探索 その6
13階は水馬が襲ってきた。
水馬は本来ならば水に住む魔物であるが
地面の中をスイスイ泳いでいる。不思議だ。
水の中に潜ったかと思えば急に現われて
攻撃を加えてくる。
わたしは不意打ち回避のために後方に【A.V.シールド】を
展開しているので前方はスクーナとユリイカにお任せ。
しかしそうも言っていられなくなり水馬が
スクーナとユリイカの前線を潜り抜け
ビコーナに襲いかかった。
わたしは咄嗟に2つ目の【A.V.シールド】を展開し
なんとかビコーナを護ることが出来た。
わたしがユリイカと暗い空間に閉じ込められていた間に
特訓をしていたのが活きた。
以前から2つ展開出来ないかと思ってはいたが
暗い空間に5億年(嘘だけど)閉じ込められ特訓した甲斐があった。
ただ【アイテムボックス】の容量は増えることはなかった。
2つ合わせた容量は全く同じである。残念。
14階は猩猩が襲ってきた。
猩猩は魔物にしては賢く武器を使う。
しかも複数で襲って来て危ない。
しかし【A.V.シールド】で防ぐことが出来るわたしに
死角はない。
14階で増えた罠は毒矢だろうか。
地面のタイルを踏むと壁から狭間が現れ矢が飛んでくる。
太郎ならキズ一つ付かないが毒が塗ってあるようで
生身で受けようものなら大惨事である。
狭間がどうやって現れるか不思議だったので
叩いてみたり壁を削ってみたりしたけど全く解らなかった。
毒矢は捕まえた猩猩に刺してみたが
HPが満タンの場合、倒しきるまで10分から15分くらい掛かる
ので通常戦闘で倒した方が早い。
猩猩が使う武器や盾は猩猩が倒れると
死体と共に黒い靄となって消えてしまい
探索者用の武器や防具がドロップする。
ただ余り強い武器はドロップしないので捨てていく。邪魔だしね。
売れば僅かなお金にはなるだろうけど
相場を破壊することは本意ではない。
なんやかんやで15階まで下りてくることが出来た。




