旅商人は仕事をなくします
ラトスに窓口を作ってから、二か月が過ぎた。季節は初冬へ入り、窪地の木々はかなり葉を落としている。朝、工房の前には同じ形の木箱が四つ並んでいた。
二か月前なら、冷蔵箱は一台ごとに少しずつ違った。最初の箱はベルクの肉屋で実際に使わせ、扉の閉まり方や石の置き場所を直した。その次は蝶番が変わり、三台目では内蓋の持ち手が変わった。
今は高さも幅も揃い、扉の厚さまで同じだった。右側の蝶番を外せば別の箱へそのまま付き、小氷魔石を収める上部の枠も、留め金も、内蓋も同じ寸法で作られている。
フレイが一本の金具を四つの箱へ順番に当て、最後の一台で軽く首を傾げた。
「姉ちゃん、これだけ穴が半指ずれてる。昨日の板、たぶん最初の印がずれた」
「そのまま予備金具、入る?」
「入るけど、交換した時に片方だけ無理が出る。今直した方がいいよ」
「じゃあ直す」
ティルダは言うなり、箱を横へ倒した。高い位置で束ねた赤銅色の髪が肩の向こうへ落ち、短く太い指で金具を外していく。口では面倒だと言う割に、手は速かった。
「今日の分、あと二台だべ」
工房の入口からエルネが声をかけた。厚手の上着を着込み、脇に帳面を抱えている。朝の空気は二か月前よりずっと冷たく、洞窟の外へ出る者は上着を一枚増やすようになった。足元では、湿った落ち葉が靴の下で重く潰れた。
ティルダが金具を持ったまま振り返る。
「それ、今日ラトスへ持ってく二台でしょ。待ってるのは?」
「聞かない方がいいと思うぞ」
レオンが言ったが、フレイはもう帳面を見ていた。
「待ちは十二台。昨日の分まで入ってる」
ティルダの手が止まった。
「十二? 作るたび増えてない?」
「増えてるべ。昨日もベルクから三件来たし、ラトスの宿ももう一台欲しいってさ」
「普通、作れば減るもんじゃないの?」
「普通はな。今は作るより頼む方が速えみたいだ」
エルネが困ったように笑った。
現在、貸し出している冷蔵箱は二十台。ベルクに十五、ラトスに五。ほかに故障時の交換用として、ラトスの鍛冶屋へ予備を置いてある。
注文が一気に増えた時点で、二人は量産へ入る前に一度手を止めた。箱ごとに違う作りを続ければ、壊れた時に全部現物を見直さなければならない。そこでフレイが寸法を揃え、ティルダが金具の型を決めた。木の部分も厚さと板幅を決め、交換する部品は同じものが使えるようにした。
「これ直したら、次の四台から取っ手も変えるよ」
ティルダが言った。
「また変えるのか」
レオンが箱を見下ろす。
「宿の人が、両手に皿持ってる時でも肘で開けられたら便利だって。今の丸いやつ、掴まないと駄目じゃん」
「でも形を変えるなら全部同じにするよ。姉ちゃん、昨日描いた方でいくからね」
「分かってるって」
フレイは文句を言いながらも、新しい取っ手の寸法をすでに板へ書き込んでいた。レオンには、二人が冷蔵箱を作ること自体に飽きたようには見えなかった。作らされるのが嫌なのだ。
「今日は二人ともラトスへ来るんだろ」
エルネが聞くと、ティルダは外した金具を締め直しながら頷いた。
「最初に戻ってきた修理箱、見たい。ラトスの親方が直したっていうやつ」
「私も。どこが壊れたか聞いて、予備部品の方を直したい」
「なら昼前には出る。レオンも来るべ?」
「ああ。一度見ておく」
そう答えてから、レオンは少し妙な感じがした。二か月前なら、ラトスへ荷を出す日を自分が知らないことはなかった。今は、エルネに聞かれて初めて今日の便へ乗せる箱が二台だと知った。
◇
