで面白くありません?
これ、あえて伊集院さんとか、御手洗さんみたいな、ややこしい名前を名乗るんじゃなくて、とってもシンプルな名前を名乗ってるから面白いですよね。
でね。
それでですよ。
隆二の話しだと、1960年代くらいまでは、それでも本名の「アラスカメヌケ」って名前で頑張ってたんですって!
でも、売れ行きが今ひとつだったから、70年代に入ってから「赤魚」って改名したんだそうです!
これまた面白くないです?
外国から夢を抱いて日本にやってきて、本名で演歌歌手してたのだけど、なかなか売れないから、顔は外国人なのに、「田中太郎」って名乗ったらヒットした!
みたいな話しじゃないですか?
そして、じゃあ、なんで数ある和名の中から、あえて「赤魚」って名前に改名したの?
という話しなんですけど、ここからが胡散臭くて面白いんです!
このアラスカメヌケ君、名前を分解すると、「アラスカ」「メヌケ」になりますよね?
アラスカの部分はそのまんまです。
彼の出身です。
遠洋漁業でやって来るので、生食用がいないんです!
では、次に「メヌケ」なんですけど、これは「目が抜ける」というのが語源なんですって。
メヌケは深海魚で、陸に上がると水圧の問題で目が飛び出てしまうんだそうです。
そしてこの「メヌケ」というのは、語源からも分かるように、日本にもいるお魚なんです。
ただ、この国産「メヌケ」君は、メヌケと呼ばれるよりも「赤魚鯛」って呼ばれる方がメジャーなんですって。
そしてこの「赤魚鯛」君は、高級魚として有名なんですって。
ほら。
お話が胡散臭くなってきたでしょ?
この二つのお魚、実際は同じお魚ではないようなのですが、従兄弟みたいな関係らしいです。
ね。
健気に頑張る外国人演歌歌手かと思いきや、大ヒット歌手の名前を連想させるような偽名を使うあたり、意外とあざといです。
あ。
あと、
「日本の食卓からハマチが消える日」
というお話も隆二はしてくれたんですけど、これまた胡散臭くて面白いんですよ!
え?
何、お母さん?
晩御飯?
あら、また途中でごめんなさい!
晩御飯のようです!
今晩は国産牛ですよ!
国産牛!
ね。
(和)が抜けてるんですよ。
面白いでしょ。




