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『運命の供犠姫』私のVRMMO生活は、運命値極振りから始まる百合ライフ。呪いの装備は絆の証?  作者: malka
第1部 - 第3章

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75.3章-第19話 ”スキル結晶ランダムボックス”

本日から1日2話投稿(7:30, 22:10の2回)に変更させていただきます。

 白亜の城、大広間の一つ。そこは今、パーティー会場として設営されていました。

 ダンスホールとしても活用できる、庭園と接する、一面が硝子で装飾された純白の空間。

 こちらも白いグランドピアノの前には、新たに生まれた第3部隊所属のゴシックドレス風メイド服の少女人形達が、生演奏を奏でてくれています。


 私、ルナリス、紗雪、それぞれに今日のために新しくあつらえた、いつもとは雰囲気のがらりと違う、パステルカラーのかわいらしいドレスを”マジッククローゼット”を活用して着飾り。

 4人の副統括の子達、それぞれの元に配属された総勢100名の少女人形達を引き連れる。

 サフィーロ麾下、30名のメイド少女人形達はビュッフェ形式の料理の配膳。アメティスタ麾下、30名の生産系能力を有する少女人形達が料理制作。と、それぞれの役割はあるものの、ローテーションで楽しめるように工夫してくれています。

 リアルコラボの課金料理も豊富にありますしね。


 一応システム上は下級古代魔導人形となる、うちで言うところの一般隊員となる、少女人形達。

 先日”冥府の洞窟”開通クエストに参加してくれた子達への慰労会。そして、最終的に1,000人となる予定の彼女達の、初期100名完成のお祝いを兼ねた、パーティーです。


 それぞれの部隊配属の子達の翼とヘイローそして衣装は、基本的に指揮系統上の上司となる、副統括の子達と同じにそろえてあります。が、瞳の色や髪の色、衣装の細かいアクセントはそれぞれに個性を尊重。今はまだお仕着せのままの子達も多いですが、これからますます華やかに個性豊かになって行くかと思うと、楽しみで仕方がありませんね。


 さて、そんなパーティーですが、今日は一つ大きなイベントがあります。

 そう。PVP大会の残りのポイント。念のためと古代魔導人形素材その他、資材や消耗品を約12億ポイント分追加購入した、残りピッタリ500億ポイント。それだけで、上位プレイヤーの20倍以上はある、その全てを。


「さあ、それじゃあ皆、今日のメインイベント、”スキル結晶ランダムボックス”開封式ですよー!」


 ええ、1個1,000万ポイントのこの、ガチャボックスに全て交換したのです!

 手のひらサイズの色とりどりの箱が、総数5,000個。会場正面のお花で飾り付けられた舞台の上に、いくつかの山に分けて、てんこ盛り状態。

 5,000個開けるのも大変というのもなくはありませんが、せっかくなので、それぞれの子が当たったスキルで、面白い成長をしてくれたら、という気持ちが一番大きかったりします。


「当たったスキルから、好きなのを3個まで、入れ替え用の予備も含めて、もらってしまって大丈夫だからね。交換とかもお互いに、相談して。どうしても欲しいのが出なかったら、最後に集まった中からまた選んでもらうからね。判断に迷う時とか、活用がむつかしいスキルは副統括の子達や私達に相談してね」


 新しく生まれた一般隊員になる子達63人、先に生まれて生産や”冥府の洞窟”攻略に尽力してくれた子達計37人、副統括4人、私たち3人。

 一応それぞれ43個、51個、56個、60個を事前に割り当てて置いてあります。

 これから生まれてくる子達や、完全に誰も使わないスキルも出てくるでしょうから、


「取得したスキル結晶は管理のために、後で報告だけはお願いしますね」


 紗雪がしっかりサポートしてくれます。

 給仕やお料理をしてくれていた子達も、今は、皆お休み。わいわいと全員で、いざ開封開始です。



 一応このランダムボックス、公式の表記確率を元に、期待値を計算すると。


 レアリティー | 表記確率 | 5,000箱での期待値 | 一般隊員の子(43箱)1人あたりが獲得できる数の期待値

 ☆1通常級 | 40.00% | 2,000個 | 17.2個

 ☆2非凡級 | 30.00% | 1,500個 | 12.9個

 ☆3希少級 | 20.00% | 1,000個 | 8.6個

 ☆4特殊級 | 5.70% | 285個 | 2.451個

 ☆5特異級 | 3.20% | 160個 | 1.376個

 ☆6英雄級 | 1.04% | 52個 | 0.4472個

 ☆7伝説級 | 0.04% | 2個 | 0.0172個

 ☆8禁忌級 | 0.02% | 1個 | 0.0086個

 意外と夢がある確率なのですよね。


  特にマーケットで買っている必需スキルでは、どうしても全員にいきわたるのが☆3以下。古代魔導人形や天使/堕天使要素を付加された事で、初期スキルで☆5念動や、魔力飛行を持っているのはかなり強みとはいえ、です。


