EP 3
ルナお嬢様の「腎臓クリニック」と親父の説教
二つの太陽が中天を巡り、緩衝地帯ポポロ村の広場には、のどかな昼下がりの風が吹き抜けていた。
だが、その牧歌的な空気の中央で、この世の終わりを目撃したかのような男の絶叫が木霊した。
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃーーッッ!? た、助けてくれぇぇぇーーッッ!!」
広場の噴水の縁で尻餅をつき、顔面を土気色にしてガタガタと震えていたのは、近隣の開墾地で働く若い人間の開拓民だった。
男の前には、一枚の借用書が落ちている。先日、タローマンで購入した魔導開墾機のローン返済が滞り、頭を抱えていたところだったらしい。
そんな男の前へ、まるで天界から降り立った大天使のごとく、息を呑むほどに美しい少女が音もなく寄り添っていた。
絹糸のように透き通ったプラチナブロンドの長髪に、朝露をたたえたエメラルドグリーンの瞳。白と若草色を基調とした豪奢なローブを纏い、歩くたびに微かな燐光を足元から立ち昇らせている。
世界樹に過保護なまでに愛されるエルフの至宝――ルナ・シンフォニアその人である。
「あらあら、可哀想に……。そんなに震えて、借金の重圧でお胸が押し潰されそうなんですのね? とても痛ましいことですわ」
ルナは聖母のように慈悲深い微笑みを浮かべ、胸元に両手を当てて優しく頷いた。
そこまでは、絵画から抜け出してきた聖女そのものだった。
――だが、その直後。
シャキィィィィンッッ!!
神聖な光の粒子を撒き散らしながら、ルナの袖口から眩い輝きを放つミスリル製の医療用メスが、吸い込まれるように掌へと滑り落ちてきた。
太陽の光を浴びてギラリと冷たく光る鋭利な刃先。
「ご安心なさって。私、とても素晴らしい資本主義の永久機関を思いつきましたの♡」
「な、何を……何を言ってるんだ、お嬢さん……!?」
「とても簡単な算数ですわ。貴方様の健康な『腎臓』をお一つ、帝都の闇医療ルートへお売りになればよろしいのです! そして摘出された直後に、私の世界樹の高位神聖治癒魔法をおかけいたします! そうすればわずか三分で、ピカピカで瑞々しい新品の腎臓が生えてまいりますわ♡」
ルナは小首を傾げ、満面の愛くるしい笑みを咲かせたまま、メスの切っ先を開拓民の右脇腹へとピタリと当てた。
「これを毎日繰り返せば、貴方様は一切汗水を流すことなく、ご自身の肉体から無限に湧き出す臓器のサブスクリプションで億万長者になれますわ! さあ、少しチクッとするだけですから、大人しく横腹を差し出しなさいな♡」
「ぎゃあああああああッッ!? 無限腎臓ファーム!? いやだぁぁぁッ! 俺の臓器で不労所得を錬成しようとするなァァーーッッ!!」
失禁寸前で腰を抜かす開拓民。
ルナが楽しげにメスを振り上げようとした――まさにその刹那だった。
バサァッッ!!
一陣の風と共に、純白のリネンが虚空を舞った。
寸分の狂いもなく放たれた大判のテーブルクロスが、ルナの華奢な両手首とメスを瞬時に巻き込み、幾重もの神速の結び目を描いて完全に封じ込めたのだ!
「きゃっ……? あら?」
「失礼いたします、ルナ様。路上における無認可の臓器売買および生体改造ショーは、ルナミス帝国基本刑法第204条、ならびにポポロ村自治条約の公序良俗規定に明白に抵触いたします」
音もなく石畳の上へ降り立ったのは、完璧に着こなした黒の燕尾服を翻す人狼族の宰相執事――リバロンだった。
純白の手袋をはめた指先でテーブルクロスの端を優雅に引き絞り、糸目の笑顔を崩さないまま、冷徹な法務ロジックを告げる。
「あらリバロン様、テーブルクロスで手首を緊縛なさるなんて、なかなかアグレッシブなご趣味をお持ちですわね。ですが私は、困窮する迷える子羊に慈悲の手を差し伸べようとしただけですのよ?」
「貴方様のその『慈悲』を放置いたしますと、ポポロ村が三大国の秘密警察から『違法クローン臓器牧場』として一斉手入れを受け、村ごと更地にされます。……キャルル村長、どうぞ」
「ル・ナ・ァァァァァァーーッッ!!!!」
ズッドォォォォォンッッ!!
