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コボルト その3
とりあえず家に呼んでみた。朝から食べてなかったらしい。
二人は身窄らしい格好だけど狐掘人国の王子と王女らしい。
うーん。アホなんかな。王子や王女と身分がバレたら誘拐やら暗殺やらあるだろうに。
名前はスクーナとビコーナ。11歳と9歳らしい。わたしより年上、ほぼ同じだった。
こっそり【鑑定】でウソはついていないっぽい。
わたしはどうしよう。名前がバレて帝国に連れ戻されたりするかも。
「コウメ」と名乗ってしまった。梅干し食べたかったのが禍した。
家に着いてスクーナに上座を譲る。やっぱりアホの子なんだな。
上座は逃げ道が無いだろうに。【A.Ⅴ.シールド】を展開すれば閉じ込められる。
ビコーナは膝の上に抱いてる。モフモフしたいが我慢。クンカクンカしたいが我慢。
家の食糧大放出である。気に入られたい。
ビコーナはとても良い香りだ。
雨に濡れた犬のような匂いも腐った牛乳を拭いた雑巾もしない。
汗と柑橘系と硫黄が完璧なパランスで混ざったような匂いがする。
はぁ、クンカクンカしたい。