ラトスへ着いた時、レオンは最初に鍛冶場の屋根を見た。屋根そのものは変わっていない。炉から上がる煙も、入口の横へ農具が立てかけてあるところも以前と同じだった。
変わっていたのは、その裏だった。以前は薪と鉄材を置いていた空き地に、新しい片流れの屋根が伸びている。壁はまだ新しい色をしており、中には同じ形の冷蔵箱が三台、三つ火の印をこちらへ向けて並んでいた。その横にはベルク行きと書かれた樽と木箱が積まれている。入口の柱には、二か月前に親方が掛けた《三つ火の品 注文・修理・石交換》の板がまだ少し曲がったまま残り、その下へ《冷蔵箱 貸出受付》の小さな板まで増えていた。
「……広げたな」
「広げさせられたんだよ」
親方はそう言ったが、声に困っている様子はなかった。革前掛けの端で手を拭きながら出てくる。以前より忙しいのは本当らしく、鍛冶場で槌を振っていた若い職人とは別に、見覚えのない若者が帳面と木札を持って荷車の御者へ何か説明していた。
レオンがそちらを見ると、親方が顎で示した。
「一人雇った。鍛冶はまだろくにできんが、荷を数えて札を付けるくらいはできる。俺が炉叩いてる横で、ベルク行きの箱がどれだの石交換が何個だの聞かれてたら仕事にならん」
「ずいぶん儲かってるみたいだな」
「忙しいだけだ。勝手に景気のいい話にすんな」
言いながら、親方は倉庫の新しい梁を一度見上げた。
「その忙しさで屋根まで増えたなら、悪い仕事じゃなかったべ?」
エルネが笑う。
「雨に濡らして弁償するより安い。それに注文の手数料を払うって言い出したのはそっちだろ」
「嫌なら、次から少し減らしてやるぞ」
「誰が嫌だと言った。勝手に減らすな」
返事が早かった。
ティルダが倉庫へ入り、並んだ予備箱の扉を一つずつ開け始める。フレイは親方から修理済みの箱を受け取り、扉の蝶番へ顔を寄せた。
「ここ?」
「ああ。荷車から降ろす時に角をぶつけたらしい。蝶番の軸が少し曲がって、扉が下へ落ちた。軸は替えた。木の方は削ってない」
「うん。これなら大丈夫。ここの金具、次から少し厚くしてもいいかも」
「厚くするなら重くなるぞ」
「一枚全部じゃなくて、この曲がるところだけ」
親方とフレイは、そのまま金具の話へ入った。ティルダも途中から加わり、壊れた理由を聞きながら予備箱の角を叩いている。
レオンは口を挟まなかった。自分がいなくても、親方と双子だけで故障の話が通じている。
二か月前、親方へ修理範囲を説明した時は、条件を決めるところまで自分が入った。今は故障した箱がベルクからラトスへ戻り、親方が直し、双子が結果を確認している。交換が必要なら倉庫の予備箱を出し、次の荷でベルクへ送る。
そのどこにも、レオンが四日歩く必要はなかった。
「これ、昨日の分だ」
親方が作業台の下から紙束を出した。
紙といっても上等なものではなく、注文と石交換の日付を書いた小さな控えだ。それをエルネが受け取り、持参した帳面と照らしていく。
「ベルクの肉屋、二回目の交換。宿屋が一回。ラトスの食料商はまだ最初の石で持ってる、と。修理はこの一台だけだな」
「昨日、ベルクから冷蔵箱を三台欲しいって話が来たぞ。酒場二軒と、乳を扱ってる店だ」
「三台とも待ちへ入れる。順番抜かすなよ」
「俺に言うな。頼んだ奴が『金なら先に払う』ってうるさいんだ」
「先に受け取るな。作れねえもんの金を取ると、あとで余計うるさくなる」
「分かってる。お前が先月それを半刻しゃべったからな」
親方が嫌そうな顔をした。エルネは少し傷ついたように眉を下げたが、すぐ帳面へ戻った。