地響きと共に突っ込んできたのは、ホームセンター『タローマン』特注の鉄板入り重安全靴を履いた村長キャルルだった!
怒髪天を衝く勢いで長い兎耳をピーンと逆立て、拘束されたルナの額へ向けて、電光石火の安全靴カカト落とし(寸止め)を叩き込む!
巻き起こる突風で、ルナの美しいプラチナブロンドの前髪が激しく後ろへと吹き飛んだ。
「うちの村のど真ん中で! バイオハザードな臓器クリニックを開業しようとするんじゃないよッ! あんたの世界樹の神聖魔法はね、そういう倫理観の崩壊したサイコパス錬金術のためにあるんじゃないのッ!」
「まあキャルル様、相変わらず血圧が高くていらっしゃいますわね。カルシウムが足りていらっしゃらないのかしら?」
「あんたの倫理観が足りてないんだよォォッ!!」
広場に響き渡るキャルルの絶叫。
その大騒ぎの真横――路地裏の小料理屋『鬼龍』の格子戸が、ガラリと音を立てて開いた。
「……おい。昼下がりの静かな時間に、表で喚き散らすな。……客の酒の音が濁るだろ」
低く、金属的なハスキーボイスを響かせて現れたのは、百九十センチの偉丈夫――鬼神龍魔呂だった。
糊のきいた白い調理服の腕を捲り、口には赤箱のハード煙草『クリムゾン・レッド』を咥えている。ポケットから取り出した角砂糖を奥歯でガリリ、ボリッと噛み砕き、冷徹な双眸で騒動を見据えた。
そして、その背後から、大柄な体躯を揺らしながら歩み出てきた男がもう一人。
濃紺の将官用作業服の上から、純白の木綿エプロンをきりりと締めた五十歳の男――坂上真一だった。
ブロンズ製の機械式腕時計を嵌めた太い腕で、青いパッケージの昭和煙草『ブルー・ホープ』を指に挟み、ふわりと紫煙を天へ吹き流す。
「なんじゃあ、昼飯時が終わった途端に、またえらい派手なコントをやっとるのう」
「お父様ぁぁぁーッ! 龍魔呂様ぁぁーッ!」
エプロン姿のリーザが、店の奥から便所サンダルをパタパタ鳴らしながら飛び出してきた。
手には洗い終えた萩焼の皿を抱えている。
「聞いてくださいましお父様! ルナ様がまた、村人さんの内臓をむしり取って永久機関を作ろうとなさっていたんですのぉ! わたくしも昔、危うく左の腎臓を奪われそうになりましたわ!」
「ガハハ! 腎臓のサブスクリプションか! 初日に聞かされた時もたまげたが、オドレ、まだ懲りずにやっとったんか」
坂上は豪快に笑い飛ばしたが、次の瞬間、すっと眼光を穏やかだが威厳に満ちたものへと変えた。
歩み寄り、テーブルクロスで縛られたまま小首を傾げているルナの前に、どっかと腰を落として視線を合わせる。
「リバロンさん、その布、解いてやってくれんかの」
「……承知いたしました。坂上様のお言いつけとあらば」
リバロンが手首を翻すと、テーブルクロスは魔法のように解け、ルナの手元からメスだけがチャリンとリバロンの掌へと回収された。
「ふぅ、身動きが取れましたわ。……初めましてではありませんわね、素敵な紳士様。私はルナ・シンフォニアと申します。貴方様も、何かお困りごとがおありでしたら、私の高位魔法で全身の細胞をピカピカに――」
「ルナのお嬢ちゃん。……ちぃと、耳を貸しぃや」
坂上はルナの言葉を柔らかく遮ると、そのプラチナブロンドの頭へ、分厚く硬い掌をぽんと乗せた。
荒波に揉まれ、北辰一刀流の木刀を握り続けて硬いタコが刻まれた、五十歳の男の手。
その手のひらから伝わってきたのは、世界樹の無機質で圧倒的な魔力とはまるで違う、血の通った人間の――絶対の「父親の体温」だった。
「……え?」
