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臥亮転生  作者:
コボルト村編
54/189

狐憑き

 スクーナが呪われたようだ。


 寝ていたかと思ったら急に意味不明な言葉を叫びだし

 怒ったかと思ったら泣き出して

 落ち込んでいたかと思ったら笑い出し

 ウトウトとしていたら暴れだす始末である。


 ストーンゴーレムの呪いだろう。

 狐憑(きつねつ)きとかいう呪いである。


 ビコーナは村長を呼びに行った。

 わたしは【アイテムボックス】でスクーナを拘束する。


 スクーナも太郎も処分しなくてはいけないだろう。


 わたしさえこの村に来なければ

 親子で殺し合いをすることにはならなかっただろう。


 後悔の念を抱きスクーナを憐れむ気持ちで見ている。


 しばらくすると村長たち大人がやってきた。


 村長に凄い形相で睨まれる。申し訳ない。


 わたしもこんな事態になるとは思ってもみなかった。


 学者のくせにこうなることを予見できなかった

 クリケットのせいである。


 村長が辺りを見回す。幽霊的なものでも見えるのだろうか。

 クンクンと鼻を鳴らしていると一つの壺を持ち上げ

 数人で匂いを嗅いでいる。


 「酒だな」


 サケ?酒なんて持ち込んでないが

 そういえばあの壺はわたしの水アメ壺である。


 なぜわたしの水アメがお酒にすり替えられたのだろうか。


 謎である。


 しかし狐憑きの原因がわかって良かった。

 なんとか子殺しの悲劇は回避された。

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