第17話 お肌の曲がり角に大切なこと
第17話 お肌の曲がり角に大切なこと
「うーん。今日は街にいかないとなぁ」
なんか気乗りしない。
街に行くとビリー君と会っちゃうかもしれないし・・・
会いたいような、会いたくないような。
「でも、マチルダさんと約束しているからなぁ」
錬金素材の依頼をしていて、その約束の日が今日なの。
いかないと迷惑かかるからなぁ。
ベッドの中でぐちゃぐちゃ、考えてる。
「あー、もう。起きよう」
がぱっと起きた。
「まずは朝ご飯ちゃんと食べないと」
今日は鯵の干物定食にしよう。
前に釣った鯵で作った干物があるから、それを焼き網ひまわりにセットして。
朝日だから、10分くらいで焼きあがるね。
後は軽食畑でご飯とお味噌汁を収穫して。
小鉢はきんぴらごぼう。これも軽食畑にあったっけ。
「うん、揃った。お外で食べちゃお」
軽食畑の横にはガーデンテーブルとイスがおいてあるんだ。
すぐ食べたい時用なの。
「いただきます」
鯵の干物、ちょうどいい感じね。
干物職人、いい腕しているわ。
干物職人って呼んでいるのも、錬金の樹。
樹に魚をつるすだけで、干物にしてくれる。
刃物がわりの葉っぱで器用に開く。
「ふー、お腹いっぱい」
あ、そうそう。
武器畑どうなっているかな。
まだ花咲いていないのが4つもあるのよね。
「うわっっっ」
強剣草の花がつぼみのまましおれてしまっている。
「なんで?」
掘り出してみたら、根に包まれた剣が崩れている。
「失敗かぁ。結局、錬成成功したのは一本だけか。あの剣は一番シンプルに初級ポーションと植物栄養剤だけ。あんまり強いポーション使うとうまくいかないらしい」
まだまだ、剣の錬成は難しいってことね。
たしかに簡単にできてしまったら、鍛冶屋さんに申し訳ないもんね。
そんな感じで朝の畑仕事を終えて、出かける準備。
今日は、暑くなりそうだから、日差しを気にしないとね。
まだUVカットの乳液あったかな。
あ、もうちょっとだけだ。
収穫してこないと。
『お化粧品畑」
いろんな化粧品の草と立木をそろえた畑なの。
乳液はすずらんの花にたまっているはず。ちゃっちゃっちゃっと。
すずらんの花に下に、瓶をおいて、花をちゃっ、ってすると乳液が入る。
あとは・・・そうだ。マチルダさんにお土産もっていこう。
化粧水がいいわね。
化粧水は白ユリの花ね。同じように花の下に瓶おいて。ちゃっ、と。
うん、できた。
お肌の曲がり角な歳になったら寝る前のひと塗りが大切なのよ。私は21歳に戻っちゃったから、今のうちからしっかりとやっているの。
若い時は思わなかったけど、30歳を超えると大変なことに。今のうちからやっておかないとね。
お土産は、簡単な袋にいれた。
リボンは赤。
マチルダさんのイメージカラーは赤だから。情熱的で深紅のバラの様な美しさがある女性だから。
喜んでくれるかな。