ルナのエメラルド色の瞳が、丸く見開かれた。
坂上はブルー・ホープの紫煙を静かに吐き出しながら、低く、腹の底に響く広島弁で語りかける。
「『論語』にの、『身体髪膚、これを父母に受く、あえて毀傷せざるは、孝の始めなり』っちゅう教えがあるんじゃ」
「こう……のこころ……?」
「親からもろうた大事な身体に、みだりに刃物を向けたり、傷つけたりせんのが、人を人たらしめる最初の筋道じゃっちゅうことよ。……お嬢ちゃん、オドレの力は途方もない。世界樹に愛され、神聖な奇跡を起こせる手を持っとる。……じゃがな、命を切り売りして手に入れた銭なんぞ、魂を腐らせる毒にしかならんのじゃ」
坂上の瞳には、怒りも、蔑みもなかった。
ただ、善悪の境界線を知らず、無邪気なまま神の力を振り回す幼い娘を案じる、深い慈愛だけが満ちていた。
「人間っちゅうんはの、自分の足で土を踏み、汗を流して、真っ当に稼いだ飯を食うからこそ、生きとる実感が湧くんじゃ。安易な奇跡で痛みを帳消しにしとったら、人は生きる尊さを忘れてまう。……オドレのその綺麗な手はな、人の身体を解体するためじゃなく、もっと温かいもんを育てるために使うもんじゃろうが」
「…………」
ルナは、息を呑んで立ち尽くした。
生まれてこの方、世界樹の長老たちからも、エルフの森の眷属たちからも、ルナはただ「神聖なる至宝」として崇められ、甘やかされ、全肯定されて育ってきた。
泣けば天変地異が起き、望めば世界が歪む。
だからこそ、誰も彼女を真っ向から「叱る」ことなどできなかったのだ。
真正面から目を見つめ、人として守るべき倫理と仁義を、厳しくも温かい言葉で説いてくれた者など、ルナの数千年の歴史の中で、ただの一人も存在しなかった。
「……叱られたのは……生まれて初めてですわ」
ぽつりと、ルナの唇から漏れた呟き。
その瞳の奥で、微かな戸惑いと、胸の奥をジンと熱くさせる未知の感情が芽生えていた。
そこへ、ぐぅぅぅぅぅ……と、ルナの細いお腹から、可愛らしい虫の音が響いた。
「あら……? お腹が鳴ってしまいましたわ」
「ガハハハハ! ほら見ぃ! 腹が減っとるから、頭に変な邪念が湧くんじゃい!」
坂上は豪快に笑い飛ばすと、ポンとルナの背中を軽く押した。
「たつまろ! 仕込み用の寸胴、火を落としとらんじゃろな! このお嬢ちゃんにも、腹いっぱい食わしてやるぞ!」
「……火は落ちてねぇよ、親父。……入れ、お嬢様。店の中で変な植物を生やしたら、即座に叩き出すからな」
龍魔呂がぶっきらぼうに暖簾をくぐり、厨房へと戻っていった。
小料理屋『鬼龍』のカウンター席。
静かなチェロの旋律が流れる店内で、坂上真一は純白のエプロンを締め直し、板場の中央に立っていた。
「たつまろ、ピラダイの頭から取った一番出汁と、村の畑から届いた『肉椎茸』、それにルナのお嬢ちゃんが持ってきとった世界樹のマナ野菜を刻んでくれい」
「……了解だ」
トントントンッ!と、龍魔呂の研ぎ澄まされた本焼き包丁が、まな板の上で小気味よい音を刻む。
分厚く肉厚な肉椎茸が均一な拍子木切りにされ、世界樹の清らかなマナを吸った甘い人参や、下茹でを終えた月見大根が美しく揃えられていく。
坂上は大鍋に上質な油を引き、たっぷりのタマネギを投入した。
木べらを力強く動かし、じっくりと火を入れていく。
シャキシャキとした白から、透き通るような黄色、そして――極限まで甘みと旨味が凝縮された、艶やかな「あめ色」へ。
そこへ、龍魔呂が丁寧に灰汁を引いた琥珀色の和風出汁を一気に注ぎ入れる!
