浄玻璃の鏡
城門の横にある石造りの大きめの部屋に通された。
虎人族の穏やかな顔をした警吏が
優しい口調と態度で案内してくれる。
部屋の中には天井に届きそうなの大きさの円形の鏡が置いてあり
部屋の真ん中には豪華な机と椅子が置いてある。
警吏の人たちは壁を背にし背筋をピンとして並んでいる。
お地蔵さん顔の虎人族の警吏が椅子を勧めてくれた。
わたしたちが椅子に座ると暖かいお茶を出してくれる。
毒とか入っていない普通のお茶である。
お地蔵さん顔の虎人族の警吏の名前はジャガという。
ジャガという虎人族の警吏が隊長を呼ぶと
小さな体長20センチくらいの物体がパタパタと飛んできた。
クリケットよりは少し大きいかな。
空飛ぶ物体がジャガの頭の上に乗ると話はじめた。
【鑑定】すると「ユミル」という雛風来人族の女性だった。
ユミルはフィヌムとクリケットとは顔見知りらしい。
フィヌムは慣れたように鏡の前に立つとユミルの簡単な質問に答える。
クリケットも同じように答えるとユミルは「OK」を出した。
次は村長の番だがジャガが鏡の説明をしてくれる。
「この鏡は浄玻璃の鏡と申します。浄玻璃の鏡はこれまでの人生を映します。
大変申し訳ございませんがこの鏡の前でウソをついていただけますか?」
おお、スゴイ。州都で買えるのか聞いたが買えないらしい。ザンネン。
どこでなら買えるか聞いてみたがどこにも売ってないらしい。
村長は大きな鏡の前に立つと一回咳払いをし「私の子供は二人です」と言う。
浄玻璃の鏡の周りの装飾が青白く不気味に光りだした。
わたしは驚きすぎて目を丸くする。
なんとスクーナにはお兄ちゃんがいるらしい。
今は武芸の旅に出て世界中を回っているそうだ。