 他のプレイヤーも、テイムモンスター、ゴーレム、ホムンクルス、他種々様々な子たちを領域守護のために生産、雇用、等々していますので。スキル結晶はかなりの品薄状態。

 それもあってこのランダムボックスを、運営はポイント交換に置いたのでしょうね。


 魔術で言えば、4大属性上位が☆5、光闇雷等上位が☆6の分類になり、かつ出品も今はまだ極めて少ないので、全体の戦力増強を考えると、やはり、ありですね。1個1,000万ポイントもするだけはあります……。


「ナオ……様……わたくしたちも、あけま……しょう」


 そこかしこから、きらきらとした光が発せられ、たいそう華やぐ中、ルナリスのお誘いが。


「ええ、開けましょうか」


 私たちは3人そろって一つのテーブルで順番に開けていくことにします。


「さっそく1個目」


 ぱかり……。なんか……。ええ、なんだか……。おどろおどろしい黒い輝きが私の手元から発せられているのですが!?

 と、その真横でルナリスと紗雪の手元から、虹色のそれはまばゆい、美しい光が。

 会場全体からもどよめきの声と視線が集まります。


 いや1個目から、3人そろって、明らかに当たり演出とは。実に幸先がよい。

 ……私のは当たりなのでしょうか? これ……? 厄物系の香りが。


 さて結果は!?



「☆7 属性:時空……です」

「☆7 属性:特性付与、ですね」

「☆8 魔力変質:神代魔法適正」




 ――その後も楽しいガチャ祭りは続き。開けるタイミングとか、方位、秒数、踊りながら開ける、いや裸で(止めました)。いろいろなゲームのガチャあるあるなジンクスを、皆で生み出しながら、和気あいあいと進んだガチャイベント。

 最終的な結果は、上振れも上振れ。

 大当たりとなったのでした。

 やっぱりこれ、運(LUK)のステータス、影響してるでしょ。



 第1部隊の戦乙女たちは、例えば身体と盾の強化を同時に魔力でこなす“☆6 魔盾魔纏”、各種上級武器スキル、等。全員がなにがしかの、武術系の上位スキルを。特に副統括のアクロイトが、星属性の魔力をランスに乗せられる”☆7 星槍術”を獲得。名前から予測されうる通りですが、このスキル、星属性の魔力をランスを含む槍系統武器に乗せられるようになる。また、対応するアーツの習得、開発が可能。というものでした。


 第2部隊の魔術使いは全員が1種類以上の上級属性を獲得。さらに、多重詠唱等それぞれに、高等魔術技術関連のスキルに変更。副統括ルビーノが、あらゆる魔力運用、魔術効果にプラス補正が得られ、未習得の魔術知識が天啓として与えられる可能性を得る“☆7 魔導神の加護”を獲得。


 第3部隊は、それぞれの好みがかなり分かれる結果に。主な傾向としては、メイドとしての能力向上が図れるスキルを求めた子達。隠密/斥候系を重視した子達。どちらに重点を置くか、この部隊は今後方向性が多少別れそうな雰囲気がありますね。とはいえ皆、どちらもこなせるようにと、意識してくれているようです。副統括サフィーロは、自力での獲得はかなわなかったものの、私が引き当てた”☆7 戦闘メイドの極み“をプレゼント。これがまたかなりのとんでもスキルで……。職業が合致している事を前提条件として、さらに、一定期間内での使用可能回数や条件の制約はあるものの、主の元への瞬間転移、未習得スキルの臨時使用可能、未所持アイテムの緊急用意等。これまた、割と、とんでもスキルでした。


 第4部隊の生産系の子達は、基本的にそれぞれが重視したい生産スキルの上位やその補助スキルを。加えて、入れ替え用として、銃器、兵器運用系のスキルを確保していました。悠久の楽園防衛の際は、防衛兵器の運用とかに手を貸してもらう可能性がありますからね。副統括アメティスタも、自力では☆6以下まででした。が、ルナリスが引いた”☆7 着想具現” というこれまた、☆7伝説級の名に恥じぬ、素晴らしいスキル。その効果は、思い描いたアイデアそのものを、素材の有無を無視し、仮初めの形を与える。実際に使用可能とするためには、素材が必要となるが、加工の過程をスキップする事が可能。ただし、具現化後の性能はイメージ/工程/素材、制作に関わるあらゆる事象に対する、理解度や精度に比例する。


 ちなみに、古代魔導人形の子達は、工房でスキルの入れ替えが可能です。


 特に☆7の出がすさまじかったですね。後日集計してみたらその数たるや。

 ☆1通常級 | 1,969個

 ☆2非凡級 | 1.648個

 ☆3希少級 | 856個

 ☆4特殊級 | 267個

 ☆5特異級 | 207個

 ☆6英雄級 | 43個

 ☆7伝説級 | 8個

 ☆8禁忌級 | 2個


 ☆7伝説級の残り2個は、一般隊員の子達が喜んで習得しています。


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