↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
14/86

第14話 年下イケメンデート

「こんにちは。アリサさん」

「あ。ビリー君」

「お待たせしちゃいました?」

「ちょっと早く来ちゃっただけだから」


本当のことを言うと、ちょっとではなく一時間半も早く来ちゃった。

だって、ドキドキしちゃって、落ち着かなくて他のことできなかったの。


「あ、まずはこれ」


それは、かわいくラッピングした中級ポーション3本。

いろいろ失敗しちゃったから包むのだけでも30分もかかってしまった。汗。



「ありがとうございます」


そういうと、バリバリと包みをやぶってポーションを取り出す。

うーん。「ラッピングかわいいね」って言ってほしかったなぁ。


「うわ、なんですか、これ」

「えっ、中級ポーションよ」

「中級ポーションってもっと濁った青色じゃないですか?」

「それはあんまり質が良くないポーションね」

「綺麗な深い青色、それも輝いていますね」

「最高品質のを作ってきたから」

「なんとなくわかります。効果すごそうです。ありがとう」


ポーションは喜んでもらえた。

本当にすっごくきれいにできたんだ。

そのすごさが伝わってうれしいな。


「本当に3本で金貨2枚でいいんですか?」

「うん。その代わり今日は付き合ってね」

「もちろんですよ。どこでもお付き合いします」


おおーっ。年下イケメンからお付き合いオッケーいただきました。

違うか。笑


「どこいきたいですか?」

「まずはね。雑貨屋さん。女性が喜ぶ小物を売っているお店しらない?」

「この街は闘技場の近くの街なので、男向けの店が多いんですが、ひとつだけ女性があつまる一角があるんです。そこにお連れしますね」


女性が集まる一角は、街の西側にあった。

いろんなお店が集まる大通りを横に入った通りで、小さいけどおしゃれなお店が並んでいる。

通りを通る人はほとんどが女性だね。


「あ、ここ、いいね。『猫の店』」

「アリサさん、こういうの好きなんですね」


猫の絵や猫の形をした雑貨を集めたお店。

かわいい小物が一杯だ。


「ね。この猫のペンダント、かわいいと思わない?」

「えっと。かわいいですね」


うーん、反応、薄いなぁ。

いかにも、お付き合いしていますオーラがでている。

それじゃ、女の子にモテないぞ。


「こっちのカップ、ラインがきれい」

「そーですね」


場違いなとこにいて、ちょっと困っている感。

うんうん、年下イケメン君とデートはそんなイメージ。


なんだかんだ言って、雑貨屋さんや洋服屋さんをハシゴしてしまった。

なかなか、センスあるお店が多いし、困っているイケメン君を見るの楽しいし。


「ちょっと疲れたね」

「そうですね」

「休憩したいな」

「カフェでもいきますか?」

「カフェより、飲み物買って公園がいいなぁ」

「それならいいとこありますよ」


ちょっと小高い丘の上にある公園。

綺麗に花が咲いている花壇があって、見晴らしがいいことにベンチがある。


「今日はいい天気だから、風が気持ちいいわね」

「本当にそうですね。最近、練習ばかりでこういうとこ来なかったから、身体が伸びますね」


ぐぐぐっと両手を上にあげて伸びをしている。

イケメンはどんな格好をしても絵になるなぁ~。


「あ、ベンチがある。あそこで一休みしましょう」

「いいですね」


わざとらしくベンチを見つけたふり。

えっ、なんでカフェじゃなくて公園なのか。


それは、横に座れるから。

カフェだとカップル席以外、対面になっちゃうから。


やっぱり、デートは横に座らないと。


「どう?明日の試合は勝てそう?」

「まだ予選ですから、大丈夫です。二戦するんですが、両方とも大した相手ではなさそうですから」

「それはよかったわね。ライバルはいないの?」

「たぶん、明後日あたります。中級ポーションを買い占めたのは、たぶん、そいつです」

「買占めなんて。お金持ちなのね」

「親が大きな商会をしていて。そのくらいやりそうな奴なんです」

「そんな男に負けないでね」

「はい」


そう言って、彼の手をぎゅっと握ってあげた。

一瞬、びくっ、としたけど何も言わない。


うふふ。かわいいな。


「・・・・」


にぎったままにしたら、何も言わなくなった。面白いからそのままでいよう。


「・・・・・・・・・、アリサさん?」

「何?」

「えっと。えっと。いつまで、この街にいる予定ですか?」


無理やり話題を探したな。うふふ。面白い。

年下君はかわいいな。本当は35歳だけど、今は21歳だから6つ下かぁ。

そんなに離れていないから、いちゃいちゃしてもいいわよね。


「まだ決めてないの」

「そうなんですね・・・・・」


あ、また話題が途切れちゃった。話題さがして困っている顔も、かわいい。


「この公園って、夕方になるとカップルが集まるんじゃない?」

「ええ。夕日がきれいと有名な公園でして。ベンチはカップルだらけになるって聞いたことあります」

「きっといちゃいちゃするんだろうなぁ~」

「えっと。。。そうだと思います」

「ビリー君も、そんなことしたいと思う?」

「えっ、そんなこと・・・」


真っ赤になっちゃった。

もしかしたら、もしかするかも。


でも、いいのかな。16歳って未成年よね。あ、こっちは15歳で成人するからぎりぎりオッケー?

年齢差も19歳差じゃなくて6歳だし。


「もしかして。そういうこと、したことないの?」

「えっとぉ」


すんごく真っ赤。このまま押していったら、いくとこまで行っちゃったりして。


手をすりすり撫でてみる。あ、びくっとした。


どうしようなかな。今日、どこまでいこうかな。

どこでもお付き合いする、って言ってたしなぁ。


ドキドキ、わくわく♪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。