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コボルト その2
「なんだ!お前は!」怒鳴られた。「なんだ」とはなんだこっちのセリフである。
狐掘人のオスは狐掘人の女の子を庇うように対峙する。
どうやら急には襲っては来ないようである。良かった。
ただ警戒は怠らない。1匹だけなら【A.Ⅴ.シールド】で攻撃を回避出来るが
2匹だと心許ない。2匹以外が隠れているかもしれないし。
観察していると気付いた事がある。女の子カワイイ。美少女である。
犬耳カワイイ。鼻が黒い。モフモフしたい。クンカクンカ匂いを嗅ぎたい。
オスのほうは生意気そうなガキである。小声の会話から推察するに兄妹っぽい。
妹の方は家で飼いたい。ちゃんとお世話するので飼っても良いでしょ?
睨みあっていると「ぐぅ」とお腹が鳴った音が聞こえた。
どっちだろう?
妹のほうが赤面している。チャンスである。餌づけしよう。
持っていた天牛の燻製肉を差し出す。
「ルールルルルル」「ルールルルルル」
呼んでみたら兄貴のほうが来た。お前は呼んでない。