「半刻も話してねえよ」
「俺は鎚を二本仕上げた」
「じゃあ半刻くらいだったかもしれねえな」
レオンはそれ以上聞かなかった。
横では、新しく雇われた男がベルクへ向かう荷車へ三つ火の樽を二つ積ませている。樽の横には冷蔵箱の交換用小氷魔石が入った木箱もあった。
「王都向けは?」
レオンが聞く。エルネは帳面をめくった。
「今日は酒一樽と、双子の小物が二包み。ベルクでいつもの酒商へ渡して、次の王都便へ載せてもらう。代金は帰りの便で親方んとこへ来る」
「途中で抜かれたら?」
「封と荷札を変えた。受取側にも控えを送ってる。高い武具みてえなもんはまだおめぇが持ってけ。けど、樽一本や包み二つのために四日歩く必要はねえよ」
筋は通っていた。レオンは荷札を取り上げ、三つ火の印、送り先、品と数、それに荷を受ける商人の名まで順に確かめた。以前なら、自分の頭に入れていた内容だった。
「俺が確認することは残ってるか?」
「今日はねえよ。親方が数えて、こっちでも数えた。向こうで違ったら、その時に調べる」
エルネは帳面から顔も上げなかった。
「そうか。なら任せる」
短く返すと、親方が笑った。
「お前、暇そうだな」
「そう見えるか」
「二か月前は来るたび荷ほどいて金数えて、次の話してた。今日は突っ立ってるだけだ」
言われてみれば、その通りだった。
◇
昼は、村の宿兼酒場に入った。外は雲が低く、風が冷たい。扉を開けた時、炉の暖かい空気と煮込みの匂いがまとまって押し寄せてきた。以前より客が多く、ベルク方面へ向かうらしい荷運びが二人、壁際の卓で食事をしていた。入口近くには知らない商人が座り、親方の店でもらったらしい三つ火の注文控えを眺めている。
エルネが空いた卓を見つける前に、ティルダが足を止めた。
「冷蔵箱」
酒場の奥、酒樽を置く台の横に見覚えのある箱がある。三つ火の焼き印があり、規格化する前に作った少し幅の狭い型だった。
「ラトス五台のうちの一つだべ」
エルネが言った。
「ここだったんだ」
フレイも箱へ近づき、店主が開けるところを見ている。中には小さな酒樽が一本と、乳の入った陶器壺が二つ。それから切った肉を包んだ布が入っていた。
店主は酒樽の栓を抜き、木杯へ淡い琥珀色のエールを注いだ。泡は薄いが、杯の表面に細かな水滴がすぐ浮いた。
「おい、こっちにも冷たいの一つ!」
荷運びの男が声を上げる。
「昼から二杯目か」
「これ飲んだら、前のぬるいのに戻れねえよ。ベルクの酒場でも冷やして出すとこ増えてるって聞いたぞ」
「冬になったら外置いときゃ冷えるだろ」
連れが笑う。
「夏を知っちまったんだよ。来年どうすんだ」
店主が杯を置いた。
「だから箱借りたんだ。肉より酒の方が先に減ってるけどな」
卓のあちこちで笑いが起きた。
ティルダが黙っていた。さっきまで「あと十二台もある」と言うたび顔をしかめていたのに、酒樽と冷蔵箱を交互に見ている。
フレイが隣で小声になった。
「姉ちゃん、さっきまで『もう箱ばっかり嫌だ』って言ってたよね」
「言った。だから飲んで確かめる。冷たいの二つ」
ティルダは店主へ指を二本立てた。
「昼から飲むのか」
レオンが言うと、ティルダは真顔で杯を指した。
「冷蔵性能の確認。作った側が飲まないと分かんないでしょ」
フレイまで当然のように頷く。
「利用状況の確認も必要だよ。酒樽を入れるなら開閉回数も多いし」
「二人とも、都合のいい言葉だけ覚えるのが速いな」
エルネは笑いながら、自分の分まで頼んだ。結局レオンも一杯だけ取った。
