指名依頼 その3
というわけでわたしのスケジュールが勝手に決まっていく。
大人たちがわたしの予定を勝手に立てるのである。
なにが冒険者登録をした者は準大人として扱うだ。
ついさっきの言葉すら覚えてないのだろうか。
大人たちは嘘つきである。
わたしは不貞腐れて心の平穏のためにビコーナをモフモフする。
わたしの精神安定剤である。
お詫びにギルドポイントを水増ししてくれるそうだが断った。
「火」ランクになって面倒くさいことを押し付けられたくないし
スクーナがヘソを曲げたり自信をなくしたりしても困る。
ランクはスクーナと同じでいい。なので一つ貸しとなった。
エマよりも旦那のジャガに貸しを作っておきたい。
クリケットは古代エスペラント語の辞書をくれた。
辞書といっても20ページくらいの冊子だけど。
村長は何もくれなかった。ケチンボ。
村長たちは明日狐掘人村に帰る。
わたしとスクーナは三日後にギルドカードを貰ってから
クリケットの護衛として彌埜主王国に向かい
州都まで戻って指名依頼の処理をしてからスクーナと別れ
狐掘人村に帰るというスケジュールになった。
村長たちから別れてからの護衛はタマウたちがしてくれるそうだ。
護衛の護衛って意味が解らないが。
エマは指名依頼受諾証にサインを貰ってウキウキしている。
全く納得はいってないのだけど。




