第13話 鋼鉄の剣ができたらしい
今日はお昼に年下イケメンとデートの日。
だけど、その前にやらなきゃいけないことは、やっておかないと。
まずは、畑の確認。
武器畑の強剣草は・・・まだ花が咲いてないな。まだ収穫には早いっと。
ポーション畑は、収穫しましょう。初級のを50本。これは在庫用ね。
上級はまだ、もう少し待った方がよさそうね。
そして、中級ポーション。全部で5本あるんだけど、今も輝いているわね。
パーションは朝採りに限るって、誰か言ってたけどその通りよね。一番パワーが上がるのが朝。
どれどれ。うん、完璧。
中級ポーションを示すブルーの液体。それも深いブルーで今回のは輝きがある。
まるで、サファイヤの様ね。
これは特製ってことで3本を彼様にラッピングして、残りはお店の展示用ボックスへ。
値段はそうね。金貨1枚ってしておこう。そうすれば、そんなに売れないし。笑
在庫している中級ポーションは・・・15本あるわね。これは今日売ってしまおう。鞄にいれて、と。
あ、そうそう。釣りツリーだ。いい感じの疑似餌になる葉っぱがついた枝を3本切って、植木バチに。
「ちょっと釣りの練習してみて」
そう命じると、植木鉢の3本が、うねうねと動く。いい感じ。一杯釣れそう。
これも、持って、と。荷物一杯だ。岸についたら、子供たちに運ぶの手伝ってもらおう。
朝ご飯は簡単に済ませて、街に向かう。今は、朝8時。
こっちの世界は、朝がはやいのよね。日の出と共にみんな動きだすから。
代わりに夜の終わるのも早い。
ほとんどのお店は日没前に終わってしまう。
まずは、錬金術ギルドで釣りツリーの枝の鉢をマチルダさんに渡す。
話込むと時間がかかりそうだから、あっさりと終わらす。
金貨9枚もらった。
中級ポーションは、大きな道具屋さんに直接交渉。品切れなのは分かっているから。
「ちょうどよかった。中級ポーションの依頼が多くて」
店員さんはすぐオーナーさんに連絡をしてくれて、15本の中級ポーションをそれぞれ銀貨5枚で買ってくれた。
普通は銀貨5枚だと相場通りだから利益がでないんだけど、今は高く売れると踏んだのよね。
金貨7枚と銀貨5枚。お金持ちね、私。
午前中最後のお仕事が武器屋さん。
昨日、渡したあまり切れなかった武器畑で採れた剣。
女性店員さんが知っている研ぎ師に研いでもらったの。
「どうでした?」
「これよ」
うーん、いい感じね。すぱって切れそう。
と言っても、剣のこと詳しくない私じゃ鑑定なんてできないんだけどね。
「どうですか?」
「ちゃんと鋼鉄の剣になっているわね。それもバランスがいいわ」
形のバランスもあるけど、全体的に均一な鋼鉄になっているかが大切らしい。
偏った部分があると、そこでぽっきり行きやすくなるから。
「しっかりと研いだから切れ味もほら」
小さな枝を刃に当てて、剣を引くと・・・すぱっと切れた!
「いいでしょ」(にやり)
お姉さん。ちょっと怖い、その顔。
「評価はどのくらいですか?」
「鋼鉄の剣は、平均の売値は金貨20枚よ。買い取りはその65%」
「すると、金貨13枚で買ってくれるんですか?」
「それは普通の鋼鉄の剣の場合ね」
「この剣はどうなんです?」
「もうちょっと高く売れそうね。ただ鞘がないから作らないとね」
「あー、そうですね。その分も引いて、いくらです?」
「金貨15枚でどお?」
うわっ、平均以上って評価ですか。うれしいです。
もちろん、売ります。
「それでお願いします」
「うん。またいいの出来たら、よろしくね」
「はい」
金貨15枚を受け取る。
元々は銀貨5枚のボロ鉄剣だから30倍になった計算ね。
これは割りがいい。
本当のこと言うと、またボロボロの剣を買って帰りたいけど、今日はダメ。
だって、お昼からデートなんだもん。
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