ジュワァァァァァッッ!!
立ち上る湯気と共に、昆布の上品な旨味と、鰹節の力強いコクが店内に満ち渡る。
さらに、数十種類を独自に調合したスパイスの粉末、隠し味のポポロ珈琲、そしてたっぷりの野菜を加え、弱火でコトコトと煮込んでいく。
坂上の背中に眠る「仁王の刺青」が、作業服越しにかすかな黄金の熱を帯びた。
《ユニークスキル【金曜日の総司令官】――権能①『母港の記憶』発動》
《概念定着:【大地の慈愛】【無償の温もり】【倫理の調和】》
「よし、出来上がりじゃ」
坂上が取り出したのは、自作の【萩焼の深皿】だった。
淡い枇杷色の肌に、土の素朴な温もりを宿した手作りの器。
そこへ純白の炊きたて米麦草ライスを盛り、出汁と野菜の旨味が溶け込んだ黄金色のルーを、真鍮のお玉でたっぷりと回しかける。
大振りの肉椎茸がゴロリと転がり、色鮮やかなマナ野菜が宝石のように輝いていた。
「ほれ、ルナのお嬢ちゃん。『鬼龍特製・世界樹野菜の和風出汁カレー』じゃ。冷めんうちに食うてみぃや」
コトン、とカウンター越しに皿が差し出された。
立ち上るスパイシーにして優美な出汁の香りが、ルナの鼻腔をくすぐる。
「まあ……とても良い香りですわ……。お肉が入っていないのに、こんなにも濃厚な気配がいたしますの……?」
「肉椎茸とピラダイの出汁、それに野菜そのものの底力を引き出せば、脂っこい肉なんぞ使わんでも天下一品のコクが出るんじゃ。……ほれ、スプーンを取りぃ」
坂上に促され、ルナは銀色のスプーンを手に取った。
山盛りの野菜とルー、そして白米をすくい上げ、そっと息を吹きかけてから、小さな口へと運ぶ。
咀嚼した――その瞬間。
「――ッ!?」
ルナのエメラルドグリーンの瞳が、大きく見開かれた。
舌の上で弾けたのは、かつて味わったことのない「調和の奇跡」だった。
幾重にも重なるスパイスの心地よい刺激を、肉椎茸のジューシーな旨味と、あめ色タマネギの奥深い甘みがふわりと包み込む。
そして、喉を通る瞬間に広がるのは、龍魔呂の引いた至高の和風出汁の余韻。雑味は一切なく、身体の隅々の細胞にまで染み渡るような、優しく力強い大地の恵み。
さらに――坂上の『母港の記憶』が、ルナの魂を優しく包み込んだ。
それは、世界樹の絶対的な支配や庇護ではなく、ただ一人の人間として、誰かに愛され、慈しまれ、食卓を囲むことの――絶対の安心感。
「美味しい……! 美味しいですわ……!」
ルナの頬が、桜色に染まっていく。
おっとりとした普段の佇まいを忘れ、夢中でスプーンを動かした。
肉椎茸を噛み締めれば、まるで極上のステーキのような肉汁が出汁と共に溢れ出す。大根は芯まで味が染み渡り、口の中でホロホロとほどけていく。
「温かい……。胸の奥が、ぽかぽかとしてまいります……。これが、汗水を流して手に入れる、命の味なのですのね……」
ルナは最後の一口を飲み干し、空になった萩焼の皿を見つめて、ほぅっと長い吐息を漏らした。
その顔には、先ほどまでの「サイコパスな悪戯っぽさ」は完全に消え失せ、年相応の少女の、満ち足りた純粋な笑顔が浮かんでいた。
