第15話 色気より何?
「ビリー!探したぞ!」
いきなり、ビリー君と同じ年くらいの男の子が登場。
誰?
「えっ、どうした?ジョン」
ジョン君ね、なんでふたりの邪魔するの?
「それが・・・・」
「ふんふん・・・・」
私を無視して、ふたりで内緒話してる。
何、話しているんだろう。
聞こえるようで聞こえないのは、もやもやするっ。
「ええっ、なんだって!」
「だから、一緒に来てください」
「わかった!」
えっ、いっちゃうの?
「あ、アリサさん。ごめんなさい!埋め合わせは絶対しますから!」
一度ふりかえってそう言うとジョン君と一緒に去っていった。
あーあ、いっちゃった・・・
何よ。女の私より、男の子がいいっていうの!バカっ。
せっかく楽しみにしていたのに。
年下イケメン君とのデート。
途中半端で終わっちゃった。
仕方ないから、朝に来た武器屋さんでボロな剣を10本くらい買ってきた。
あんまりボロボロすぎる剣がなくて、ボロな剣は1本あたり8銀貨もした。
10本で金貨8枚。ちょっと高かった。
ひとりで食堂でご飯食べるのもヤだな。
そうだ。テイクアウトしよう。
昨日、ちょっとおいしそうだなぁと思った食堂がある。
テイクアウトもしてくれるって言ってた。
買っておうちで食べよう。
・・・
ふーう。なんか疲れた。
浮島の桟橋に舟を止めて剣10本とテイクアウトの晩御飯を運んだ。
でもね。ただ食べてしまうことはしないんだ。
じゃーん♪
《お料理作りの樹》
軽食畑くらいの簡単な料理なら私が食べたイメージをするだけで軽食が実ってくれる。
だけど、ちょっと複雑な料理になるとイメージするのが難しい。
下手をすると同じ物をイメージしても実るは別の物だったりする。
そうならないように、育てたのが、このお料理作りの樹。
まずは、テイクアウトしてきた料理を樹の幹に空いた大きな穴にいれる。
そして、1枚の若葉がついた枝をひっぱる。
すると、料理が入った穴がぴかって光る。
しばらくすると、ひっぱった枝の葉が若葉から濃い緑のしっかりした葉に変わる。
料理の穴が普通に戻る。
しっかりした葉に料理名を書いておく。
今日の場合は、『海鮮パスタ』って。
えび、イカ、ホタテがふんだんに入ったトマトソースのパスタ。
海が近い街だから、魚介が新鮮でおいしそうって食べている人を見て思っていたんだ。
お料理作りの樹にレシピを覚えさせておけば、また食べたいときに『海鮮パスタ』の葉のついた枝をひっぱって、エネルギーを注ぎこめばおいしいのが簡単にできあがる。
まだ、レシピの葉がそんなにないから、もっとおいしいのをテイクアウトして、増やしたいな。
「いただきます」
海鮮スパと、ドリンクバーの木で入れたコーンスープ。あとは軽食畑のグリーンサラダ。
今晩もおいしくディナーをいただきました。
あーあ。
色気より食い気かぁ・・・ちょっと寂しいな。
初めての短編を書いてみた。
夜九時過ぎにアップ予定です。
タイトルは。
『ファンタジー・ジパングで魔王アマテラスに挑む、蛇魔道士って勝ち目ない気がするんですが?えっ、チートスキルは卑弥呼の魔道だって・・・いけるかも!』
いちよう歴史ジャンルだね。