冷えていた。
喉へ入った時の苦味が、ぬるいエールより少し鋭く感じる。酒そのものが変わったわけではない。それでも、昼の煮込みと一緒に飲むなら悪くなかった。
ティルダは一口目のあと、何も言わずもう一口飲んだ。フレイも杯を置かない。向かいの卓から、別の客の声が聞こえた。
「この前ベルクで飲んだやつより冷えてるな」
「石替えたばっかだってさ」
「いいな。もうぬるいエールは飲めねえよ」
ティルダの目がその男へ向き、すぐ杯へ戻った。
「……待ち、あと何台だっけ。十二だった?」
「十二だべ。今日の二台を出しても、その後ろにまだ並んでる」
ティルダは長く息を吐いた。
「その十二、今のところ全部冷蔵箱なんだよね」
「そうだな。酒用って言ってる店も増えてる」
「じゃあ、作るかぁ」
フレイも杯を見ながら言った。
「取っ手変えるなら、今日帰って型も直すよ。二種類になるの嫌だから、予備の方も合わせたい」
「そこまで今日やるのか」
「だって、あれで酒出すなら開ける回数多いでしょ。壊れやすいところ先に直した方がいいじゃん」
レオンはエールを飲んだ。
文句は減っていなかった。しかし、二人ともさっきより明らかに楽しそうだった。
◇
洞窟へ戻った夜、エルネは大卓へ帳面を五冊並べた。
以前レオンが一冊で持っていた売買の記録は、今では品目と役割ごとに分かれている。冷蔵箱の貸出台帳、石交換と修理、ラトスの受注、ベルクと王都への出荷、仕入れと支払い。
細かく分けた割に、レオンが読む量は減っていた。
「これが今月分」
エルネが一冊を手前へ押した。
レオンは頁をめくった。冷蔵箱は二十台が稼働し、交換用の予備も別に確保されている。修理は三件あったが、金具が二件と今日見た蝶番が一件で、どれもラトスだけで完了していた。
酒と青魔鉄の定期分も、ラトスから先へ流れている。王都向けはまだ数を絞っているが、少量の品ならベルクの既存商人へ預ければ済むようになった。
「ベルクへ俺が行ったのは?」
「この二か月で二回。片方は香辛料と紙の買い付け。もう片方は新しい客との話だな」
「酒も青魔鉄も、この二か月は俺が運んでないな」
「運んでねえ。冷蔵箱も最初の追加分だけで、その後はラトスから出した」
レオンは頁を戻した。
《帰還》の待機日まで書き込んで、ベルク行きの日取りを考えていた頃がある。今はその必要がほとんどない。ラトスまでなら半日で、帰りも歩ける。ベルクや王都へ行く時も、定期便のためではなく、そこでしかできない用事がある時だけになった。
「俺がやることが、ほとんどなくなったな」
口にしてから、自分でも少し可笑しくなった。
エルネは帳面の端を揃えた。
「なくなったんじゃねえべ。同じ品を同じ相手へ、同じ道で運ぶ仕事を、おめぇがやらなくなっただけだ。そこは人に渡せる」
「想像以上だ」
「何が?」
「お前を入れて、ここまで変わるとは思ってなかった」
エルネの手が止まった。少しだけ口元が緩んだが、すぐに咳払いをして帳面を引き寄せる。
「三十年も商会にいたんだ。毎月同じ荷を運ぶたび、腕の立つ行商人を四日歩かせるような組み方してたら、昔の上役に怒鳴られるべ」
「俺はその組み方でずっと食ってきた」
「一人だったからだよ。自分で売って、自分で運んで、自分で金持って帰る。それなら一番間違いが少ねえ。けど今は違う。作る奴もいる、帳面持つ奴もいる、ラトスで受ける奴もいる。だったら、おめぇはおめぇにしかできねえ方へ行きゃいい」
レオンは答えなかった。