「ごちそうさまでしたわ、坂上様。……私、大切なことを学ばせていただきました」
「おう、美味かったなら何よりじゃ。飯を綺麗に平らげる娘に、根っからの悪人はおらんけえな」
坂上が豪快に笑い、ポンと大きな手でルナの頭をもう一度撫でてやった。
ルナはその手の重みを目を細めて受け止め、ふふっと鈴を転がすように笑った。
「坂上様。……私、貴方様のことを『お父様』とお呼びしてもよろしいかしら? 私をこんなにも真っ直ぐに叱り、温かいご飯を作ってくださる殿方なんて、世界樹の歴史にもいらっしゃいませんでしたもの♡」
「ガハハ! わしでよけりゃあ、いくらでも親父と呼びんさい! 賑やかな娘が増えるんは大歓迎じゃ!」
「ちょっとお父様ぁぁーッ! わたくしという長女(自称)がいながら、簡単にエルフの娘を増設しないでくださいましぃぃ!」
洗い場で皿を磨いていたリーザが、泡だらけの手を振り回して猛抗議の声を上げた。
そこへ、キャルルが呆れたように肩をすくめながら割り込んでくる。
「まったく……ルナが大人しくなったのは奇跡だけど、真一さんも甘やかしすぎだよ。ま、でも、今日のところはこれで一件落着――」
「ええ、本当に素晴らしいお味でしたわ」
ルナはおっとりと微笑み、エプロンの胸元から、一枚のピカピカと輝く羊皮紙を取り出した。
「ですから私、決めましたの♡ この『世界樹野菜カレー』の独占製造販売権と、お父様の遺伝子情報をセットにして、三大国の特許庁およびバイオ学会へ出品いたしますわ! これさえあれば、世界樹の葉一枚を元手に、向こう百年間で金貨十億枚の知的財産権ロイヤリティが――」
シィィィィン……と、店内の空気が凍りついた。
「…………」
「……おい、エルフ」
龍魔呂が、手元の角砂糖をボリリッと粉砕しながら、氷点下の眼光でルナを射抜いた。
そして――。
「ルナァァァァァァァァァァッッ!!!!」
バシィィィィィィンッッ!!
キャルルの鉄板入り安全靴による超音速ツッコミ(スリッパ代わりの座布団アタック)が、ルナの後頭部に寸分の狂いもなく炸裂した!
「全然改心してないじゃないかァァァーーッッ!! 人の親父を勝手にバイオベンチャーの特許資産にするんじゃないよッ!!」
「きゃふんっ♡ あら、座布団の弾力がとても心地よいですわ……」
頭を抱えてカウンターに突っ伏すルナと、額に青筋を立てて息を切らすキャルル。
泡まみれで喚き散らすリーザに、ため息をついて真鍮ライターを鳴らす龍魔呂。
その混沌極まりない賑やかな光景を前に、坂上真一は腹を抱えて大爆笑した。
「ガッハハハハハハハッ!! いやはや、一筋縄ではいかん娘じゃのう! ええわい、オドレのそのタフな商魂、このわしがじっくり時間をかけて真っ直ぐに鍛え直してやるけえのォッ!!」
青空の下、新生『鬼龍』の店内に、温かくも騒がしい親子の笑い声がどこまでも響き渡っていった。
読んでいただきありがとうございます。
面白いと思っていただけましたら、★評価やブックマークで応援していただけると励みになります。




