第65話 アリサブランドの量産なるか?
「それでは収穫しますね」
最初の3畝はアリサの錬成担当の中級ポーションだ。
「うわっ、綺麗ね」
中級ポーションなので、ポーションラディッシュの膨らんだところは、青色の液体が入った瓶になっている。
皆、綺麗な青ですこし輝いている。
全部で60本。
「どうですか?マチルダさん」
「見事ね。ほとんど高品質じゃない」
「うん。なかなかの出来ね」
60本を並べて葉と根を取り除く。
「えっと、高品質が54本、中品質が6本」
「すごいな。ほとんど高品質じゃないか」
「まだ1割中品質ね」
「まさか、全部高品質狙っているのかい?」
まずまずの出来。
次はマチルダさんの畝で40本ある。
「マチルダさんとこ、収穫しますね」
同じ中級ポーション。ひとつづつ抜いていく。
「うーん、アリサちゃんのと差があるわね」
「確かに。色が薄いかな」
40本並べてみる。
「高品質のは。。。ないわね。。。全部中品質」
「アリサブランドは無しってことだね」
「アリサブランドはやっぱりアリサちゃんじゃないと無理なのかな?」
何が違うんだろう。錬成しているとこ見ていたけど、同じやり方をしたはず。
錬金術士としてのスキルはマチルダさんの方が上なのに。
「まぁ。中品質でも一気に40本はすごいことだ。うちの騎士団としても必要な数が多いから助かるよ」
マチルダさんは、がっかりしているけど他のふたりはそれほど気にしていない。
「初めての錬金農法だからじゃないですか?慣れると品質も上がるかも」
「次、いってみましょう」
今度はキムさんのとこ。
キムさんはやたらと時間をかけて錬成していたなぁ。
私の3倍くらいかけてた。
「キムさんのはどうかな」
一本づつ抜いてみる。
「あれ?いいの多いかも」
「本当ね。私のより質がよさそう」
中級ポーションが40本。
その中で高品質の物が13本。
残りは中品質。
「おおっ、キムさん製のアリサブランドができたね」
「本当ね。キムさんってすごい人なのね」
「まぁ、うちのキムは凝り性だから。しかし、負けたのは悔しいわね」
その後も、他の2人の錬金術士の分を収穫したけど、高品質な物はなかった。
結局、高品質67本、中品質が173本という結果になった。
「アリサブランドを増やすためには、やはりアリサさん中心じゃないと難しいわね」
「今は短期間に数が必要なので。私だけじゃ無理」
「じゃあ、キムをアリサちゃんに張り付けさせるから。鍛えてやって」
「本当ですか。キムさんなら、アリサブランドもっと作ってくれそう」
「今は彼が一番、アリサちゃんに近いとこにいるわね」