帰り火の向こうで、ミラが乾かした布を畳んでいる。厨房ではベラが明日の豆を水へ浸し、工房の方からはまだ槌の音がしていた。冷えたエールを飲んで帰った双子は、休むどころか取っ手の型を直し始めているらしい。ロアンは炉の近くで古い弦を張り替えていた。音を確かめるたび、一音だけ低く響く。
誰も、レオンが次にベルクへ何を運ぶか聞いていない。以前なら、それは自分が決めることだった。今は、運ぶ必要のある物の大半が、すでに別の流れへ乗っている。
帰り火の炎が、ふっと高くなった。
レオンの視界へ白い文字が浮かぶ。ほぼ同時に、ミラも何もない空中へ目を止めた。
《継続役割の変化を確認しました》
《定型商務――分担済み》
《外部開拓・買付・交渉――継続》
《帰り火への物資・情報・人員の持ち帰り――継続》
《既存職業《旅商人》との一致が低下しました》
レオンは文字を見たまま、眉を寄せた。
「《旅商人》との一致が低下……ですか」
「俺にもそう見える」
「今、エルネさんと話していたことばかりですね」
「ああ。帰り火が、俺の仕事を覚えてたらしい」
続けて、新しい文字が浮かんだ。
《帰り火内役割との一致を確認しました》
《新規職業《炉還り》を定義します》
《職業変更候補――レオン》
《《旅商人》から《炉還り》へ変更しますか?》
《はい》
《いいえ》
エルネが、二人の視線の先を追うように椅子から身を乗り出した。
「今度は何が出た?」
「職業変更だ」
「《炉還り》という職業です」
ミラが補った。
「《炉守り》と、少し似た名前ですね」
ミラが炎を見ながら言う。レオンはもう一度表示を見た。
旅商人という職を嫌ったことはない。鉱山町を出てから長くそれで食い、街道を歩き、値を読み、売れそうな物を見つけ、危険なら道を変えてきた。だが、かつての仕事はもう自分がいなくても回っている。残っているのは、まだ誰も知らない品を探し、必要な物を買い、危険な道では先を見て、外で得たものをここへ持って帰る方だった。
レオンは《はい》へ触れた。
《本人の承認を確認しました》
《職業を変更します》
《旅商人》
《 ↓ 》
《炉還り》
胸元の職業札が、短く熱を持った。取り出して見ると、職名の欄には読めない文字が並んでいた。
「またこれか」
ミラが隣から覗き込む。
「帰り火が作った職業だからだと思います。ベラさんの時もそうでした」
レオンは技能欄へ指を滑らせた。《素材鑑定》《剣術》《騎乗》《野営》《解体》《商談》《危険察知》。増えていない。《帰還》も、これまで通り札には出ていなかった。
「技能は変わってないな」
「はい」
ミラは少し考えたあと、札ではなくレオンを見た。
「前からしていたことに、名前がついたんでしょうか」
「お前の時と同じならな」
「じゃあ、あまり変わらないのかもしれませんね」
レオンは札を服の中へ戻した。
「それでいい」
工房から、ティルダの声が飛んだ。
「レオン! この金具、次のラトス便に入れといて!」
間を置かず、フレイの声も続く。
「姉ちゃん、それエルネに渡せばいいでしょ。もうレオンの荷じゃないよ」
エルネが帳面を閉じた。
「だそうだ。おめぇが持ってく仕事じゃねえぞ」
レオンは工房の方を見た。
「……そうだったな」
自分で言って、少し笑った。少ししてティルダが持ってきた金具は、レオンの旅袋ではなく、エルネの帳面の横へ置かれた。
レオン、一抹の寂しさが漂いますね。
これからはのんびり暮らせればいいんですが…
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